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System Management Services (SMS) 1.5 ご使用にあたって

この章では、Sun Fire ハイエンドシステム上の System Management Services (SMS) 1.5 に固有の情報として、以下の項目について説明します。


このバージョンでの修正

SMS 1.5 ご使用にあたって』に対する今回の更新では、次のバグに対する修正を扱います。

『ご使用にあたって』に対する今回の更新では、次のパッチについても説明します。これらのパッチは、SMS ソフトウェアで UltraSPARC IV+ プロセッサをサポートするために必要です。

これらのバグと可能な回避策の詳細については、今回の更新でのバグ修正を参照してください。


ソフトウェアに必要な条件

SMS 1.5 には、最小のソフトウェア要件があります。これらの条件はオペレーティングシステムにより異なります。

Solaris 8 OS の必要な条件

SMS 1.5 の Solaris 8 OS バージョンは最低限次の条件を必要とします。

これらのライブラリの修正は、それぞれパッチ 108528-24、115831-01、115829-01 で提供されています。SMS 1.5 はこのリリース以降をサポートします。

SC とドメインの両方に対してパッチを適用します。



caution icon

注意 - Sun Fire Linktrademarkを使用していても SC に Java 1.2.2 がインストールされていないか、またはそのデフォルトディレクトリに Java 1.2.2 がインストールされていない場合、SMS は読み込みに失敗します。





注 - 可能であれば、オペレーティングシステムを Solaris 9 OS にアップグレードすることを検討してください。Solaris 9 OS には ssh が含まれています。



Solaris 9 OS の必要な条件

SMS 1.5 の Solaris 9 OS バージョンは最低限次の条件を必要とします。



caution icon

注意 - Sun Fire Link を使用していても SC に Java 1.2.2 がインストールされていないか、またはそのデフォルトディレクトリに Java 1.2.2 がインストールされていない場合、SMS は読み込みに失敗します。



Solaris 10 OS の必要な条件

SMS 1.5 が現在サポートしているのは、ドメイン上における Solaris 10 3/05 OS の使用だけです。システムコントローラ (SC) 上での使用はサポートしていません。SC は Solaris 8 OS と Solaris 9 OS のいずれかを必要とします。

パッチ (このバージョンでの修正で名前が記載されているパッチ以外):


SMS 1.5 で既知の制限事項

この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS 1.5 に関連する既知の制限事項を説明します。

CR ID 6265544

SMS 1.5 は、Sun Fire Link wPCI ハードウェアをサポートします。しかし、SMS は後続のバージョンの Sun Fire Link をサポートしません。SMS 1.5 をインストールして Sun Fire Link ハードウェアとともに使用すると、wPCI ボードの電源投入時に SMS は次のメッセージを表示します。


Detected Sun Fire Link hardware. Sun Fire Link hardware has been EOL'd and may not be supported by future versions of SMS.

 


一般的な問題

この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS に関連する一般的な問題について説明します。

smsconnectsc コマンド

smsconnectsc は、遠隔 SC がハングアップして、login では正常にアクセスできない場合に使用するためのコマンドです。smsconnectsc を使用してローカル SC から遠隔コンソールセッションを作成すると、ローカル SC は監視能力と監視機能を失う場合があります。システムの回復という明確な目的でない限り、smsconnectsc使用しないでください

再インストールとアップグレード

以前のバージョンの SMS では、Javatrademark WebStart GUI と pkgadd コマンドを使用して、SMS パッケージを Sun Fire ハイエンド システムにインストールする方法がマニュアルに記載されていました。バージョン 1.3 以降の SMS では smsinstall スクリプトと smsupgrade スクリプトが導入されたことで、インストールとアップグレード処理が簡易化されました。このため、WebStart と pkgadd コマンドは現在推奨されておらず、マニュアルにも記載されていません。SMS の設定は複雑であるため、『System Management Services (SMS) 1.5 インストールマニュアル』に記載されている方法以外では、SMS 1.5 のインストールやアップグレードは行わないでください。他の方法を使うと、正しく設定できなかったり、一部の機能が失われる可能性があります。

バージョン切り替えの有効なパス

以下の例外を除き、smsversion コマンドを使用して、システムにインストールされている SMS の任意のバージョンに切り替えることができます。

Solaris 8 上での ssh と SMS の併用

SMS 1.5 パッケージをインストールする前には、SC へのシリアルまたはコンソールアクセス権があるか、または SC 上で ssh が使用できるかを確認します。SMS 1.5 をインストールし、SC を再起動したあとで、smsinstall スクリプトによって実行されるセキュリティー強化によりリモートアクセスが無効になります。この強化処理が行なわれるのは、SMS 1.5 にデフォルトでセキュリティー保護を行うという新機能があるためです。Solaris 8 OS を稼働させているシステムに ssh がインストールされていない場合は、コンソールケーブルを使用しないかぎり SC にアクセスできません。

Sun は Solaris OS に ssh ソフトウェアを提供していないため、ssh が付属している Solaris 9 OS へのアップグレードをお勧めします。Solaris 9 OS にアップグレードしない場合は、SSH 2.0 プロトコルをサポートするバージョンの ssh (Sun 以外から市販されているものか無料版) をインストールする必要があります。



注 - Sun 以外から提供されている ssh クライアントソフトウェアは、Sun のサポート外となります。





注 - SC で ssh を使用する場合は、SMS コンソールとの不整合を避けるため、ssh のエスケープ文字を変更する必要があります。詳細は、『System Management Services (SMS) 1.5 インストールマニュアル』を参照してください。




SMS マニュアルのパーツ番号

このリリースのソフトウェアマニュアルは、以下の Web サイトで入手できます。

http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/Servers/High-End_Servers/Sun_Fire_15K/SW_FW_Documentation/SMS/index.html

ファイル名にはパーツ番号が使用されています。これらのマニュアルタイトルに対応するパーツ番号は次のとおりです。



注 - 現在、SMS ソフトウェア用として個別の動的再構成 (DR) のユーザーマニュアルは出されていません。SMS の DR 情報は、現在、『Sun Fire ハイエンド/ミッドレンジシステム Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』に含められています。