デフォルトでは、N1 System Manager は、プロビジョニング可能なサーバーのすべての管理インタフェースおよびすべてのプラットフォームインタフェースを監視します。プラットフォームインタフェースには、eth0 などのサービスプロセッサの管理インタフェースや、eth1 あるいは eth2 などのデータネットワークインタフェースがあります。
Linux サーバーおよび Solaris OS で稼働しているサーバーの到達可能性は、インタフェースの IP アドレスに対する ICMP ping で確認します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「工場出荷時状態のサーバーの検出」を参照してください。
すべてのネットワークインタフェースの到達可能性が定期的に検査されます。このポーリング間隔の設定は変更できます。ポーリング間隔の設定については、「ポーリング間隔の設定」を参照してください。ネットワークの到達可能性の監視は、IP アドレスに基づいています。監視対象の IP アドレスにアクセスできない場合は、イベントが生成されます。
show server コマンドに監視情報を表示する適切なパラメータを付けることによって、すべてのサーバーに関する情報を絞り込むことができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーの「unreachable (アクセス不能)」ステータスと「unknown (不明)」ステータスは区別することが重要です。
N1-ok> show server health unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (ハードウェアの健全性状態についてサーバーと通信できない) が原因でアクセスできないすべてのプロビジョニング可能なサーバー が出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーがハードウェアの健全性状態情報を送っていないことを意味するわけではありません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server health unknown |
このコマンドは、ハードウェアの健全性状態に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、ハードウェアの健全性に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントと通信できないことを示します。
N1-ok> show server power unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (電源状態についてサーバーと通信できない) が原因でアクセスできないすべてのサーバーが出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーが電源状態の情報を送っていないことを意味しません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server power unknown |
このコマンドは、電源状態に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、電源状態に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントに通信できないことを示します。
N1-ok> show server utilization unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (OS リソースの使用状況についてサーバーと通信できない)が原因でアクセスできないすべてのサーバーが出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーが OS リソースの使用状況に関する情報を送っていないことを意味しません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server utilization unknown |
このコマンドは、OS リソースの使用状況に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、OS リソースの使用状況に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントに通信できないことを示します。