OS リソースの使用は、N1 System Manager によって監視されます。agentip キーワードを付けた add server feature コマンドで agentssh キーワードを付けた ssh 経由で監視対象サーバーのオペレーティングシステムへのアクセス資格を指定します。さらに詳細な情報については、「OS 監視機能を追加する」を参照してください。この指定は、OS リソースの使用の監視に重要ですが、ハードウェアの健全性やネットワークの到達可能性の監視には重要ではありません。
この仕組みでのオペレーティングシステムへのアクセスは、主としてリモートコマンド実行機能に必要です。この機構でのオペレーティングシステムへのアクセスは、管理機能を使って OS リソース使用状況の監視データを読み出す手段になります。プラットフォーム OS インタフェースデータは、 ssh および SNMP 経由で取得されます。つまり、すべての属性データは ssh および SNMP によってサーバーのオペレーティングシステムから取得されます。メモリーやスワップ使用、ファイルシステム関係のデータ同様、中央演算処理装置 (CPU) に関係する統計も提供されます。監視の目的上、システム負荷、メモリー使用、スワップ使用データは、次のように分類できます。
システム使用 (システムアイドル時間など)
システム負荷 (待ち状態が 1 分、5 分、15 分を超えるプロセスの平均個数で表現)
メモリー使用とメモリー未使用統計 (メガバイトおよび割合で表現)
物理負荷統計
使用スワップ空間および使用可能なスワップ空間 (M バイトおよび割合で表現)
使用ファイルシステムおよび使用可能な空間 (割合で表現)
これらの属性の一覧は、「ハードウェアセンサー属性」にあります。
show server コマンドでフィルタを使用し、すべてのサーバーに関する OS リソースの使用情報だけを表示することができます。
N1-ok> show server utilization utilization |
N1-ok> show server utilization unreachable |
サーバーにはアクセス可能だが、監視エージェントに SNMP ポート 161 で通信できない場合、OS リソースの健全性が unknown になります。
サーバーにアクセスできない (たとえば待機モードになっているため) 場合は、OS リソースの健全性が unreachable になります。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
OS リソースの使用属性の監視では、構成ファイルを作成、編集することによって、N1 System Manager が管理するすべてのサーバーに対するデフォルトしきい値を変更することができます。詳細は、「監視構成ファイルでのしきい値の変更」を参照してください。
また、コマンド行で set コマンドを使用し、監視対象の個別サーバーまたは個別サーバーグループに対して特定のしきい値を設定することもできます。詳細は、「しきい値の設定」を参照してください。
特定の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性を監視するためのしきい値を無効にすることができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–4に、この無効化を行う方法が示されています。