この項では、管理サーバーに Linux を手動でインストールする手順を示します。
この項では、次の内容について説明します。
RedHat Linux インストール CD-ROM の 1 枚目を N1 System Manager 管理サーバーの DVD ドライブに挿入し、システムを再起動します。
boot: プロンプトで、テキストまたはグラフィカルユーザーインタフェースを使ったインストールを開始します。
グラフィカルインタフェースを使ってインストールするには、Return キーを押します。
テキストインタフェースを使ってインストールするには、「text」と入力します。
メッセージに従って環境を設定します。言語、キーボード、マウスのタイプを設定する画面が表示されます。必要な情報を指定します。
パーティション情報の設定では、「自動パーティション設定」を選択します。
Linux のパーティションをすべて削除するか、パーティションをすべて削除するか、パーティションをすべて残すかを選択する画面が表示されます。「システムのすべてのパーティションを削除」を選択します。パーティションの値が表示されます。
表示された値を、表 3–2 に示す必要な値と比較します。
パーティションの値が一致する場合は、「Next」を選択します。
パーティションの値が一致しない場合は、表 3–2 に従って値を更新します。
ブートローダーの設定では、「GRUB」を選択します。
Ethernet ポートの設定では、IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイの値を次のように割り当てます。
ETH0 は、組織内ネットワークに接続して、外部から管理サーバーにアクセスできるように設定します。
ETH1 は、プロビジョニングネットワークに接続するように設定します。
ETH1 は、ETH0 と同じブロードキャストドメイン内にある必要があります。IP アドレスは、プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 インタフェースと同じブロードキャストドメイン内にある必要があり、また数百台のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするように設定できます。
ETH2 は、すべてのプロビジョニング可能なサーバーの管理プロセッサインタフェースのポート (SP0) に接続するように設定します。
ネットマスクとゲートウェイの値は、管理ネットワークへのアクセスを許可する値である必要があります。
管理サーバーに別個の ETH2 ギガビット NIC カードを設置していない場合は、ETH0 1 枚だけで ETH0 と ETH2 の機能を使うことができます。ETH0 は、プロビジョニング可能なサーバーの管理プロセッサインタフェースに対し、相互にアクセスできるように設定する必要があります。
ファイアウォールの設定では、「なし」を選択します。
追加言語サポート、タイムゾーン、root パスワードの順で設定する画面が表示されます。必要な情報を指定します。
デフォルトのパッケージをインストールするか、インストールするパッケージをカスタマイズするかの設定では、「インストールするパッケージのカスタマイズ」を選択します。
N1 System Manager システムに必要なパッケージを選択します。
Office
Engineering and Scientific
Editors
System Tools
X-Windows (base-x)
Web Server
Development Tools
Legacy Software Development
Printing
Text-based Internet
Legacy Network Server
Gnome Desktop
Administration Tools
Server Configuration
FTP Server
Mail Server
Network Server
Graphical-based Internet
Compatibility Architecture Support (グラフィカルインストール) または Legacy Software Development (テキストインストール)
パッケージの選択が終了したら、インストールを継続します。Linux のインストールが終了したら、グラフィック、モニターのタイプ、画面解像度などを設定する画面が表示されてから、システムが再起動されます。その後、起動情報を設定する画面が表示されます。
システムの情報メッセージに従います。
設定が終了したら、ログイン画面が表示されます。
root でログインします。
管理サーバーに RedHat Enterprise Linux 3.0 AS または ES Update 2 がインストールされている場合は、N1 System Manager に必要な追加の RPM をインストールします。次の「N1 System Manager に必要な RPM を CD-ROM からインストールする」を参照してください。
国際対応の Perl モジュールをインストールします。「国際対応の Perl モジュールのインストール」を参照してください。
FTP を有効にします。「管理サーバーでの FTP の有効化」を参照してください。
/etc/hosts ファイルを更新します。「/etc/hosts ファイルの更新」を参照してください。
メールサービスを設定します。「管理サーバーのメールサービスとアカウントの設定」を参照してください。
管理サーバーにRedHat Enterprise Linux 3.0 AS または ES Update 2 がインストールされている場合は、N1 System Manager に必要な追加の RPM もインストールする必要があります。
N1 System Manager 管理サーバーに root でログインします。
RedHat インストール CD-ROM から、次の RPM をインストールします。
perl-CGI-2.81-88.4.i386.rpm
anaconda-runtime-9.1.2-2.RHEL.i386.rpm
perl-DBI-1.32-5.i386.rpm
perl-DBD-Pg-1.21-2.i386.rpm
rh-postgresql-7.3.6-1.i386.rpm
rh-postgresql-server-7.3.6-1.i386.rpm
imap-2002d-8.i386.rpm
インストール CD-ROM 内での各 RPM の場所は、RedHat Linux のバージョンによって異なります。
RPM のインストール中に「DSA signature:nokey」という警告が表示されます。この警告メッセージが表示されるのは、RPM に DSA セキュリティー署名がないからです。「DSA signature:nokey」という警告はすべて無視してもかまいません。
次の項の説明に従って、国際対応の Perl モジュールをダウンロードし、インストールします。