ここでは、イベントおよびサーバー監視におけるイベントの重要性について説明します。
「イベント」は、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。各イベントごとに項目が関連付けられます。たとえば、管理サーバーによってサーバーが検出された場合、Action.Physical.Discovered という項目でイベントが生成されます。イベント項目の完全な一覧は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」を参照してください。
イベントは監視できます。監視は、監視対象の各サーバーまたは各サーバーグループのイベント伝送機能と接続されています。監視対象属性がポーリングされ、その属性の値がデフォルトまたはユーザー定義のしきい値安全範囲外になった場合は、イベントが生成され、ステータスが発行されます。
イベントに対して通知規則が定義されていて、サーバーに対する監視が有効な場合、イベントが発生すると、管理サーバーからそのイベントに関する「通知」が送信されます。
サーバーに対する監視が無効の場合、そのサーバーに対する監視イベントは生成されません。保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にしてイベントが生成されないようにすることができます。
監視の詳細は、「監視の概要」を参照してください。
通知の詳細は、「通知の設定」を参照してください。
ライフサイクルイベントは、監視が無効でも引き続き生成されます。ライフサイクルイベントには、サーバー検出、サーバーの変更または削除、サーバーグループ作成などがあります。この種のイベントの通知を要求していた場合は、監視が無効でも引き続き通知を受けることができます。
イベントが発生すると、ログが作成されます。たとえば、監視対象の IP アドレスが到達不可能な場合は、イベントが生成されます。ログレコードが 1 つ作成され、このレコードはブラウザインタフェースで見ることができます。
N1 System Manager のインストールおよび構成作業中に、ログを記録するイベントを設定することができます。また、対話形式でイベント項目に重要度レベルを設定することもできます。『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager システムの設定」を参照してください。
ログが保存されなくても、通知は生成することができます。
イベントに関する次の情報を表示するには、log キーワードを付けて show コマンドを使用します。
日時 – イベントの発生日時です。
件名 – イベントが発生したサーバー
項目 – イベントの項目で、セットアップ通知用に有用です。詳細は、「通知の設定」を参照してください。
重要度 – イベントの相対的な重要度
レベル – イベントの相対的なレベル
ソース – イベントを生成したコンポーネントの名前ジョブの実行中に生成されたイベントの場合、「ソース」はジョブ番号になります。
ロール – イベントを発動したユーザーのロールまたはユーザー名
メッセージ – イベントログメッセージの全文
n1smconfig スクリプトを使用し、ログを保管する日数を変更することができます。ログを保管する日数を減らすと、ログファイルの平均容量が減少します。この作業によって、ログファイルの容量がパフォーマンスに悪影響を与えることを避けることができます。n1smconfig スクリプトは、/opt/sun/n1gc/bin に保存されます。このスクリプトではログを保持する日数を設定します。ログを記録するには、イベントカテゴリおよびリソースカテゴリを指定する必要があります。次のイベントカテゴリが定義されています。
Action
Ereport
Lifecycle
List
Problem
Statistic
all
all イベントカテゴリは、すべてのイベントのログを記録する場合に使用します。各イベントカテゴリの実際のイベントとの関連については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」の通知に関する項目を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [count count] |
イベントの新しい順にイベントログが表示されます。「件数」の値は出力に表示するイベント数で、デフォルト値は 500 です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [severity severity] [before date] [after date] |
指定した条件に一致するイベントのみ出力に表示されます。 date 変数値は 2005-07-20T11:53:04 というように適切な書式にする必要があります。severity として有効な値は critical 、fatal、information、 major、minor、other、unknown 、および warning です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log log |
イベントの詳細が出力に表示されます。log 変数はログ ID です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1-ok> show log 72 ID: 72 Date: 2005-03-15T13:35:59-0700 Subject: RemoteCmdPlan Topic: Action.Logical.JobStarted Severity: Information Level: FINE Source: Job Service Role: root Message: RemoteCmdPlan job initiated by root: job ID = 15. |