Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

しきい値が範囲外の場合の現象について

OS 健全性の監視対象の属性の値が「警告の上限」しきい値を上回った場合は、「警告の上限」のステータスが実行されます。この値が上昇し続けて、「重大の上限」しきい値を過ぎると、「Failed Critical」のステータスが実行されます。値がさらに上昇し続けて、「回復不能の上限」しきい値を上回ると、「回復不能の上限」のステータスが実行されます。

逆に値が下がって安全範囲に戻った場合は、値が「Failed Warning」しきい値よりも低くなるまで、イベントは生成されません。値が戻ると、イベントが生成され、ステータスとして「正常」が示されます。

監視対象の属性の値が「警告の下限」しきい値を下回った場合は、「Failed Warning」のステータスが実行されます。この値が下がり続けて、「重大の下限」しきい値を過ぎると、「 Failed Critical」のステータスが実行されます。値がさらに下がり続けて、「回復不能の下限」しきい値を下回ると、「回復不能の下限」のステータスが実行されます。

逆に値が上昇して安全範囲に戻った場合は、値が「警告の下限」しきい値よりも高くなるまで、イベントは生成されません。値が戻ると、イベントが生成され、ステータスとして「正常」が示されます。

OS 健全性属性のしきい値は、コマンド行から設定できます。この作業については、「しきい値の設定」で説明します。割合を測定するしきい値の場合、有効な範囲は 0% 〜 100% です。この範囲外のしきい値を設定しようとすると、エラーになります。割合を測定しない属性の場合、その値は、システム内のプロセッサ数と導入先の使用特性に依存します。

導入状況に応じたしきい値の調整

一定の期間使用したあとで、適切な OS 健全性の属性値の設定レベルが判明することがあります。イベントの生成、およびポケットベルまたは電子メールアドレスへのイベント通知の送信に関して、本当に妥当な値に近いものが判明したら、しきい値を調整することができます。たとえば、特定の属性が「警告の上限」のしきい値レベルに達すたびにイベント通知を受け取るようにすることができます。詳細は、「イベント通知の設定」を参照してください。

導入先で重要な属性の場合は、「警告の上限」しきい値レベルを小さい割合値に設定して、できるだけ早期に値の上昇が分かるようにすることができます。