N1 System Manager を使用して、ラック内のプロビジョニング可能なサーバーを管理する方法は 2 つあります。
コマンド行 – n1sh(8) コマンド。デフォルトモードでは、対話式の N1–ok> シェルを使用します。この対話式シェルにはタブ補完機能があり、この機能を使ってすべてのコマンドオプションの説明を参照することができます。
ブラウザインタフェース – コマンド行 機能のサブセットを提供する Web ユーザーインタフェース。ブラウザインタフェース にも、対話式の N1–ok> シェルが内蔵されています。ブラウザインタフェース を使って管理作業を行うと、コマンド行区画に対応するコマンドが表示されます。コマンド行 区画は、対話式シェルモードのときの n1sh コマンドと同じ機能を提供します。
n1sh コマンドには、これ以外にも、管理コマンドを発行する 2 つの方法があります。n1sh -e オプション (すなわち、UNIX シェルモード) では、UNIX シェルから一度に 1 つずつ管理コマンドを発行できます。 n1sh -f オプションでは、実行する管理コマンドからなるカスタムスクリプトを指定できます。詳細は、n1sh(8) のマニュアルページを参照してください。
N1 System Manager ブラウザインタフェースのユーザー補助機能には、画像および表の説明、キーボードによるナビゲーション、ツールチップなどがあります。
コマンド行区画の N1-ok> プロンプトにカーソルを置くと、矢印キーのみを使用して、前回入力されたコマンドや履歴内の次のコマンドを表示できます。コマンド行区画の先頭にカーソルを移動するには、Shift+Tab キーを押してから、上矢印キーを使用します。ブラウザインタフェース のコマンド行 区画から別の場所にフォーカスを移すには、Shift+Tab キーを 2 回押します。
大部分の画面の最上部近くには、その画面の用途を説明したヘルプテキストがあります。また、入力フィールド、関係するチェックボックス、ラジオボタン、テキスト入力フィールドの下にも簡単なヘルプがあります。
ここでは、リモートシステムから有効なユーザーとして、N1 System Manager コマンド行 (N1–ok> 対話式シェル) にアクセスする手順を説明します。管理サーバー上で直接、このコマンド行にアクセスすることもできます。
管理サーバーの環境設定では、スーパーユーザー (root ) アカウントが作成され、デフォルトの N1 System Manager ロール (Admin、ReadOnly、および SecurityAdmin ) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。
リモートシステムから 管理サーバー にログインします。
$ ssh -l user-name management-server |
management-server は、管理サーバー のホスト名か IP アドレス、user-name は有効な N1 System Manager ユーザー名です。
パスワードの入力が求められます。
ユーザーアカウントのパスワードを入力します。
N1–ok> プロンプトが表示され、-r オプションを使用しないかぎり、デフォルトの N1 System Manager ロールでログインが受け付けられます。
N1–ok> プロンプトが表示されない場合は、次のコマンドを入力してコマンド行にアクセスします。
# /opt/sun/n1gc/bin/n1sh [-r role_name] |
通常、スーパーユーザー (root) ユーザーアカウントのログイン名は、N1–ok> シェルに自動的にログインするように設定されていません。
(省略可能) 別の N1 System Manager ロールが割り当てられていて、そのロールに切り換えるには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> set session role role |
詳細は、「set session」 を参照してください。
ここでは、SunTM Web Console を使用して N1 System Manager ブラウザインタフェース にログインする手順を説明します。
管理サーバー の環境設定では、スーパーユーザー (root ) アカウントが作成され、デフォルトの N1 System Manager ロール (Admin、ReadOnly、および SecurityAdmin ) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。
サポートされているブラウザは次のとおりです。
Netscape NavigatorTM 7.1 以降 (Linux/Microsoft Windows)
MozillaTM 1.4 以降 (Solaris/Linux/Microsoft Windows)
Internet Explorer 6 以降 (Microsoft Windows)
N1 System Manager ブラウザインタフェース が提供するユーザー補助機能については、「ブラウザインタフェースのユーザー補助機能」を参照してください。
管理サーバー 上で ブラウザに次の URL を入力して Sun Web Console にログインします。
https://management-server:6789 |
management-server は、管理サーバー のホスト名か IP アドレスです。
ブラウザに Sun Web Console のログインページが表示されます。
N1 System Manager ユーザー名とパスワードを使用して、Sun Web Console にログインします。
Sun Web Console の開始ページが表示されます。
Sun N1 System Manager のリンクをクリックして Sun N1 System Manager ブラウザインタフェース を起動します。
ブラウザインタフェース が表示され、デフォルトの N1 System Manager ロールでログインが受け付けられます。図 1–1 のブラウザインタフェースの各部の簡単な説明を参照してください。
(省略可能) 別の N1 System Manager ロールが割り当てられていて、そのロールに切り換えるには、コマンド行区画で次のコマンドを入力します。
N1-ok> set session role role |
詳細は、「set session」 を参照してください。
ロールが、N1 System Manager の特定の機能にアクセスできるかに影響することがあります。デフォルトでは、システム管理者はデフォルトロールでログインが受け付けられます。
ロールの詳細は、第 3 章「N1 System Manager のユーザーセキュリティの管理」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
現在のセッションロールを表示します。
N1-ok> show session |
複数のロールを持っている場合は、ロールを切り換えて、特定の権限を必要とする作業を行うことができます。
ロールと権限の詳細は、第 3 章「N1 System Manager のユーザーセキュリティの管理」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
別のセッションロールに切り換えます。
N1-ok> set session role role |
詳細は、「set session」 を参照してください。
次のコマンドを入力して N1 System Manager のコマンド行を終了します。
N1-ok> exit |
N1–ok> 対話式シェルが終了します。
ここでは、ファイルに保存した N1 System Manager コマンドのカスタムスクリプトを実行する手順を説明します。コマンドごとにリターンコードが返されます。詳細は、n1sh (8) のマニュアルページを参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
管理サーバー 上のデフォルトのログインシェルが N1–ok> シェルの場合は、この設定を変更する必要があります。設定を変更しないと、 n1sh コマンドを実行してスクリプトオプションを使用することはできません。
N1 System Manager コマンドの入ったカスタムスクリプトを実行します。
# /opt/sun/n1gc/bin/n1sh -f filename |
filename は、カスタムスクリプトファイルへの絶対パスです。
以下は、n1sh-f コマンドを使って実行可能な n1sh スクリプトファイルの例です。
show group all create group RACK1 create group RACK2 create group RACK3 create group RACK4 create group RACK5 add group RACK1 server SERVER1 add group RACK1 server SERVER2 add group RACK2 server SERVER3 add group RACK2 server SERVER4 add group RACK3 server SERVER5 add group RACK3 server SERVER6 add group RACK4 server SERVER7 add group RACK4 server SERVER8 add group RACK4 server SERVER9 add group RACK4 server SERVER10 add group RACK5 server SERVER11 add group RACK5 server SERVER12 show group all