ネットワークを設計するときには、次のことを念頭においてください。
管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークを別々に構成するのが最善の方法です。
別々に構成すると、セキュリティーが高くなり、障害が発生しやすいポイントが少なくなります。
データセンターの DHCP サービスを使ってプロビジョニング対象のサーバーに IP アドレスを割り当てることができます。
管理サーバーの DHCP サービスでは、データネットワークの DHCP サービスは提供されません。データネットワークの IP サービスを動的に設定する場合は、データネットワーク用の外部 DHCP サーバーが必要です。同じプロビジョニングネットワークに別の DHCP サーバーを設置することはできません。
この構成を実装するには、管理サーバーと一部のプロビジョニング可能なサーバーに追加の NIC を設置する必要が生じる場合があります。
管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。
管理サーバー
管理サーバー は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、および組織内ネットワークに次のような接続を提供するようにします。
ETH0 は、管理サーバーを組織内ネットワークに接続して、外部から管理サーバーへのアクセスを可能にします。管理サーバーの ETH0 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、組織内環境の接続の要件を満たすように設定するようにします。DNS の設定は N1 System Manager の設定時に行います。ETH0 には 1G ビットの NIC インタフェースを使用するようにします。
ETH1 は管理サーバーをプロビジョニングネットワークに接続して、プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 接続と同じスイッチとネットワークを利用するようにします。管理サーバーの ETH1 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、数百台のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするように設定できます。プロビジョニングネットワークには、管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー以外のデバイスを接続できません。ETH1 には 1G ビットの NIC インタフェースを使用するようにします。
ETH2 は、管理サーバーを管理ネットワークに接続して、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポート接続と同じスイッチおよびネットワークを利用するようにします。プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートに接続できる限り、管理サーバーの接続は、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートの接続と同じスイッチにある必要がありません。管理サーバーの ETH2 の IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートの IP アドレスに接続できるように設定するようにします。ETH2 には、100M ビットの NIC インタフェースを使用するようにします。
管理サーバー の DHCP サービスは、オペレーティングシステムをロードするために、プロビジョニング可能なサーバーに IP アドレスを割り当てます。
管理サーバーのメールサービスによって、ALOM アーキテクチャーのプロビジョニング可能なサーバーは、管理ネットワークを介してハードウェアの監視情報を N1 System Manager に送ることができます。
プロビジョニング可能なサーバー
各プロビジョニング可能なサーバーは、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークに次のような接続を提供するようにします。
管理ポートは、プロビジョニング可能なサーバーを管理ネットワークに接続して、管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチおよびネットワークを利用するようにします。管理サーバーの ETH2 ポートに接続できる限り、プロビジョニング可能なサーバーの管理ポート接続は、管理サーバーの ETH2 接続と同じスイッチを利用する必要はありません。
管理ポートは、100M ビット接続であるようにします。
ETH0 は、プロビジョニング可能なサーバーをプロビジョニングネットワークに接続して、管理サーバーの ETH1 接続と同じスイッチおよびネットワークを利用する必要があります。
ETH0 は 1G バイトの接続であるようにします。
ETH1 は、スイッチを経由してプロビジョニング可能なサーバーをデータネットワークに接続して、組織内ネットワークからプロビジョニング可能なサーバーへの外部アクセスを可能にします。
ETH1 は 1G バイトの接続であるようにします。