Sun N1 System Manager 1.0 管理ガイド

コマンドのヘルプ

help コマンド

ヘルプは、次の方法で表示することができます。

使用可能なコマンドは次のとおりです。

コマンド名 

説明 

add

オブジェクトまたはグループにメンバーを追加します。 

create

N1 System Manager に新しいオブジェクトを作成 (またはインポート) します。 

delete

N1 System Manager からオブジェクトを削除します。 

discover

管理対象にする新しいサーバーを検出します。 

exit

N1-ok> シェルを終了します。

help

コマンドまたはオブジェクトに関するヘルプを表示します。help コマンドの代わりに ? を使用することもできます。

load

サーバーまたはサーバーグループにソフトウェアをインストールします。 

remove

オブジェクトまたはグループからメンバーを削除します。 

reset

サーバーまたはサーバーグループの電源を切断してから、投入します。 

set

サーバー、サーバーグループ、またはオブジェクトで属性を変更します。 

show

オブジェクトまたはグループの概要または詳細情報を一覧表示します。 

start

オブジェクトを有効にするか、コマンドを発行します。たとえばサーバーの電源を入れて起動することができます。 

stop

オブジェクトを無効にします。たとえばサーバーを停止して電源を切断することができます。 

unload

サーバーまたはサーバーグループからソフトウェアをアンインストールします。 

指定可能なオブジェクトについては、「オブジェクトのヘルプ」の項で説明しています。

add

オブジェクトまたはグループにメンバーを追加します。

機能説明

add コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。grouposprofileroleuser

help add object と入力すると、詳細情報を得ることができます。

add group

サーバーグループにプロビジョニング可能なサーバーを追加し、複数のサーバーに管理操作を行えるようにします。

形式

パラメータ

add osprofile

既存の OS プロファイルにディストリビューショングループ、ディスクパーティション、OS アップデート、カスタムインストールスクリプトのいずれかを追加します。

機能説明

ディストリビューショングループが指定されなかった場合、Solaris オペレーティングシステムには Core ディストリビューショングループ、Red Hat オペレーティングシステムには Base ディストリビューショングループが使用されます。有効な Solaris プロファイルには、少なくとも 1 つのパーティション (root) 、Red Hat プロファイルには少なくとも 2 つのパーティション (root およびスワップ) が必要です。

形式

パラメータ

add role

ロールに権限を追加します。

形式

パラメータ

add user

ユーザーにロールを追加します。ロールが追加されたユーザーは、そのロールの役割を果たすことが可能になり、そのロールに関連付けられている権限を得ることができます。

形式

パラメータ

create

このコマンドは、N1 System Manager に新しいオブジェクトを作成します。これは、N1 System Manager の外部にすでに存在するオブジェクトのインポートも意味します。

機能説明

create コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。firmwaregroupnotificationososprofileroleupdateuser

help create object と入力すると、詳細情報を得ることができます。

N1 System Manager へのプロビジョニング可能なサーバーの追加については、「discover」 を参照してください。

create firmware

ファームウェアアップデートを作成 (インポート)し、N1 System Manager に保存します。保存したファームウェアアップデートは、プロビジョニング可能なサーバーにインストールできます。

形式

パラメータ

create group

新しいサーバーグループを作成します。ビジネスまたは管理上の必要性に応じてプロビジョニング可能なサーバーをグループにまとめることができます。

形式

パラメータ

create notification

新しい通知規則を作成します。

形式

パラメータ

create os

OS のバイナリディストリビューションを作成 (インポート) し、N1 System Manager に保存します。

機能説明

ISO ファイル、CD または DVD から OS のバイナリディストリビューションを インポートできます。OS のディストリビューションは、管理サーバーのファイルシステムのルートに格納されます。そのため、インポートする OS ディストリビューションを保持する、十分なディスクの空き容量が必要です。

Solaris CD メディアおよび Solaris CD から作成された ISO ファイルはサポートされていないことに注意してください。

複数枚の インストール CD から OS ディストリビューションをインポートする場合は、同じ OS ディストリビューション名を指定して create os コマンドを複数回実行する必要があります。たとえば 2 枚の CD で提供されている OS ディストリビューションをインポートする場合は、最初の CD を挿入してから、 create os コマンドを実行し、そのジョブが完了するのを待ちます。そして最初のジョブが完了したら、2 枚目の CD を挿入し、再度 create os コマンドを実行し、そのジョブが完了するのを待ちます。2 つ目のジョブが完了すると、OS ディストリビューションのインストールが成功したことになります。

OS ディストリビューションを新しく作成すると、その OS ディストリビューションごとに、ディストリビューションと同じ名前を使用してデフォルトの OS プロファイルが自動的に作成されます。show osprofile osprofile コマンドで、デフォルトの OS プロファイルの構成情報を表示できます。

形式

パラメータ

create osprofile

新しい OS プロファイルを作成します。

機能説明

create osprofile コマンドに加え、OS プロファイルを使用できるようにするには、add osprofile コマンドをディストリビューショングループ、パーティション情報、リソース、スクリプトを追加する必要があります。

このコマンドを使用し、既存のプロファイルのクローン (コピー) を作成することもできます。プロビジョニング可能なサーバーのインストールに使用したプロファイルを変更するか、そのコピーを作成する場合は、このコマンドを使用する必要があります。

形式

パラメータ

create role

新しいロールを作成します。権限が指定されない限り、新しいロールはデフォルトにより権限追加しません。

形式

パラメータ

create update

OS アップデートを作成 (インポート) し、N1 System Manager に保存します。保存した OS アップデートを、プロビジョニング可能なサーバーにインストールできます。

機能説明

追加できる OS アップデートは、次の 3 種類です。Red Hat オペレーティングシステム用の RPM、Solaris オペレーティングシステム用のパッケージ、パッチ。

形式

パラメータ

create user

N1 System Manager の新しいユーザーを作成します。ユーザーは、管理サーバーの OS にすでに存在する必要があります。ロールが指定されない限り、新しいユーザーはデフォルトによりロール追加しません。

形式

パラメータ

delete

N1 System Manager からオブジェクトを削除します。

機能説明

delete コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。firmwaregroupjobnotificationososprofileroleserverupdateuser

help create object と入力すると、詳細情報を得ることができます。

delete firmware

N1 System Manager からファームウェアアップデートを削除します。

形式

パラメータ

delete group

サーバーグループを削除します。N1 System Manager からプロビジョニング可能なサーバーが削除されるわけではありません。

形式

パラメータ

delete job

ジョブを削除します。

形式

パラメータ

delete notification

通知規則を削除します。

形式

パラメータ

delete os

N1 System Manager から OS ディストリビューションを削除します。プロビジョニング可能なサーバーに現在インストールされている OS プロファイルに関連付けられている OS ディストリビューションを削除することはできません。

形式

パラメータ

delete osprofile

OS プロファイルを削除します。プロビジョニング可能なサーバーによって使用されている場合、OS プロファイルは削除できません。

形式

パラメータ

delete role

ロールを削除します。ユーザーに割り当てられている場合、ロールは削除できません。

形式

パラメータ

delete server

N1 System Manager からサーバーを削除します。show server all コマンドを使用すると、除外されたサーバーは表示されなくなります。

形式

パラメータ

delete update

N1 System Manager から OS アップデートを削除します。

形式

パラメータ

delete user

N1 System Manager のユーザーを削除します。管理サーバーの OS からユーザーが削除されることはありません。

形式

パラメータ

discover

N1 System Manager の管理対象にする新しいサーバーを検出して追加します。サーバーが検出されるには、次の条件が満たされている必要があります。

形式

パラメータ

exit

N1–ok> シェルを終了します。N1–ok> シェルがデフォルトのシェルの場合は、N1 System Manager から完全にログアウトします。デフォルトのシェルでない場合は、管理サーバーの元のシェルに戻ります。

形式

load

プロビジョニング可能なサーバーにソフトウェアをインストールします。

機能説明

load コマンドは、OS ディストリビューション (OS プロファイルを使用) 、ファームウェアアップデート、または OS アップデートをインストールします。load コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。groupserver

help load object と入力すると、詳細情報を得ることができます。

load group

プロビジョニング可能なサーバーのグループに、OS ディストリビューション (OS プロファイルを使用)、OS アップデート、ファームウェアアップデートなどのソフトウェアをインストールします。

形式

パラメータ

必須属性:

インストール関係の属性

次の属性は、サーバーの起動とインストールに一時的に使用されます。N1 System Manager は、これらのすべての属性にデフォルト値を提供します。これらの属性は、Red Hat のインストールでのみ必須です。

サーバー構成関係の属性

次の属性は、インストール中のサーバーのネットワーク情報の構成に使用されます。N1 System Manager は、これらのすべての属性にデフォルト値を提供します。

load server

プロビジョニング可能なサーバーに、OS ディストリビューション (OS プロファイルを使用)、OS アップデート、ファームウェアアップデートなどのソフトウェアをインストールします。

形式

パラメータ

必須属性:

インストール関係の属性

次の属性は、1 つ以上のサーバーのインストールに一時的に使用されます。一部の属性は、単一サーバーのインストールでのみ指定できます。N1 System Manager は、単一サーバー固有ではないすべての属性にデフォルト値を提供します。

サーバー構成関係の属性

次の属性は、インストール中のサーバーのネットワーク情報の構成に使用されます。一部の属性は、単一サーバーのインストールでのみ指定できます。N1 System Manager は、単一サーバー固有ではないすべての属性にデフォルト値を提供します。

remove

オブジェクトまたはグループからメンバーを削除します。

機能説明

remove コマンドは、次のオブジェクトで使用することができます。grouposprofileroleserveruser

help remove object コマンドで詳細情報を得ることができます。

remove group

サーバーグループからサーバーを削除します。

形式

パラメータ

remove osprofile

OS プロファイルから、ディストリビューショングループ、ディスクパーティション、OS アップデート、カスタムインストールスクリプトのいずれかを削除します。プロビジョニング可能なサーバーに現在インストールされているプロファイルに、このコマンドを実行することはできません。

形式

パラメータ

remove role

ロールから権限を削除します。

形式

パラメータ

remove user

ユーザーからロールを削除します。

形式

パラメータ

reset

プロビジョニング可能なサーバーを再起動します。

機能説明

reset コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。groupserver

help reset object コマンドで詳細情報を得ることができます

reset group

プロビジョニング可能なサーバーグループを再起動 (電源切断後に電源投入) します。オペレーティングシステムの起動が行われるかどうかは、サーバーの構成によって異なります。

形式

パラメータ

reset server

プロビジョニング可能なサーバーグループを再起動 (電源切断後に電源投入) します。オペレーティングシステムの起動が行われるかどうかは、サーバーの構成によって異なります。

形式

パラメータ

set

オブジェクトまたはグループで属性を変更します。

機能説明

set コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。firmwaregroupnotificationososprofileroleserversessionuser

help set object コマンドで詳細情報を得ることができます。

set firmware

ファームウェアアップデートの説明または名前を変更します。

形式

パラメータ

set group

サーバーグループの名前を変更するか、サーバーグループ上のロケータランプまたは監視状態を変更します。

形式

パラメータ

set notification

通知規則の名前、説明、または通知先を変更します。

形式

パラメータ

set os

OS ディストリビューションの名前を変更します。

形式

パラメータ

set osprofile

OS プロファイルの構成を変更します。

形式

パラメータ

構成関係の属性

set role

ロールの説明を変更します。

形式

パラメータ

set server

プロビジョニング可能なサーバーの構成情報を変更するか、サーバーの現在の設定および状態で N1 System Manager を更新します。

形式

パラメータ

構成関係の属性

set session

このコマンドは、現在のセッションのユーザーロールまたは出力形式を変更します。

形式

パラメータ

set user

ユーザーのデフォルトロールを変更します。

形式

パラメータ

show

オブジェクトまたはグループの概要または詳細情報を一覧表示します。

説明

show コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。firmwaregroupjoblognotificationososprofileprivilegeroleserversessionupdateuser

help show object コマンドで詳細情報を得ることができます。

show firmware

すべてのインポートされたファームウェアアップデートを一覧表示するか、特定のファームウェアアップデートの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show group

すべてのサーバーグループを一覧表示するか、特定のサーバーグループの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show job

すべてのジョブ、特定のジョブの詳細情報、または指定したフィルタに従って選別されたジョブを一覧表示します。

形式

パラメータ

日時の表示形式

endbeforeendafterstartbeforestartafterオプションには、XML スキーマに基づく次の日時の表示形式を使用します。

[CC]YY[-MM[-DD[Thh[:mm[:ss[Z]]]]]]

show log

N1 System Manager またはプロビジョニング可能なサーバーに記録されているすべてのイベント、特定のイベントの詳細情報、または特定のフィルタに基づくイベントを一覧表示します。

形式

パラメータ

日時の表示形式

after および before オプションには、XML スキーマに基づく次の日時の表示形式を使用します。

[CC]YY[-MM[-DD[Thh[:mm[:ss[Z]]]]]]

show notification

すべての通知規則を一覧表示するか、特定の通知規則の詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show os

N1 System Manager から使用可能なすべての OS ディストリビューションを一覧表示するか、特定の OS ディストリビューションの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show osprofile

使用可能なすべての OS プロファイルを一覧表示するか、特定の OS プロファイルの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show privilege

使用可能なすべての権限を一覧表示するか、特定の権限の詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show role

このコマンドは、すべての使用可能なロールまたは特定のロールの権限を一覧表示します。

形式

パラメータ

show server

使用できるすべてのプロビジョニング可能なサーバーかフィルタで選別したプロビジョニング可能なサーバー、または特定のサーバーの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show session

セッションでのユーザーの現在のロールを一覧表示します。

形式

show update

すべての OS アップデートを一覧表示するか、特定の OS アップデートの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

show user

使用可能なすべてのユーザーを一覧表示するか、特定のユーザーの詳細情報を一覧表示します。

形式

パラメータ

start

オブジェクトを有効にするか、コマンドを発行します。たとえばプロビジョニング可能なサーバーの電源を入れて起動したり、通知規則を有効にしたりできます。

機能説明

start コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。groupnotificationserver

help start object コマンドで詳細情報を得ることができます。

start group

プロビジョニング可能なサーバーグループの電源を入れて起動するか、サーバーグループで UNIX コマンドを発行します。開始した関連付けられたジョブから UNIX コマンドの出力を表示することができます。

形式

パラメータ

start notification

通知規則を有効にする、またはテストします。

形式

パラメータ

start server

プロビジョニング可能なサーバーの電源を入れて起動するか、プロビジョニング可能なサーバーで UNIX コマンドを発行します。開始した関連付けられたジョブから UNIX コマンドの出力を表示することができます。

形式

パラメータ

stop

オブジェクトを無効にします。たとえばプロビジョニング可能なサーバーを停止して電源を切断したり、ジョブを取り消したりできます。

機能説明

stop コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。groupjobnotificationserver

help stop object コマンドで詳細情報を得ることができます。

stop group

プロビジョニング可能なサーバーグループを停止して電源を切断します。

形式

パラメータ

stop job

ジョブの実行を停止します。停止されたジョブは、aborted 状態になります。

形式

パラメータ

stop notification

通知規則を無効にします。

形式

パラメータ

stop server

プロビジョニング可能なサーバーを停止して電源を切断します。

形式

パラメータ

unload

プロビジョニング可能なサーバーまたはサーバーグループからソフトウェアをアンインストールします。

説明

unload コマンドは、次のオブジェクトに使用することができます。groupserver

help unload object コマンドで詳細情報を得ることができます

unload group

プロビジョニング可能なサーバーグループから OS アップデートをアンインストールします。

形式

パラメータ

unload server

プロビジョニング可能なサーバーから OS アップデートをアンインストールします。

形式

パラメータ