プロビジョニング可能なサーバーへの再配備で、そのサーバーの IP アドレスが前回配備時に割り当てられていた IP アドレスと同じ場合、OS 監視サポートを初期化することができないことがあります。IpUnreachableException が生成されますが、これは、/.ssh/known_hosts ファイルに元の配備 IP アドレスが含まれているためです。
回避策: スーパーユーザーとして管理サーバーにログインし、/.ssh/known_hosts ファイルをエディタで開いてサーバーの ssh キーエントリを削除するか、/.ssh/known_hosts ファイル自体を削除してください。
Solaris OS がインストールされたサーバーに Red Hat Linux アップデートをロードしようとすると、Sun N1 System Manager によってアップデートジョブの開始が試みられますが、失敗します。
回避策: インストールされている OS とそのアップデートに互換性があることを確認してください。プロビジョニング可能なサーバーの OS は show server コマンド、OS アップデートの OS の種類は show update コマンドで、それぞれ確認できます。
サーバーの初期化 (OS リソースの監視) 時に unmonitored や unknown フィルタ値が機能しません。具体的には、次のコマンドを使用できません。
N1-ok> show server utilization=unmonitored N1-ok> show server utilization=unknown |
回避策: 回避策はありません。
show server health=unmonitored コマンドを実行すると、監視無効状態のサーバーがあっても、サーバー表が返されません。
回避策: 回避策はありません。
説明属性でアポストロフィを使用すると、create notification コマンドで問題が発生します。
回避策: アポストロフィを別のアポストロフィでエスケープするか (例: Paul”s Notification) か、説明でアポストロフィを使用しないでください。
すべてのジョブの実行が完了しても、「表示の選択」セクション内のサーバーの横に、時計アイコンが表示され続けることがあります。これは、更新機能の問題です。
回避策: 「更新」ボタンをクリックするか、F5 キーを押すことによって、ブラウザインタフェースを更新してください。
ユーザー指定のポーリング値が 10 分未満でも、プロビジョニング可能なサーバー で OS 監視がいったん停止され、再開されると、10 分経過するまで OS のステータスは更新されません。
回避策: 回避策はありません。
プロビジョニング可能なサーバーのネットワークインタフェースが使用できない場合、ブラウザインタフェースの OS リソースの健全性は、次の更新で「アクセス不能」に変わるべきですが、現在は、ステータスは変わりません。
N1 System Manager がインストールされている場合、デフォルトでは、ネットワークおよび更新の間隔は 10 分に設定されます。ネットワークと更新の間隔が異なる場合、OS リソースの健全性とネットワークステータスは異なる間隔で更新されます。このため、プロビジョニング可能なサーバーのデータネットワークインタフェースが到達不可能な場合、表示される結果は異なり、ネットワークのポーリング間隔は、OS リソースの更新間隔より短くなります。
ネットワークステータスは、ブラウザインタフェースの「すべてのサーバー」画面より、「サーバーの詳細」画面の方が先に更新されます。こうした違いがあるため、「すべてのサーバー」画面の OS リソースの健全性ステータスは、次の OS リソースの更新時 (デフォルトでは 10 分おき) に「アクセス不能」に変わります。10 minutes).
回避策: OS リソースの健全性ステータスを表示する場合は、show server server name コマンドを使用してください。
OS 作成ジョブの実行中にシステムの空きディスク領域が不足すると、ジョブステータスとして「実行中」が表示されます。その後、空きディスク領域ができて、N1 System Manager が再起動されると、OS 作成ジョブが失敗したにもかかわらず、ジョブステータスが「完了」に変わります。
問題のジョブのステータスは「完了」のままで、訂正できません。
回避策:
少なくとも 3G バイトの空きディスク領域を確保します。
いったん N1 System Manager を停止して、再起動します。
OS 作成のジョブを再度実行します。
適切な OS 監視サポートが追加されているにもかかわらず、ext3 以外のファイルシステムがあるプロビジョニング可能な Linux サーバーで、ファイルシステム監視が機能しません。N1 System Manager では、Linux サーバーの ext3 ファイルシステムのみ監視できます。
回避策: ext3 ファイルシステムを作成する OS プロファイルを使用して、プロビジョニング可能なサーバーを再インストールしてください。
OS 健全性監視エージェントは、5 分おきにキャッシュに監視データを書き込みます。このため、OS リソースの更新間隔を 5 分未満に設定すると、既存のキャッシュデータが読み出されて、見た目には変化がないことがあり、報告された監視データに誤った結論が出されることがあります。
回避策: OS リソースの監視間隔は、最低でも 5 分に設定してください。
プロビジョニング可能なサーバー上のファイルシステムデバイス名の長さが 20 文字を超えると、OS 監視サポートのインストールジョブがタイムアウトして失敗します。この場合、OS リソース監視は使用できません。この問題は、オペレーティングシステムの論理ボリューム管理 (LVM) が使用されている プロビジョニング可能なサーバー でよく起きます。
プロビジョニング可能なサーバー に基本管理機能を追加することはできますが、OS 監視機能は追加できません。
回避策: ファイルシステムデバイス名の長さは必ず 20 文字以内にしてください。
プロビジョニングネットワークで x0.0.0.y (10.0.0.34) の IP アドレス形式が使用されていて、ホスト名の解決に失敗すると、hostinstall.pl スクリプトが正しく生成されず、スクリプトが管理サーバーにアクセスして、プロビジョニング可能なサーバーを構成できなくなります。この問題は、add server server feature osmonitor と add server server feature basemanagement コマンドの両方に影響します。
回避策: 管理サーバー上の hostinstall.pl スクリプトに手動で x0.0.0.y 形式の IP を追加してください。Red Hat 管理サーバー の場合は、/var/opt/sun/scs/web/pub/hostinstall.pl ファイルを編集します。Solaris 管理サーバー の場合は、/var/opt/SUNWscs/web/pub/hostinstall.pl ファイルを編集します。
これらのファイルの 33 行目は次のようになっています。
my @CSHostAddrs = ( 'ns1m','172.20.48.120' );
このリストに IP アドレスを追加します。
my @CSHostAddrs = ( 'ns1m','172.20.48.120','10.0.0.1' );
全体のジョブ負荷が大きすぎて、キュー内の次のジョブを実行できない場合、「ジョブの詳細」画面には、実行中のジョブのステータスが「実行中」、その他のジョブのステータスは「未開始」と表示されます。キュー内のジョブは、1 つまたは複数の実行中のジョブが完了し、全体のジョブ負荷が小さくなって、キュー内の次のジョブを実行できる状態になったあとで実行されます。
詳細は、「Sun N1 System Manager 1.1 におけるジョブ照会の動作」を参照してください。