この節では、OS プロビジョニング (配備) に関して判明している問題点をまとめています。
ネットワークスイッチでのスパニングツリー設定に関する既知の問題が原因で、Red Hat や SUSE Linux の OS 配備がタイムアウトしたり、停止したりすることがあります。
回避策: 管理サーバーと対象のサーバーのプロビジョニングネットワーク接続に使用されているスイッチまたはスイッチポート上のスパニングツリーを無効にしてください。
Red Hat Linux 3.0 Update 2 の OS 配備が、タイムアウトが原因で停止し、対話モードになることがあります。
回避策: Update 3 以降を使用してください。
ブラウザインタフェースで「OS プロファイルのロード」ウィザードを使用し、プロビジョニング対象から除外するサーバーを入力するときに、「サーバー以外」フィールドが機能しません。この機能は、ブラウザインタフェースから使用できません。
回避策: コマンド行インタフェースから load server コマンドを使用してください。
「OS プロファイルのロード」ウィザードで、デフォルト設定を選択しなかった時に、ユーザーがホスト名と構成を 2 回入力する必要がありますが、これについて明確な説明がありません。
ウィザードでは、2 つの手順で、ユーザーはホスト名の入力が求められます。
最初のプロンプトでは、インストール中に使用されるホスト名の入力が求められます。
2 つめのプロンプトでは、インストールが完了したあとで使用するホスト名の入力が求められます。
これらの値は同じであっても、違っていてもかまいません。
Solaris 10 より前のバージョンの Solaris では、/usr/sbin/ に dhcpd デーモンがインストールされましたが、Solaris 10 では、/usr/local/sbin/ に dhcpd デーモンがインストールされます。このため、マシンの再起動、または dhcpd デーモンの終了を行うと、dhcpd デーモンが再起動できなくなります。
回避策: Solaris 管理サーバーを再起動するか、停止した場合は、その都度、起動後に、その管理サーバーで次のコマンドを入力する必要があります。
/opt/SUNWscs/sbin/s_dhcp_config.pl -e -I interface |