Sun N1 System Manager 1.1 サイト計画の手引き

Sun N1 System Manager の接続情報

この節では、Sun N1 System Manager の各サーバーの接続の要件を示します。

この節では、次の内容について説明します。

管理サーバーの接続

この項では、Sun N1 System Manager 管理サーバーの論理ポートの図と接続の要件を示します。

表 2–1 に示すように、管理サーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには 10/100/1000 (1G ビット) ネットワークインタフェースポートが 1 つ以上ありますが、管理サーバーにギガビットネットワークインタフェースカードを追加することで、管理が容易になり、また組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを物理的に分離できます。NIC を追加しない場合は、1 つの 1G ビットポートを経由するように組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを構成できます。このマニュアルでは、管理サーバーにギガビット NIC が 3 つあると想定しています。

各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はサーバーのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのサーバーでは、このポートには Net Mgmt (ネットワーク管理)、ALOM (Advanced Lights Out Manager)、または ILOM (Integrated Lights Out Manager) というラベルが付いています。管理ポートが 2 つのサーバーでは、ラベルは SP0 と SP1 (サービスプロセッサ 1 と 2) です。管理サーバーと組織内ネットワークの接続には、管理ポートが 1 つだけ必要です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。


注 –

オペレーティングシステムで使用する Ethernet ポートの名前は、システムのアーキテクチャーとオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、マシンの最初の Ethernet ポートは、異なるオペレーティングシステムごとに ETH0、HME0、または BGE0 と呼ばれます。このマニュアルでは、アーキテクチャーとオペレーティングシステムに関係なく、マシンの最初の Ethernet ポートを ETH0、次のポートを ETH1 と呼びます。


管理サーバーのポートの論理図を次に示します。この図は、このあとも構成例と本稼働 VLAN の図で使われます。

図: 管理サーバーの論理ポート

管理サーバーは、ポートを次のように使って 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。

プロビジョニング可能なサーバーの接続

この項では、Sun N1 System Manager のプロビジョニング可能なサーバーの論理ポートの図と接続の要件を示します。

「管理サーバーの要件」に示すように、プロビジョニング可能なサーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには、10/100/1000 のネットワークインタフェースポートが 2 つあります。各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はシステムのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのサーバーでは、このポートは ALOM または ILOM、管理ポートが 2 つのサーバーでは SP0 と SP1 です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。

サーバーのアーキテクチャーに基づくプロビジョニング可能なサーバーのポートの論理図を次に示します。この図は、このあとも構成例で使われます。

図: プロビジョニング可能なサーバーの論理ポート

各プロビジョニング可能なサーバーは、次のように 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。

次の節では、N1 System Manager のシステム接続と VLAN 構成を示します。