次の図に、N1 System Manager の主なハードウェアコンポーネントを示します。
上の図は、N1 System Manager 構成の一例です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 サイト計画の手引き』の「構成例」を参照してください。
各コンポーネントの説明を次の一覧に示します。
管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー
管理サーバーは、N1 System Manager ソフトウェアをインストールし、実行する Solaris または Linux のサーバーです。
管理サーバーの DHCP サービスによって、プロビジョニングネットワークで使用される IP アドレスがプロビジョニング可能なサーバーに割り当てられます。管理サーバーは、プロビジョニングネットワークを使用して、プロビジョニング可能なサーバーにオペレーティングシステムやアップデートをロードします。
サポートされているプロビジョニング可能なサーバーの一覧については、『Sun N1 System Manager 1.2 サイト計画の手引き』の「管理サーバーの要件」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーは、N1 System Manager によって検出されたサーバーです。最大 32 台のプロビジョニング可能なサーバーを 1 つのラックに設置できます。また、数百台のプロビジョニング可能なサーバーを N1 System Manager で管理できます。
サポートされているプロビジョニング可能なサーバーの一覧については、『Sun N1 System Manager 1.2 サイト計画の手引き』の「プロビジョニング可能なサーバーの要件」を参照してください。
プロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの組織内ネットワーク接続によって、組織内ユーザーはデータネットワークを介してプロビジョニング対象のサーバーにアクセスできます。
100 Mbps 以上の Ethernet 接続が必要です。1,000 Mbps (1 Gbps) を推奨します。
管理ネットワークは、管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバーの管理プロセッサポート間の通信経路です。管理サーバーは、管理ネットワークを使用して、サーバーの検出、プロビジョニング可能なサーバーのファームウェアのアップデート、およびプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアの管理と監視を行います。
管理ネットワークは、管理サーバーからアクセスでき、データネットワークからアクセスできないプライベートネットワークである必要があります。100 Mbps 以上の Ethernet 接続が必要です。
管理ネットワークスイッチは、プロビジョニング可能な各サーバーの管理ポートへの接続を可能にします。管理ネットワークスイッチは、VLAN プログラミング可能なスイッチであるべきです。
データとプロビジョニングのスイッチにより、管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー間における、プロビジョニングネットワークおよびデータネットワーク接続が可能になります。プロビジョニングとデータのスイッチは、VLAN プログラミング可能なスイッチである必要があります。
プロビジョニングネットワークとデータネットワークの要件は、次のとおりです。
プロビジョニングネットワークは、管理サーバーによって、プロビジョニング可能なサーバーのオペレーティング環境とアプリケーション環境の設定とプロビジョニング、プロビジョニング可能なサーバーの OS リソースの監視、プロビジョニング可能なサーバーへの OS のアップデートの適用に使われます。1 Gbps 以上の Ethernet 接続が必要です。
DHCP プロトコルが使われ、また OS のプロビジョニングに対する帯域幅の要件があるので、プロビジョニングネットワークはデータネットワークから切り離す必要があります。
データネットワークによって、管理サーバーを経由してプロビジョニング可能なサーバーが組織内ネットワークに接続されます。エンドユーザーがプロビジョニング可能なサーバーにアクセスできるように、組織内 DHCP サービスによってプロビジョニング可能なサーバーに IP アドレスが割り当てられます。
データネットワークから N1 System Manager のネットワークにはアクセス可能であってはいけません。
次の図に、本稼働環境の例を示します。この環境では、データネットワークとプロビジョニングネットワークが別々の VLAN にあり、複数の VLAN 割り当てを使ってエンドユーザーがアクセスするデータネットワークが構成されています。