Sun N1 System Manager 1.1 管理ガイド

ProcedureOS 監視機能を追加する

ここでは、サーバーに OS 監視機能を追加する手順を説明します。すでに基本管理機能が追加されているサーバーには、OS 監視機能を追加することができます。また、OS 監視機能を新しく OS をロードしたサーバーに追加し、基本管理機能を自動的に追加することもできます。OS 監視機能は、OS リソースの監視および資産管理に使用されます。詳細は、第 5 章「サーバーの監視」を参照してください。

add server feature osmonitor コマンドは、「OS 監視サポートの追加」ジョブを作成します。複数のadd server feature osmonitor コマンドを重複して送信し、それらを並行して実行することができます。ただし、重複が可能な「OS 監視サポートの追加」ジョブは 最大 15 です。

スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 3–13を参照してください。

始める前に
手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のいずれかを実行して OS 監視機能を追加します。

    • 基本管理機能を追加していない場合は、次のコマンドを入力します。


      注 –

      以下のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシン上で root 権限を持っている必要があります。



      N1-ok> add server server feature osmonitor agentip agentip agentssh username/password
      
    • すでに基本管理機能を追加している場合は、次のコマンドを入力します。


      注 –

      基本管理サポートがあるサーバーに OS 監視サポートを追加するときには、エージェント IP または SSH 資格を指定することはできません。



      N1-ok> add server server feature osmonitor
      

    「OS 監視サポートの追加」ジョブが開始します。

    コマンド構文の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』「add server」を参照してください。

  3. 「OS 監視サポートの追加」ジョブが完了するまで追跡します。

    ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブのサーバー表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。Iまた、show server コマンドの出力に、「OS 監視サポート」の値に「OK」が表示されます。

  4. プロビジョニング可能なサーバーで、次のいずれかのコマンドセットを発行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。

    • Solaris の機能を確認する場合


      # pkginfo |grep n1gc 
      system      SUNWn1gcsolx86ag              N1gc Solaris x86 Agent
      # ps -ef |grep -i esd
      root 23817     1  0 19:57:59 ?       0:01 esd - init agent -dir
       /var/opt/SUNWsymon -q
    • Linux の機能を確認する場合


      # rpm -qa | grep -i sun-symon-esagt
       sun-symon-esagt-3.6-1.0
       # ps -ef | grep -i esd
       root 1940 1 0 Jan28 ? 00:00:14 esd - init agent -dir
       /var/opt/SUNWsymon -q

例 3–13 OS 監視サポートのスクリプト作成

次のスクリプト例は、基本管理サポートのない複数のサーバーに対して、複数の add server feature コマンドを発行しています。


n1sh add server 10.0.0.10 feature=osmonitor agentip 10.0.0.110 agentssh admin/admin &
n1sh add server 10.0.0.11 feature=osmonitor agentip 10.0.0.111 agentssh admin/admin &
n1sh add server 10.0.0.12 feature=osmonitor agentip 10.0.0.112 agentssh admin/admin &

注意事項

次のエラーが生成され、add server feature osmonitor agentip コマンドが失敗した場合は、wget 情報を手動でインストールする必要があります。 Internal error: wget command failed: /usr/bin/wget —0 /tmp/hostinstall.pl http://xx.xx.xx.xx/pub/hostinstall.pl, この場合の、xx.xx.xx.xx は、問題のマシンの IP アドレスです。このエラーを修正するには、次を実行します。

管理サーバー上に古い SSH エントリがある場合、OS 監視機能の追加に失敗する可能性があります。add server feature osmonitor agentip コマンドが失敗し、セキュリティ違反がないことが確かな場合は、 /root/.ssh/known_hosts ファイルまたはファイル内の対応するプロビジョニング可能なサーバーのエントリを削除してください。そのあとで add server feature osmonitor agentip を再度実行します。

また、基本管理機能を持つサーバーで add server feature osmonitor コマンドを実行するときに、エージェント IP または SSH 資格を指定した場合、OS 監視機能の追加に失敗することがあります。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを発行してください。