この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。
この節の内容は次のとおりです。
N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理対象のプロビジョニング可能なサーバーの数に基づく管理サーバーのサイズ設定については、表 2–3 を参照してください。
管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。
タイプ |
オペレーティングシステム |
ディスク容量 |
RAM |
|
---|---|---|---|---|
SPARC |
||||
NetraTM 240、440 |
Solaris 10 |
72G バイト以上 |
4G バイト以上 |
|
Sun FireTM V210、V240、V440 |
Solaris 10 |
|||
x86 |
||||
Sun Fire X4100 および X4200 |
Solaris x86 Version 10 HW1 Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット |
72G バイト以上 |
4G バイト以上 |
|
Sun Fire V20z および V40z |
Solaris x86 Version 10 Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 2 〜 5、32 ビットおよび 64 ビット |
プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てる必要があります。
Solaris の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/SUNWscs/share/allstart
Solaris の OS ディストリビューションは /var/js
Linux の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/
Solaris の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/jumpstart/
管理を容易にするには、10/100 NIC を ETH2 として N1 System Manager 管理サーバーにインストールし、管理ネットワークのスイッチを経由してプロビジョニング可能なサーバーの管理インタフェースに接続します。このマニュアル内の図や構成例では、追加の 10/100/1000 NIC が 管理サーバーに設置されていると想定しています。
N1 System Manager のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。
表 2–2 プロビジョニング可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングシステムの要件
サーバーの種類 |
プロビジョニング可能な OS |
必要なディスク容量 |
RAM |
|
---|---|---|---|---|
SPARC |
||||
Sun Netra 240 および 440 |
Solaris 10 Solaris 9 7/05 |
12G バイト以上 |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 |
|
Sun Fire V210、V240、V440 |
Solaris 10 Solaris 9 7/05 |
12G バイト以上 |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 |
|
x86 |
||||
Sun Fire X4100 および X4200 |
Solaris 10 HW1 Red Hat Enterprise Linux AS 4.0 Update 1 (64 ビットのみ) Red Hat Enterprise Linux ES 4.0 Update 1 (64 ビットのみ) Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 Update 5 (32 ビットおよび 64 ビット) Red Hat Enterprise Linux ES 3.0 Update 5 (32 ビットおよび 64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 (64 ビットのみ) |
12G バイト以上 |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 |
|
Sun Fire V20z および V40z |
Solaris x86 Version 10 Solaris x86 Version 9 Update 7 Red Hat Enterprise Linux AS 4.0 (32 ビットおよび 64 ビット) Red Hat Enterprise Linux ES 4.0 (32 ビットおよび 64 ビット) Red Hat Enterprise Linux AS 3.0 Update 1 〜 5 (32 ビットおよび 64 ビット) Red Hat Enterprise Linux ES 3.0 Update 1 〜 5 (32 ビットおよび 64 ビット) SUSE Linux Enterprise Server 9 および SP1 (32 ビットおよび 64 ビット) |
12G バイト以上 |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 |
VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てる必要があります。
管理ネットワークのスイッチは、リンク速度の自動ネゴシエーションを行うように設定する必要があります。リンク速度の自動ネゴシエーションを設定しなかった場合、Sun Fire V20z サーバーと V40z サーバーのファームウェアアップデートに失敗する可能性があります。
管理ネットワークのスイッチとプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチは、次の Ethernet 接続をサポートしている必要があります。
管理サーバーから管理ネットワークのスイッチへの 10/100 Mbps の接続により、各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートを接続
各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートから管理ネットワークのスイッチへの 10/100 Mbps の接続
管理ネットワークはプライベートサブネット内にあり、各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートに接続できる必要があります。
プロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチ
管理サーバーの ETH1 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの 1 Gbps の接続
各プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの 1Gbps の接続
各プロビジョニング可能なサーバーの ETH1 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの 1Gbps の接続
プロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチから組織内ネットワークへの 1 Gbps の接続
プロビジョニングネットワークは、プライベートサブネット内にある必要があります。
管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー間のデータ送信に大幅な遅延があった場合、Linux の OS プロビジョニングが失敗する可能性があります。プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 ポートに接続されているスイッチのポートのスパニングツリーオプションが有効になっている場合、遅延が大きくなる可能性があります。この問題を解決するには、プロビジョニング可能なサーバーに接続されているスイッチまたはそのポートのスパニングツリーオプションを無効にします。スイッチのスパニングツリーオプションを無効にする方法については、スイッチのマニュアルを参照してください。
データネットワークは、管理サーバー、プロビジョニング可能なサーバー、および組織内ネットワークからアクセス可能なパブリックサブネット内にある必要があります。
DHCP プロトコルの使用、および OS のプロビジョニングの帯域幅の要件によっては、プロビジョニングネットワークとデータネットワークを切り離す必要があります。