Sun N1 System Manager 1.1 管理ガイド

監視構成ファイルでのポーリング間隔の変更

ハードウェアの健全性や OS リソースの使用、ネットワークの到達可能性のポーリング間隔値は、monitoring.properties 構成ファイルを編集することによって変更できます。


注 –

OS 監視が有効でない場合は、ネットワークの到達可能性のポーリングはできません。


monitoring.properties 構成ファイルが存在しない場合は、作成し、/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties に保存してください。デフォルトでは、インストール時に monitoring.properties は作成されません。

N1 System Manager ソフトウェアには、出荷時設定のデフォルトポーリング間隔が用意されています。これらの値は秒単位で表します。出荷時設定のデフォルト値は、表 5–3 に示すとおりです。

表 5–3 デフォルトポーリング間隔の出荷時設定

監視のタイプ 

デフォルトのポーリング間隔 

ハードウェアの健全性 

120 秒 

OS リソース 

120 秒 

ネットワークの到達可能性 

60 秒 

monitoring.properties 構成ファイルを変更すると、出荷時設定のデフォルト値は上書きされます。


注 –

設定可能な最小デフォルトポーリング間隔は 60 秒です。


monitoring.properties 構成ファイルは管理サーバーにのみ存在し、プロビジョニング可能なサーバーには存在しません。monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルトのポーリング間隔を変更すると、N1 System Manager によって管理されているすべてのプロビジョニング可能なサーバーに影響します。

monitoring.properties ファイルに対する変更を有効にするために、管理サーバーや監視対象のプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。

monitoring.properties 内のデフォルトポーリング間隔は、コマンド行から特定のサーバーまたはサーバーグループに対して個別に値が設定されていないかぎり、すべてのサーバーに適用されます。「ポーリング間隔の設定」で説明しているように、個別のポーリング間隔は、set コマンドを使用して設定します。

導入状況に応じたポーリング間隔の調整

インストールして配備したあと、ある程度の使用期間が経過すると、ハードウェアの健全性属性や OS リソースの使用属性をどのぐらいの頻度でポーリングすべきか、またネットワークの到達可能性をどのぐらいの頻度でポーリングする必要があるかが判明してきます。N1 System Manager の構成は、重要なイベントという観点から何を重視するかによって異なります。ポーリング間隔を設定あるいはデフォルトポーリング間隔を変更する場合は、N1 System Manager ソフトウェアを使って管理するサーバー数を考慮してください。また、プロビジョニング可能なサーバーのアプリケーション負荷、予想アプリケーション負荷およびネットワークの能力も考慮してください。イベントに対する期待応答性も関係してきます。イベントの発生とともに速やかに対処できる場合は、より頻繁にポーリングを行うのが適切です。

導入状況に応じたポーリング間隔の調整に関する詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager のパフォーマンスを向上させる」を参照してください。