Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

N1 System Manager へのアクセスの概要

N1 System Manager を使用して、ラック内のプロビジョニング可能なサーバーを管理する方法は 2 つあります。

n1sh コマンドには、これ以外にも、管理コマンドを発行する 2 つの方法があります。n1sh -e オプション (すなわち、UNIX シェルモード) では、UNIX シェルから一度に 1 つずつ管理コマンドを発行できます。 n1sh -f オプションでは、実行する管理コマンドからなるカスタムスクリプトを指定できます。詳細は、n1sh(8) のマニュアルページを参照してください。

ブラウザインタフェースのユーザー補助機能

N1 System Manager ブラウザインタフェースのユーザー補助機能には、画像および表の説明、キーボードによるナビゲーション、ツールチップなどがあります。


注 –

コマンド行区画の N1-ok> プロンプトにカーソルを置くと、矢印キーのみを使用して、前回入力されたコマンドや履歴内の次のコマンドを表示できます。コマンド行区画の先頭にカーソルを移動するには、Shift+Tab キーを押してから、上矢印キーを使用します。ブラウザインタフェース のコマンド行 区画から別の場所にフォーカスを移すには、Shift+Tab キーを 2 回押します。


大部分の画面の最上部近くには、その画面の用途を説明したヘルプテキストがあります。また、入力フィールド、関係するチェックボックス、ラジオボタン、テキスト入力フィールドの下にも簡単なヘルプがあります。

ProcedureN1 System Manager のコマンド行にアクセスする

ここでは、リモートシステムから有効なユーザーとして、N1 System Manager コマンド行 (N1–ok> 対話式シェル) にアクセスする手順を説明します。管理サーバー上で直接、このコマンド行にアクセスすることもできます。

始める前に

管理サーバーの環境設定では、スーパーユーザー (root ) アカウントが作成され、デフォルトの N1 System Manager ロール (AdminReadOnly、および SecurityAdmin ) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。

手順
  1. リモートシステムから 管理サーバー にログインします。


    $ ssh -l user-name management-server
    

    management-server は、管理サーバー のホスト名か IP アドレス、user-name は有効な N1 System Manager ユーザー名です。

    パスワードの入力が求められます。

  2. ユーザーアカウントのパスワードを入力します。

    N1–ok> プロンプトが表示され、-r オプションを使用しないかぎり、デフォルトの N1 System Manager ロールでログインが受け付けられます。

    N1–ok> プロンプトが表示されない場合は、次のコマンドを入力してコマンド行にアクセスします。


    # /opt/sun/n1gc/bin/n1sh [-r role_name]

    通常、スーパーユーザー (root) ユーザーアカウントのログイン名は、N1–ok> シェルに自動的にログインするように設定されていません。

  3. (省略可能) 別の N1 System Manager ロールが割り当てられていて、そのロールに切り換えるには、次のコマンドを入力します。


    N1-ok> set session role role
    

    詳細は、「set session」 を参照してください。

ProcedureN1 System Manager のブラウザインタフェースにアクセスする

ここでは、SunTM Web Console を使用して N1 System Manager ブラウザインタフェース にログインする手順を説明します。

始める前に

管理サーバー の環境設定では、スーパーユーザー (root ) アカウントが作成され、デフォルトの N1 System Manager ロール (AdminReadOnly、および SecurityAdmin ) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。

サポートされているブラウザは次のとおりです。

N1 System Manager ブラウザインタフェース が提供するユーザー補助機能については、「ブラウザインタフェースのユーザー補助機能」を参照してください。

手順
  1. 管理サーバー 上で ブラウザに次の URL を入力して Sun Web Console にログインします。


    https://management-server:6789
    

    management-server は、管理サーバー のホスト名か IP アドレスです。

    ブラウザに Sun Web Console のログインページが表示されます。

  2. N1 System Manager ユーザー名とパスワードを使用して、Sun Web Console にログインします。

    Sun Web Console の開始ページが表示されます。

  3. Sun N1 System Manager のリンクをクリックして Sun N1 System Manager ブラウザインタフェース を起動します。

    ブラウザインタフェース が表示され、デフォルトの N1 System Manager ロールでログインが受け付けられます。図 1–1 のブラウザインタフェースの各部の簡単な説明を参照してください。

  4. (省略可能) 別の N1 System Manager ロールが割り当てられていて、そのロールに切り換えるには、コマンド行区画で次のコマンドを入力します。


    N1-ok> set session role role
    

    詳細は、「set session」 を参照してください。

Procedure現在のセッションロールを表示する

ロールが、N1 System Manager の特定の機能にアクセスできるかに影響することがあります。デフォルトでは、システム管理者はデフォルトロールでログインが受け付けられます。

ロールの詳細は、第 3 章「N1 System Manager のユーザーセキュリティの管理」を参照してください。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 現在のセッションロールを表示します。


    N1-ok> show session
    

Procedureセッションロールを切り換える

複数のロールを持っている場合は、ロールを切り換えて、特定の権限を必要とする作業を行うことができます。

ロールと権限の詳細は、第 3 章「N1 System Manager のユーザーセキュリティの管理」を参照してください。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 別のセッションロールに切り換えます。


    N1-ok> set session role role
    

    詳細は、「set session」 を参照してください。

ProcedureN1 System Manager のコマンド行を終了する

手順

    次のコマンドを入力して N1 System Manager のコマンド行を終了します。


    N1-ok> exit
    

    N1–ok> 対話式シェルが終了します。

ProcedureN1 System Manager コマンドのスクリプトを実行する

ここでは、ファイルに保存した N1 System Manager コマンドのカスタムスクリプトを実行する手順を説明します。コマンドごとにリターンコードが返されます。詳細は、n1sh (8) のマニュアルページを参照してください。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

    管理サーバー 上のデフォルトのログインシェルが N1–ok> シェルの場合は、この設定を変更する必要があります。設定を変更しないと、 n1sh コマンドを実行してスクリプトオプションを使用することはできません。

  2. N1 System Manager コマンドの入ったカスタムスクリプトを実行します。


    # /opt/sun/n1gc/bin/n1sh -f filename
    

    filename は、カスタムスクリプトファイルへの絶対パスです。


例 2–1 n1sh カスタムスクリプトファイル

以下は、n1sh-f コマンドを使って実行可能な n1sh スクリプトファイルの例です。

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create group RACK1   
create group RACK2   
create group RACK3   
create group RACK4   
create group RACK5   


add group RACK1 server SERVER1  
add group RACK1 server SERVER2  

add group RACK2 server SERVER3  
add group RACK2 server SERVER4  


add group RACK3 server SERVER5  
add group RACK3 server SERVER6  

add group RACK4 server SERVER7  
add group RACK4 server SERVER8  

add group RACK4 server SERVER9  
add group RACK4 server SERVER10  

add group RACK5 server SERVER11  
add group RACK5 server SERVER12  

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