Sun N1 System Manager 1.2 サイト計画の手引き

第 2 章 Sun N1 System Manager システムとネットワークの準備

この章では、Sun N1 System Manager のハードウェアとソフトウェアの要件、構成例、および N1 System Manager のコンポーネントを準備する手順を示します。

この章で説明する作業は、このマニュアルの第 3 章「管理サーバーでの OS のインストールと設定」および『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』の第 1 章「Sun N1 System Manager ソフトウェアのインストールと設定」で説明されている 管理サーバー の準備と並行して行うことができます。


注 –

このあとの各節に従ってすべてのプロビジョニング可能なサーバーの設定が完了するまで、検出を実行したり、N1 System Manager システムを使用したりしないでください。


次の内容について説明します。

Sun N1 System Manager のハードウェアと OS の要件

この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。

この節の内容は次のとおりです。

管理サーバーの要件

N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理するプロビジョニング可能なサーバー数に基づく、具体的な管理サーバーのサイジング情報については、表 2–5 を参照してください。


注意 – 注意 –

管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。


表 2–1 SPARC 管理サーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件

タイプ 

管理ポートの種類 

オペレーティングシステム 

ディスク容量 

RAM 

NetraTM 240、440

ALOM 

Solaris 10 GA 以上 

72G バイト以上 

4G バイト以上 

Sun FireTM V210、V240、V440

ALOM 

Solaris 10 GA 以上 

Sun Fire T1000 および T2000 

ALOM 

Solaris 10 HW2 以上 

表 2–2 x86 管理サーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件

タイプ 

管理ポートの種類 

オペレーティングシステム 

ディスク容量 

RAM 

Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パーツ番号: 371-0743 

SP 

Solaris x86 Version 10 HW1 以上 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 5, 32 ビットおよび 64 ビット 

72G バイト以上 

4G バイト以上 

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

Solaris x86 Version 10 HW1 以上 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

Solaris x86 Version 10 以上 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 5, 32 ビットおよび 64 ビット 

プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てるようにします。


注 –

管理サーバーとして選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つしかない場合は、N1 System Manager に第 3 の 10/100 NIC を設置することを検討してください。 この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が 管理サーバーに設置されていると想定しています。


プロビジョニング可能なサーバーの要件

N1 System Manager のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。

表 2–3 SPARC のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件

タイプ 

管理ポートの種類 

プロビジョニング可能な OS 

必要なディスク容量 

RAM 

Sun Netra 240 および 440 

ALOM 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

12G バイト以上 (すべてのプロビジョニング可能なサーバー) 

512M バイト以上、1G バイトを推奨 (すべてのプロビジョニング可能なサーバー) 

Sun Fire V210、V240、V440 

ALOM 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire T1000 および T2000 

ALOM 

Solaris 10 HW2 以上 

表 2–4 X86 のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件

タイプ 

管理ポートの種類 

プロビジョニング可能な OS 

必要なディスク容量 

RAM 

Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パート番号: 371-0743 

SP 

Solaris x86 Version 10 HW1 以上 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9.2、64 ビットのみ 

SUSE Linux Professional 9.3、64 ビットのみ 

12G 以上 (すべて) 

512M バイト以上、1G バイトを推奨 

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

Solaris x86 Version 10 HW1 以上 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、64 ビットのみ 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1、64 ビットのみ 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

Solaris x86 Version 10 以上 

Solaris x86 Version 9 update 7 および update 8 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Updates 1 〜 5、32 ビットのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Updates 3 〜 5、64 ビットのみ 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、64 ビットのみ 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9.2、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9.3、32 ビットおよび 64 ビット 

推奨されるスイッチ構成

VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てるようにします。


注 –

Sun Fire V20z および V40z のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするために、管理ネットワークスイッチがリンク速度の自動ネゴシエーションを行うよう設定するようにしてください。


管理ネットワークのスイッチとプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチは、次の Ethernet 接続をサポートしている必要があります。

Sun N1 System Manager の接続情報

この節では、Sun N1 System Manager の各サーバーの接続の要件を示します。

管理サーバーの接続

管理サーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには 10/100/1000 (1G ビット) ネットワークインタフェースポートが 1 つ以上ありますが、管理サーバーにギガビットネットワークインタフェースカードを追加することで、管理が容易になり、また組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを物理的に分離できます。管理サーバーで、追加の NIC を設置しない場合は、1 つの 1G ビットポートを経由するように組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを構成できます。「構成例」を参照してください。

各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はサーバーのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのプロビジョニング可能なサーバーでは、このポートには Net Mgmt (ネットワーク管理)、ALOM (Advanced Lights Out Manager)、または ILOM (Integrated Lights Out Manager) というラベルが付いています。管理ポートが 2 つのプロビジョニング可能なサーバーでは、ラベルは SP0 と SP1 (サービスプロセッサ 1 と 2) です。管理サーバーと組織内ネットワークの接続には、管理ポートが 1 つだけ必要です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。


注 –

オペレーティングシステムで使用する Ethernet ポートの名前は、システムのアーキテクチャーとオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、マシンの最初の Ethernet ポートは、異なるオペレーティングシステムごとに ETH0、HME0、または BGE0 と呼ばれます。このマニュアルでは、アーキテクチャーとオペレーティングシステムに関係なく、マシンの最初の Ethernet ポートを ETH0、次のポートを ETH1 と呼びます。


管理サーバーのポートの論理図を次に示します。3 つの 1G バイト NIC があります。この図は、このあとも参照アーキテクチャー図として使用します。

図: 管理サーバーの論理ポート

プロビジョニング可能なサーバーの接続

「管理サーバーの要件」に示すように、プロビジョニング可能なサーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには、10/100/1000 のネットワークインタフェースポートが 1 つまたは 2 つあります。各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はシステムのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つのプロビジョニング可能なサーバーでは、このポートは ALOM または ILOM、管理ポートが 2 つのプロビジョニング可能なサーバーでは SP0 と SP1 です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。

プロビジョニング可能なサーバーのポートの論理図を次に示します。2 つの 1G バイト NIC があります。この図は、このあとも参照アーキテクチャー図として使用します。

図: プロビジョニング可能なサーバーの論理ポート

構成例

この節では、N1 System Manager の機器の設計と接続に役立つ構成例および各構成例での接続に関する情報を提供します。

ネットワークごとに別のスイッチを使う構成など、ほかにも構成は可能です。ネットワークは、VLAN とスイッチの任意の組み合わせで実装できます。管理、プロビジョニング、およびデータの各ネットワークには、それぞれ別個の VLAN を割り当てるようにします。


注 –

このあとの各構成例では、組織内ネットワークのアクセスは、管理サーバーへの接続として示しています。組織内ネットワークから N1 System Manager へのアクセスには、管理サーバーではなくスイッチを使うこともできます。


管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

図 2–1 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

図: 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

ネットワークを設計するときには、次のことを念頭においてください。

管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

図 2–2 管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

図: 管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

静的に割り当てられる管理ネットワークの IP アドレスと、OS プロビジョニング時に使われる、動的に割り当てられる IP アドレスは、同じネットワーク内にあります。N1 System Manager では、IP アドレスは管理されません。プロビジョニング時に使われる IP アドレスが、管理ネットワークの IP アドレスと重複しないように確認する必要があります。


管理ネットワークとプロビジョニングネットワークが結合され、データネットワークは別個の構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

図 2–3 プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

図: プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

データネットワーク上での DHCP サービスは、N1 System Manager の DHCP サービスのみである必要があります。


データネットワークとプロビジョニングネットワークが結合され、管理ネットワークは別個の構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

プロビジョニングネットワーク、データネットワーク、管理ネットワークを結合した構成

図 2–4 プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

図: プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

データネットワーク上での DHCP サービスは、N1 System Manager の DHCP サービスのみである必要があります。


管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

サイト計画

この節では、管理サーバーとスイッチの要件を決定する手引きを示します。この項では、次の内容について説明します。

管理サーバーに関する注意事項

管理サーバーの要件を検討するときは、主にハードドライブの容量と管理対象のプロビジョニング可能なサーバー数を考慮します。

管理サーバーのサイズ設定の手引きを次の表に示します。

表 2–5 管理サーバーのハードウェアのサイズ設定の手引き

小規模環境:1 〜 128 のプロビジョニング可能なサーバー

 

プロセッサ総数 

1 つ以上のシングルコア AMD Opteron プロセッサ 

1 つ以上の 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

4G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

73G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V20z、V40z、X2100、X4100、X4200、V210、V240、V440、および T1000 

 

構成例 

Sun Fire V20z シングルプロセッサ (シングルコア) Opteron プロセッサ、4G バイトの RAM、1x73G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

中規模環境:129 〜 256 のプロビジョニング可能なサーバー

 

プロセッサ総数 

2 つ以上のシングルコア AMD Opteron プロセッサ、または 1 つ以上のデュアルコア AMD Opteron プロセッサ 

2 つ以上の 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

8G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

146G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V20z、V40z、X4100、X4200、V210、V240、V280、V440、および T2000 

 

構成例 

Sun Fire V40z デュアルプロセッサ (デュアルコア)、8G バイトの RAM、1x146G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

大規模環境:257 〜 512 のプロビジョニング可能なサーバー

 

プロセッサ総数 

4 つのシングルコア AMD Opteron プロセッサ、または 2 つ以上のデュアルコア AMD Opteron プロセッサ 

4 つの 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

16G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

300G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V20z、V40z、X4100、X4200、V440、および T2000 

 

構成例 

Sun Fire V40z デュアルプロセッサ (デュアルコア)、16G バイトの RAM、1x300G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

スイッチに関する注意事項

スイッチの要件は、次の要素で決定します。

タイプごとにスイッチに必要なポート数を割り出し、スイッチのポート数の合計を決定するのに役立つワークシートを次に示します。

表 2–6 スイッチのポートの要件のワークシート

サーバーの種類 

10/100 ポート 

10/100/1000 ポート 

管理サーバー

   
 

10/100 管理ポート: 1 

管理サーバーに、3 枚目の 1G ビット NIC を設置していない場合は 10/100/1000 ポートの列に「1」と記入します。 

3 枚目の 1G ビット NIC を設置している場合は、10/100/1000 の列に「2」と記入します。 

合計: 1 

合計: __________ 

 

プロビジョニング可能なサーバー

   
 
  • 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークを別々にした場合:

    プロビジョニング可能なサーバー数を合計し、その数を 10/100 の列に記入します。

    プロビジョニング可能なサーバー数を 2 倍にし、その数を 10/100/1000 の列に記入します。

  • データネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした場合:

    プロビジョニング可能なサーバー数を合計し、その数を 10/100 と 10/100/1000 の列に記入します。

  • 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークを結合した場合:

    プロビジョニング可能なサーバー数を合計し、その数を 10/100/1000 の列に記入します。

合計: __________ 

合計: __________ 

       

組織内ネットワーク用の 10/100/100 接続: 

 

合計: 1 

       
 

各列のポート数の合計: 

10/100 ポート: 

10/100/1000 ポート: 

 

合計: _________ 

合計: _________ 

上記の合計数を使って、スイッチの要件を決定してから、サイト計画に従ってサーバーとスイッチを接続します。

プロビジョニング可能なサーバーの設定

N1 System Manager を使ってプロビジョニング可能なサーバーを検出するには、各プロビジョニング可能なサーバーを次のように設定する必要があります。

Sun Fire V20z サーバーと V40z サーバーが工場出荷時の設定になっている場合は、資格の自動設定が可能です。Sun Fire V20z または V40z の検出にログインアカウントとパスワードを指定すると、検出プロセスによって指定された資格を使用してSun Fire V20z または V40z が構成されます。

サーバーの管理ポートに IP アドレスが割り当てられていない場合、プロビジョニング可能なサーバーの検出は失敗します。

管理プロセッサの telnet 資格が設定されていない場合、SPARC アーキテクチャーのプロビジョニング可能なサーバーの検出は失敗します。

検出の実行時にプロビジョニング可能なサーバーの資格が指定されない場合、検出プロセスはデフォルトの資格を使用します。デフォルトの資格を次の表に示します。

表 2–7 SPARC アーキテクチャーのプロビジョニング可能なサーバーのデフォルトの資格

タイプ 

Telnet ログイン 

Telnet パスワード 

Netra 240 および 440 

admin 

admin 

Sun Fire V210、V240、V440 

admin 

admin 

Sun Fire T1000 および T2000 

admin 

admin 

表 2–8 x86 アーキテクチャーのプロビジョニング可能なサーバーのデフォルトの資格

タイプ 

SSH ログイン 

SSH パスワード 

IPMI ログイン 

IPMI パスワード 

SNMP 読み取りコミュニティー文字列 

Sun Fire V20z および V40z 

admin 

admin 

admin 

public 

Sun Fire X2100 

Admin 

admin 

Sun Fire X4100 および X4200 

root 

changeme 

root 

changeme 

public 

x86 アーキテクチャーのプロビジョニング可能なサーバー用に資格が 1 つだけ指定された場合は、不足している資格は上記のいずれかのデフォルトに設定されます。

ALOM ベースのプロビジョニング可能なサーバーは、SNMP をサポートしていません。したがって、ハードウェア通知の N1 System Manager への送信には管理サーバーのメールサービスを使用します。

Sun Fire X2100 は、SNMP をサポートしていませんが、X2100 は IPMI イベントの SNMP V1 トラップを生成する IPMI プラットフォームイベントトラップ (PET) をサポートしています。N1 System Manager は、X2100 の IPMI イベントを待機します。