はじめに

この『Solaristrademark Security Toolkit 4.2 リファレンスマニュアル』では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアの特性を理解および使用するための情報を説明します。このマニュアルの主な対象読者は、Solaristrademark Operating System (OS) バージョン 2.51 から 10 のセキュリティーを確保するために Solaris Security Toolkit ソフトウェアを使用するユーザーです。具体的には、管理者、コンサルタント、および Sun のシステムの新規配備または配備済みシステムのセキュリティー確保を担当するユーザーです。ここに記載されている説明は、このソフトウェアを JumpStarttrademark モードまたはスタンドアロンモードのいずれかで使用する場合に適用されます。

次に、このガイドで使用されている重要な用語を示します。


お読みになる前に

このマニュアルの読者は、Solaristrademark の サン認定システム管理者またはサン認定ネットワーク管理者であることが必要です。また、標準ネットワークプロトコルおよびトポロジについて理解していることも必要です。

このマニュアルは、セキュリティーについてさまざまなレベルの知識や経験を持つユーザーに役立つように作成されているため、それぞれの知識や経験に合わせて適宜活用してください。


マニュアルの構成

このマニュアルにはソフトウェアコンポーネントに関する参考情報が記載されており、次の章で構成されています。

第 1 章では、Solaris 10 OS で Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアを使用する方法を説明します。

第 2 章では、フレームワーク関数の使用、追加、変更、および削除について説明します。フレームワーク関数を使用すると、ソースコードを変更せずに Solaris Security Toolkit ソフトウェアの動作を柔軟に変更することができます。

第 3 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアに含まれているファイルテンプレートの使用、変更、およびカスタマイズについて説明します。

第 4 章では、ドライバの使用、追加、変更、および削除について説明します。この章で取り上げるドライバは、Solaris OS システムを強化、最小化、および監査するために、Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるドライバです。

第 5 章では、終了スクリプトの使用、追加、変更、および削除について説明します。この章で取り上げるスクリプトは、Solaris OS システムを強化および最小化するために Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるスクリプトです。

第 6 章では、監査スクリプトの使用、追加、変更、および削除について説明します。

第 7 章では、環境変数の使用について説明します。この章で取り上げる変数は、Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるすべての変数です。また、これらの変数値をカスタマイズする際のヒントとテクニックについても説明します。


UNIX コマンド

このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成などに使用する基本的な UNIX® コマンドと操作手順に関する説明は含まれていない可能性があります。これらについては、以下を参照してください。


シェルプロンプトについて


シェル

プロンプト

UNIX の C シェル

machine_name%

UNIX の Bourne シェルと Korn シェル

$

スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)

#


 


書体と記号について


書体または記号[1]

意味

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例。

.login ファイルを編集します。

ls -a を実行します。

% You have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表します。

マシン名% su

Password:

AaBbCc123

コマンド行の可変部分。実際の名前や値と置き換えてください。

rm filename と入力します。

『 』

参照する書名を示します。

『Solaris ユーザーマニュアル』

「 」

参照する章、節、または、 強調する語を示します。

第 6 章「データの管理」を参照。

この操作ができるのは「スーパーユーザー」だけです。

\

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。

% grep `^#define \
XV_VERSION_STRING'


 


ハードウェアモデル用の一般的な用語の使用法

Sun Firetrademark ハイエンドシステムとは、次のモデル番号を指します。

Sun Fire ミッドレンジシステムとは、次のモデル番号を指します。

Sun Fire エントリレベルミッドレンジシステムとは、次のモデル番号を指します。


サポートされるハードウェアシステム

Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアは、SPARC® (64 ビットのみ)、および x86 システムをサポートします。


サポートされる Solaris OS のバージョン

Sun では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを Solaris 8、Solaris 9、および Solaris 10 オペレーティングシステムで使用する場合にのみサポートを提供しています。



注 - Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの場合、Solaris 10 を使用できるのは Sun Fire ハイエンドシステムのドメイン上だけであり、システムコントローラ (SC) 上では使用できません。



Solaris Security Toolkit ソフトウェアは Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、および Solaris 7 オペレーティングシステムで使用することもできますが、これらのオペレーティングシステムで使用する場合、サンではサポートを提供していません。

Solaris Security Toolkit ソフトウェアは、インストールされている Solaris オペレーティングシステムのバージョンを自動的に検出し、そのバージョンに合わせて適切なタスクを実行します。

このマニュアル全体の例では、スクリプトが OS のバージョンをチェックする場合、スクリプトは、Solaris OS のバージョンである 2.x、7、8、9、または 10 ではなく、SunOStrademark のバージョンである 5.x をチェックします。表 P-1 に、SunOS のバージョンと Solaris OS のバージョンの関係を示します。


表 P-1 SunOS のバージョンと Solaris OS のバージョンの相関関係

SunOS のバージョン

Solaris OS のバージョン

5.5.1

2.5.1

5.6

2.6

5.7

7

5.8

8

5.9

9

5.10

10


 


サポートされる SMS のバージョン

System Management Services (SMS) を使用して Sun Fire ハイエンドシステム上のシステムコントローラ (SC) を稼働させている場合は、すべての Solaris 8 および Solaris 9 OS バージョンで SMS バージョン 1.4、1.4.1、および 1.5 と Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの併用がサポートされます。Solaris 10 OS 上で Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアによりサポートされる SMS のバージョンはありません。



注 - Solaris Security Toolkit 4.2 ソフトウェアの場合、Solaris 10 を使用できるのはドメイン上だけであり、システムコントローラ (SC) 上では使用できません。




関連マニュアル

オンラインのマニュアルは次の URL で参照できます。

http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/
Software/enterprise_computing/systems_management/sst/index.html


用途

タイトル

Part No

形式

場所

補正情報

『Solaris Security Toolkit 4.2 ご使用にあたって

819-3796-10

PDF

HTML

オンライン

管理者マニュアル

『Solaris Security Toolkit 4.2 管理マニュアル』

819-3789-10

PDF

HTML

オンライン

マニュアルページ

『Solaris Security Toolkit 4.2 マニュアルページガイド』

819-3794-10

PDF

オンライン


 


マニュアル、サポート、およびトレーニング


Sun のサービス

URL

説明

マニュアル

http://jp.sun.com/documentation/

PDF と HTML マニュアルをダウンロードする、印刷マニュアルを注文する

サポートおよびトレーニング

http://jp.sun.com/supportraining/

テクニカルサポートを受ける、パッチをダウンロードする、Sun のコースについて情報を入手する


 


Sun 以外の Web サイト

このマニュアルで紹介する Sun 以外の Web サイトが使用可能かどうかについては、Sun は責任を負いません。このようなサイトやリソース上、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料についても、Sun は保証しておらず、法的責任を負いません。また、このようなサイトやリソース上、またはこれらを経由して利用できるコンテンツ、商品、サービスの使用や、それらへの依存に関連して発生した実際の損害や損失、またはその申し立てについても、Sun は一切の責任を負いません。


コメントをお寄せください

マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしております。コメントは下記よりお送りください。

http://www.sun.com/hwdocs/feedback

ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルと Part No. を記載してください。

『Solaris Security Toolkit 4.2 リファレンスマニュアル』、Part No. 819-3793-10


1 (表の脚注) 使用しているブラウザにより、これらの設定と異なって表示される場合があります。