第1章 |
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この章では、Sun Fire ハイエンドシステム上の System Management Services (SMS) 1.5 に固有の情報として、以下の項目について説明します。
SMS ソフトウェアに電圧コア監視パラメータ (VCMON) が追加されました。VCMON を有効にすると、プロセッサの電圧変化 (ドリフト) が監視されます。電圧の上昇を検知すると (これは、通常、ソケット接続に関連した問題があることを示す)、VCMON はユーザーに FMA イベントの発生を通知し、そのプロセッサのコンポーネント健全状態 (CHS) を faulty (障害あり) とマークします。
このリリースの SMS ソフトウェアは、Sun Fire ハイエンドシステム内の新しい A196 電源装置をサポートします。showenvironment コマンドは、A196 電源装置の存在を識別します。
A196 電源装置は、シングルグリッドモードまたはデュアルグリッドモードで稼働できます。つまり、2 つの独立した AC 入力による稼働にも、単一の AC 入力による稼働にも対応できます。シングルグリッド (シングル入力) オプションは、最大で 4 KW の供給が可能です。
2 つ目の AC 入力を取り外した場合は、4 KW 以上供給できるように、できるだけ早く元の状態に戻すことをお勧めします。
SMS 1.5 には、最小のソフトウェア要件があります。この要件はオペレーティングシステムによって異なります。
Solaris 8 OS 版 SMS 1.5 の最小要件は次のとおりです。
これらのライブラリの修正は、それぞれパッチ 108528-24、115831-01、115829-01 で提供されています。SMS 1.5 はこのリリース以降をサポートします。
注意 - Sun Fire Interconnect を使用していても SC に Java 1.2.2 がインストールされていないか、あるいは SC のデフォルトディレクトリに Java 1.2.2 がインストールされていないという場合、SMS は読み込みに失敗します。 |
注 - 可能であれば、オペレーティングシステムを Solaris 9 OS にアップグレードすることを検討してください。Solaris 9 OS には ssh が含まれています。 |
Solaris 9 OS 版 SMS 1.5 の最小要件は次のとおりです。
注意 - Sun Fire Interconnect を使用していても SC に Java 1.2.2 がインストールされていないか、あるいは SC のデフォルトディレクトリに Java 1.2.2 がインストールされていないという場合、SMS は読み込みに失敗します。 |
SMS 1.5 が現在サポートしているのは、ドメイン上における Solaris 10 3/05 OS の使用だけです。システムコントローラ (SC) 上での使用はサポートしていません。SC には、Solaris 8 OS または Solaris 9 OS を使用する必要があります。
この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS 1.5 に関連する既知の制限事項を説明します。
SMS 1.5 は、Sun Fire Link wPCI ハードウェアをサポートします。しかし、SMS ソフトウェアは後続のバージョンをサポートしません。SMS 1.5 をインストールして Sun Fire Link ハードウェアとともに使用すると、wPCI ボードの電源投入時に SMS は次のエラーメッセージを表示します。
Detected Sun Fire Link hardware. Sun Fire Link hardware has been EOL'd and may not be supported by future versions of SMS. |
この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS に関連する一般的な問題について説明します。
smsconnectsc は、遠隔 SC がハングアップして、login では正常にアクセスできない場合に使用するためのコマンドです。smsconnectsc を使用してローカル SC から遠隔コンソールセッションを作成すると、ローカル SC は監視能力と監視機能を失う場合があります。システムの回復という明確な目的でない限り、smsconnectsc を使用しないでください。
以前のバージョンの SMS では、Java WebStart GUI と pkgadd コマンドを使用して、SMS パッケージを Sun Fire ハイエンド システムにインストールする方法がマニュアルに記載されていました。バージョン 1.3 以降の SMS では smsinstall スクリプトと smsupgrade スクリプトが導入されたことで、インストールとアップグレード処理が簡易化されました。このため、WebStart と pkgadd コマンドは現在推奨されておらず、マニュアルにも記載されていません。SMS の設定は複雑であるため、『System Management Services (SMS) 1.5 インストールマニュアル』に記載されている方法以外では、SMS 1.5 のインストールやアップグレードは行わないでください。他の方法を使うと、正しく設定できなかったり、一部の機能が失われる可能性があります。
smsversion コマンドを使用することで、システム上にまだインストールされている任意の SMS バージョンに切り替えることができます。ただし、次の例外があります。
SMS 1.5 パッケージをインストールする前に、SC へのシリアルアクセスかコンソールアクセス、または SC 上での ssh の使用が可能であることを確認してください。SMS 1.5 をインストールして SC を再起動したあとは、smsinstall スクリプトによる強化処理によってリモートアクセスが無効になります。この強化処理が行なわれるのは、SMS 1.5 にデフォルトでセキュリティー保護を行うという新機能があるためです。Solaris 8 OS を稼働させているシステムに ssh がインストールされていない場合は、コンソールケーブルを使用しないかぎり SC にアクセスできません。
Sun は Solaris OS に ssh ソフトウェアを提供していないため、ssh が付属している Solaris 9 OS へのアップグレードをお勧めします。Solaris 9 OS にアップグレードしない場合は、SSH 2.0 プロトコルをサポートするバージョンの ssh (Sun 以外から市販されているものか無料版) をインストールする必要があります。
注 - SC で ssh を使用する場合は、SMS コンソールとの不整合を避けるため、ssh のエスケープ文字を変更する必要があります。詳細は、『System Management Services (SMS) 1.5 インストールマニュアル』を参照してください。 |
このリリースのソフトウェアマニュアルは、以下の Web サイトで入手できます。
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/Servers/High-End_Servers/Sun_Fire_15K/SW_FW_Documentation/SMS/index.html
ファイル名にはパーツ番号が使用されています。これらのマニュアルタイトルに対応するパーツ番号は次のとおりです。
注 - 現在、SMS ソフトウェア用として個別の Dynamic Configuration User Guide は出されていません。SMS の DR 情報は、現在、『Sun Fire ハイエンド/ミッドレンジシステム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』に含められています。 |
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