Sun N1 System Manager 1.1 管理ガイド

コマンド行に関するヒント

ここでは、N1 System Manager のコマンド行インタフェースを使用する際のいくつかのヒントを示します。

id キーワード

id キーワードは、N1 System Manager コマンド行で、一部の属性値 (主に server 属性値) の前に使用することができます。このキーワードは、予約済みのキーワードと同じ名前である可能性がある属性値 (たとえば、all という名前のサーバー) に対して提供することを目的としています。

等号

等号 (=) は、N1 System Manager のコマンド行で、属性と値の間に使用します。たとえば、次の 2 つのコマンドは同じです。


N1-ok> set role MyRole description myDescription
N1-ok> set role MyRole description=myDescription

等号を使用する形式は、コマンド行ヘルプでは表示されません。

スクリプト内のコメント

n1sh スクリプトをカスタマイズして作成した場合、行頭にコメント用の文字 (#) を指定してその行の文字が無視されるようにすることができます。詳細は、「N1 System Manager コマンドのスクリプトを実行する」を参照してください。

複数の属性値

N1 System Manager のコマンド行では、複数の属性値をコンマ区切りのリストで指定することができます。次に例を示します。


N1-ok> set server serverA,serverB,serverC locator on

コマンド行のヘルプでは、複数の属性値は、構文の中で次のような方法で表されています。set server <server>[,<server>...]

引用符

N1 System Manager のコマンド行では、引用符および二重引用符がサポートされています。必要に応じて、どちらかの引用符をバックスラッシュを使用してエスケープすることができます。次に例を示します。


N1-ok> set role myRole description "Some Role that I've made up"
N1-ok> set role myRole description='Some Role that I\'ve made up'

特殊文字

UNIX コマンドモードで n1sh を実行するのに使用しているシェルの種類によっては、一部の特殊文字はエスケープする必要があります。たとえば、bash シェルでは、引用符は次のようにバックスラッシュでエスケープする必要があります。


$ n1sh set role MyRole description=\"Some Role that \\\"Paul\\\" made up\"

エスケープする特殊文字の詳細については、該当のシェルのマニュアルを参照してください。

n1sh シェルモードでは、特殊文字をエスケープする必要はありません。したがって上記と同じコマンドは次のようになります。


N1-ok> set role MyRole description="Some Role that \"Paul\" made up"