Sun N1 System Manager 1.1 の概要

用語集

bootip

プロビジョニング IP ともいいます。Linux のプロビジョニング可能なサーバーのインストール処理中に使われる IP アドレスです。この IP アドレスは、インストール処理中だけの一時的なものです。その後のプロビジョニング処理に同じ範囲の bootip アドレスを使用できる場合もあります。

FRU

現場交換可能ユニット (Field Replaceable Unit) の略語。部品に問題が起きたときにメーカーが交換する組立品のこと。

IP

インストール処理後に使われる IP アドレス。インタフェース用の、より永続的なインタフェースです。

IPMI

Intelligent Platform Management Interface の略語で、N1 System Manager がサーバーの検出に使用する共通管理インタフェース。IPMI 資格を使用して、検出中にサーバーおよびアカウントを認証できます。

N1 System Manager

サーバーへのプロビジョニングと、サーバー管理のための入り口および制御ポイントとして機能する、管理サーバー上で実行されるソフトウェア。ブラウザインタフェースとコマンド行インタフェースがあります。

OS

オペレーティングシステム」を参照してください。

OS 管理エージェント

管理エージェント」を参照してください。

OS ディストリビューション

オペレーティングシステムのバイナリイメージのこと。N1 System Manager では、OS ディストリビューションはデータベースに格納され、プロビジョニング可能なサーバーやサーバーグループにインストールできます。「OS プロファイル」も参照してください。

OS プロファイル

インストールする OS コンポーネントや、OS とともにインストールする追加ファイルおよびプログラム、root パスワードやディスクのパーティション分割などの構成情報を指定したプロファイル。「OS ディストリビューション」も参照してください。

SNMP

簡易ネットワーク管理プロトコル (Simple Network Management Protocol) 。TCP/IP ネットワーク用によく使われるネットワーク管理プロトコルです。

SSH

セキュリティ保護されたシェルのこと。セキュリティ保護されていないチャネル上で強力な認証とセキュリティ保護された通信を可能にする、暗号化されたリモートログインプロトコルです。

アップデート

OS のソフトウェアアップデートのこと。N1 System Manager では、RedHat Linux の RPM または Solaris のパッケージまたはパッチです。

イベント

N1 System Manager システムまたはプロビジョニング可能なサーバー上で発生する変化で、Sun N1 System Manager イベントログに記録されます。イベントに基づいて、外部システムに通知メッセージを送信することができます。

応答ファイル

プロビジョニング可能なサーバーに対話モードで Solaris パッケージをインストールするときに必要な応答を入力したファイル。応答ファイルを使うと、ユーザーが関与しなくてもパッケージをインストールできます。

オペレーティングシステム

システム全体の使用状況を監視し、自身が実行するほかのすべてのプログラムを監督するプログラムの集合。N1 System Manager を使い、RedHat Linux、Solaris x86 などのオペレーティングシステムをプロビジョニング可能なサーバーやサーバーグループに、インストールできます。

管理 IP アドレス

N1 System Manager がプロビジョニング可能なサーバーの管理に使用するサーバーの IP アドレス。

管理エージェント

リモートコマンド機能、OS リソースの監視、パッケージの配備、および資産の管理を行うためにプロビジョニング可能なサーバーに追加する必要のある Sun N1 System Manager の管理機能。

管理サーバー

N1 System Manager ソフトウェアがインストールされているサーバー。

管理名

N1 System Manager 内のプロビジョニング可能なサーバーを表すために使用される一意の名前。デフォルトでは、この名前には、検出中に特定されたサーバーの管理 IP アドレスが設定されますが、ユーザー定義名を割り当てることができます。

管理ネットワークインタフェース

このインタフェースによって、主にプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアとファームウェアの管理情報と管理機能にアクセスできます。このインタフェースは、プロビジョニング可能なサーバーのサービスプロセッサまたは ALOM プロセッサへのインタフェースです。

管理ネットワークスイッチ

HSS (horizontally scaled system) 内での管理シグナルデータの送信に使用される Ethernet スイッチ。

管理ファイル

Solaris のパッケージのデフォルトのインストール処理を定義した ASCII 形式の管理ファイル。

起動

「ブート」を参照してください。

権限

N1 System Manager 内でユーザーが特定の操作を行うことを可能にする、定義済みのアクセス権セット。権限をユーザーに付与するには、権限をロールに割り当て、そのロールをユーザーに割り当てます。

コマンド行

N1 System Manager のコマンドを実行するための N1-ok> シェル。N1-ok> シェルは、ブラウザインタフェースから使用することも、管理サーバー上の n1sh コマンドから使用することもできます。

サーバー

プロビジョニング可能なサーバー」を参照してください。

サーバーグループ

論理的な管理対象としてユーザーが定義したサーバーのまとまり。たとえば、サーバーグループを使うと、1 つのコマンドで、複数のサーバーの再起動や OS のインストールなどの処理を行うことができます。

障害

コンポーネントにあることが確認された不具合のこと。通常は、現場交換可能ユニット (FRU: Field Replaceable Unit) レベルのものを言います。

ジョブ

コンピュータシステムで実行されるユーザー定義のタスク。N1 System Manager では、タスクを行うためにユーザーが開始および記録する非同期のアクションです。

端末サーバー

スイッチ、管理サーバー、およびサーバーへのシリアル接続を提供するネットワークデバイス。

通知規則

通知メッセージのクラスを送信するタイミング、送信先、送信方法に関するユーザー指定の設定。

通知メッセージ

サーバーイベントについて外部に通知するために、電子メールまたは SNMP トラップを使って送信されるメッセージ。

停止

OS をマルチユーザー状態からシングルユーザー状態にして、システムを完全に停止させて電源を切断すること。N1 System Manager では、stop コマンドを使って、サーバーを停止し、電源を切断できます。

ディストリビューショングループ

プロビジョニング可能なサーバーにインストールするソフトウェアクラスタおよびパッケージの集合のこと。

データネットワーク

データセンターまたは企業内のほかのマシンからプロビジョニング可能なサーバーへのアクセスに使われるネットワーク。このネットワークは、管理ノードから認識できない場合があります。

データネットワークインタフェース

このインタフェースによって、プロビジョニング可能なサーバーからデータセンターネットワークへのアクセスが可能になります。データネットワークインタフェースは複数、設定できます。

データネットワークスイッチ

HSS (horizontally scaled system) 外でのデータ転送に使用されるスイッチ。GigE および Infiniband スイッチの両方がサポートされています。

配備済みプロファイル

プロビジョニング可能なサーバーに現在インストールされている OS プロファイル。配備済みプロファイルは変更できません。また、配備済みプロファイルに関連付けられている OS ディストリビューションは削除できません。

ファームウェア

読み取り専用メモリー (ROM) またはプログラマブル ROM (PROM) に格納されるソフトウェア。 通常、ファームウェアは、初期ブートに役立つ機能を提供します。

ブート

メモリーにシステムソフトウェアをロードして起動すること。N1 System Manager では、必要に応じて start コマンドを使いサーバーの電源を入れて起動することができます。「リセット」も参照してください。

物理サーバー

Sun Fire V20z マシンなどの FRU サーバー。

ブラウザインタフェース

N1 System Manager の Web ユーザーインタフェース。コマンド行機能のサブセットを提供します。

プロビジョニング

N1 System Manager を使って、N1 System Manager の管理対象のサーバーに事前設定済みのオペレーティングシステムをインストールすること。

プロビジョニング可能なサーバー

N1 System Manager によって検出され、その後、管理されている物理サーバー。

プロビジョニングネットワーク

N1 System Manager の管理サーバーからサーバーへのプロビジョニングに使われるネットワーク。このネットワークは、管理ノードから認識できる必要があります。

プロビジョニングネットワークインタフェース

このインタフェースによって、プロビジョニング可能なサーバーの OS 管理機能を利用できます。このインタフェースは、プロビジョニング可能なサーバーへのオペレーティングシステムと OS アップデートのプロビジョニング、プロビジョニング可能なサーバーの OS リソースの監視、およびプロビジョニング可能なサーバーでのリモートコマンドの実行に使います。通常はプロビジョニングネットワークインタフェースは 1 つだけです。

リセット

ハードウェアデバイスの電源を入れ直すこと。N1 System Manager では、reset コマンドを使ってサーバーをリブート (電源を切断してから、電源を投入し、サーバーを起動) できます。

リブート

「リセット」を参照してください。

ロード

オペレーティングシステム、ファームウェアアップデート、ソフトウェアアップデートなどのソフトウェアをプロビジョニング可能なサーバーにインストールすること。

ロール

ユーザーがシステムに対してできる操作を示す一連のアクセス権や権限。

ログ

N1 System Manager ネットワーク上の単一の論理的なイベント格納場所。

ユーザー

N1 System Manager にログインして使用する権限を持つユーザーのこと。