この手順では、NFS または HTTP でアクセス可能なキックスタートファイルを使って Linux の CD-ROM からインストールすることを想定しています。
NFS または HTTP を使って管理サーバーにアクセス可能なマシンにログインします。
次の設定データをコピーしてファイルにペーストします。ファイルの名前は「n1gc-ks.cfg」などとします。
install lang en_US.UTF-8 langsupport --default en_US.UTF-8 en_US.UTF-8 keyboard us mouse genericwheelps/2 --device psaux skipx network --device eth0 --bootproto static --ip ip --netmask 255.255.255.0 --gateway --nameserver nameserver --hostname hostname network --device eth1 --bootproto static --ip ip --netmask 255.255.255.0 --gateway --nameserver nameserver --hostname hostname network --device eth2 --bootproto static --ip ip --netmask 255.255.255.0 --gateway --nameserver nameserver --hostname hostname firewall --disabled authconfig --enableshadow --enablemd5 bootloader --location=mbr # The following is the partition information you requested # Note that any partitions you deleted are not expressed # here so unless you clear all partitions first, this is # not guaranteed to work clearpart --all --drives=hda part /boot --fstype ext3 --size=102 --ondisk=sda part / --fstype ext3 --size=1024 --grow --ondisk=sda part swap --size=1992 --grow --maxsize=1024 --ondisk=sda %packages --resolvedeps @ office @ engineering-and-scientific @ editors @ system-tools @ base-x @ web-server @ development-tools @ printing @ text-internet @ legacy-network-server @ gnome-desktop @ admin-tools @ server-cfg @ ftp-server @ network-server @ graphical-internet @compat-arch-support grub kernel kernel-smp %post |
環境に応じてキックスタートインストールファイルを修正します。
動的 IP アドレスを使う場合は、次の構文を使って、キックスタートファイル内の network 文を置換します。
network --device ethx --bootproto dhcp
ここで ethx はポート、たとえば eth0 です。
静的 IP アドレスを使う場合は、network 文を次のように変更します。
ip を Ethernet ポートの IP アドレスに置き換えます。
nameserver を社内ネームサーバーの IP アドレスに置き換えます。複数のネームサーバーを使う場合は、各ネームサーバーの IP アドレスをコンマで区切ります。次に例を示します。--nameserver 110.112.113.11,110.112.113.22.
hostname を管理サーバーの名前に置き換えます。
必要な場合は、ETH ポートで静的 IP アドレスと動的 IP アドレスを組み合わせて使用することができます。
ETH0 は、管理サーバーを社内ネットワークに接続し、管理サーバーからの外部アクセスを可能にします。ETH0 は 1G ビットの NIC インタフェースである必要があります。
ETH1 は、管理サーバーをプロビジョニングネットワークに接続し、ETH0 と同じブロードキャストドメイン内にある必要があります。IP アドレスは ETH0 と同じサブネット内にある必要があり、また 1,000 台のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするように設定できます。ETH1 は 1G ビットの NIC インタフェースである必要があります。
ETH2 は、管理サーバーをすべてのプロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサインタフェースの SP0 ポートに接続します。ネットマスクとゲートウェイの値は、管理ネットワークへのアクセスを許可する値である必要があります。
管理サーバーに別個の ETH2 ギガビット NIC カードを設置していない場合は、ETH0 と ETH2 の両方の機能に ETH0 を使用できます。ETH0 は、プロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサインタフェースへ、またサービスプロセッサインタフェースからアクセスできるように設定する必要があります。
キックスタートファイルをサーバー上の NFS または HTTP のディレクトリに保存します。
RedHat Linux インストール CD-ROM の 1 枚目を N1 System Manager 管理サーバーの DVD ドライブに挿入し、システムを再起動します。
システムが再起動し、boot: プロンプトが表示されます。
適切なコマンドを入力してキックスタート設定ファイルを指定します。
次のように、boot: プロンプトでキックスタート設定ファイルを指定します。
boot: linux ks=path/kickstart file name
たとえば、ローカルの NFS または HTTP サーバーの名前が fileserver で、キックスタートファイルが n1gc-ks.cfg で、キックスタートファイルを、NFS ファイル階層のルートディレクトリまたは Web サイトのルートディレクトリに保存したとします。
キックスタートファイルと NFS を使って起動するには、boot: プロンプトで次のコマンドを入力します。
boot: linux ks=nfs:fileserver:/n1gc-ks.cfg |
キックスタートファイルと HTTP を使って起動するには、boot: プロンプトで次のコマンドを入力します。
boot: linux ks=http://fileserver/n1gc-ks.cfg |
Linux のインストールが開始し、キックスタート設定ファイルを読み取るネットワークインタフェースを選択する画面が表示されます。
インストールするネットワークデバイスを選択します。
Linux のインストール方法を選択する画面が表示されます。メディアのタイプを選択します。
インストールプロセスによってシステムが検索されます。検索が終了したら、キックスタート設定ファイルによってインストールが制御されます。メッセージに従って Linux インストール CD-ROM を挿入します。
Linux のインストールが終了したら、「Congratulations」(インストール完了) 画面が表示されます。
「Exit」をクリックします。
システムが再起動し、「Welcome」画面が表示されます。
基本設定を行う必要があることを通知するメッセージが表示されます。「Next」をクリックし、メッセージに従ってシステムを設定します。
設定を終了したら、「Login」画面が表示されます。
root でログインします。
「Sun N1 System Manager をインストールするための管理サーバーの準備」に従って、Sun N1 System Manager システムに必要な追加 RPM をインストールします。