この節では、Sun N1 System Manager の各サーバーの接続の要件を示します。
この節では、次の内容について説明します。
この項では、Sun N1 System Manager 管理サーバーの論理ポートの図と接続の要件を示します。
表 2–1 に示すように、管理サーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには 10/100/1000 (1G ビット) ネットワークインタフェースポートが 1 つ以上ありますが、管理サーバーにギガビットネットワークインタフェースカードを追加することで、管理が容易になり、また組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを物理的に分離できます。NIC を追加しない場合は、1 つの 1G ビットポートを経由するように組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを構成できます。このマニュアルでは、管理サーバーにギガビット NIC が 3 つあると想定しています。
各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はサーバーのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのサーバーでは、このポートには Net Mgmt (ネットワーク管理)、ALOM (Advanced Lights Out Manager)、または ILOM (Integrated Lights Out Manager) というラベルが付いています。管理ポートが 2 つのサーバーでは、ラベルは SP0 と SP1 (サービスプロセッサ 1 と 2) です。管理サーバーと組織内ネットワークの接続には、管理ポートが 1 つだけ必要です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。
オペレーティングシステムで使用する Ethernet ポートの名前は、システムのアーキテクチャーとオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、マシンの最初の Ethernet ポートは、異なるオペレーティングシステムごとに ETH0、HME0、または BGE0 と呼ばれます。このマニュアルでは、アーキテクチャーとオペレーティングシステムに関係なく、マシンの最初の Ethernet ポートを ETH0、次のポートを ETH1 と呼びます。
管理サーバーのポートの論理図を次に示します。この図は、このあとも構成例と本稼働 VLAN の図で使われます。
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管理サーバーは、ポートを次のように使って 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。
管理ポートは、管理サーバーを組織内ネットワークに接続します。管理ポートの接続によって、管理サーバーの電源を外部から投入および切断したり、組織内ネットワークからファームウェアをアップデートしたり、組織内ネットワークから管理サーバーの状態を確認したりできます。管理ポートは、100M ビットの NIC インタフェースです。
ETH0 は、管理サーバーを組織内ネットワークに接続し、外部から管理サーバーへのアクセスを可能にします。管理サーバーの ETH0 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、組織内環境の接続の要件を満たすように設定する必要があります。DNS の設定は N1 System Manager の設定時に行います。ETH0 には 1G ビットの NIC インタフェースを使用する必要があります。
ETH1 は管理サーバーをプロビジョニングネットワークに接続し、プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 接続と同じスイッチとネットワークを利用する必要があります。管理サーバーの ETH1 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、数百台のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするように設定できます。プロビジョニングネットワークには、管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー以外のデバイスを接続できません。ETH1 には 1G ビットの NIC インタフェースを使用する必要があります。
ETH2 は、管理サーバーを管理ネットワークに接続し、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポート接続と同じスイッチおよびネットワークを利用する必要があります。プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートに接続できる限り、管理サーバーの接続は、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートの接続と同じスイッチにある必要がありません。管理サーバーの ETH2 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートの IP アドレスに接続できるように設定する必要があります。ETH2 には、1G ビットの NIC インタフェースを使用する必要があります。
管理サーバーの DHCP サービスによってプロビジョニング可能なサーバーに IP アドレスが割り当てられ、プロビジョニングネットワークを介したオペレーティングシステムのロードとアップデート、およびプロビジョニング可能なサーバーのオペレーティング環境の実行時の監視が可能になります。
管理サーバーの DCHP サービスでは、データネットワークの DHCP サービスは提供されません。データネットワークの IP サービスを動的に設定する場合は、データネットワーク用の外部 DHCP サーバーが必要です。同じプロビジョニングネットワークに別の DHCP サーバーを設置することはできません。
この項では、Sun N1 System Manager のプロビジョニング可能なサーバーの論理ポートの図と接続の要件を示します。
「管理サーバーの要件」に示すように、プロビジョニング可能なサーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには、10/100/1000 のネットワークインタフェースポートが 2 つあります。各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はシステムのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのサーバーでは、このポートは ALOM または ILOM、管理ポートが 2 つのサーバーでは SP0 と SP1 です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。
サーバーのアーキテクチャーに基づくプロビジョニング可能なサーバーのポートの論理図を次に示します。この図は、このあとも構成例で使われます。
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各プロビジョニング可能なサーバーは、次のように 3 つの異なるネットワークに接続する必要があります。
管理ポートは、プロビジョニング可能なサーバーを管理ネットワークに接続し、管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチおよびネットワークを利用する必要があります。管理サーバーの ETH2 ポートに接続できる限り、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポート接続は、管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチを利用する必要はありません。
管理ポートは、100M ビット接続である必要があります。
ETH0 は、プロビジョニング可能なサーバーをプロビジョニングネットワークに接続し、管理サーバーの ETH1 接続と同じスイッチおよびネットワークを利用する必要があります。
ETH0 は 1G バイトの接続である必要があります。
ETH1 は、スイッチを経由してプロビジョニング可能なサーバーをデータネットワークに接続し、組織内ネットワークからプロビジョニング可能なサーバーへの外部アクセスを可能にします。
ETH1 は 1G バイトの接続である必要があります。
次の節では、N1 System Manager のシステム接続と VLAN 構成を示します。