ここでは、サーバーに OS 監視機能を追加する手順を説明します。すでに基本管理機能が追加されているサーバーには、OS 監視機能を追加することができます。また、新しく OS をロードしたサーバーに OS 監視機能を追加することもできます。この場合、基本管理機能が自動的に追加されます。OS 監視機能は、OS の健全性監視と資産管理に使用されます。詳細は、第 5 章「サーバーの監視」を参照してください。
add server feature osmonitor コマンドは、「OS 監視サポートの追加」ジョブを作成します。重複する複数の add server feature osmonitor コマンドを送信し、並行して実行させることができます。ただし、重複する「OS 監視サポートの追加」ジョブは、15 個以下にするべきです。
スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 5–1 の例を参照してください。
OS 監視機能は、load server または load group コマンドで自動的に追加できます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」、または『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load group」を参照してください。
サーバーを検出します。第 2 章「Sun N1 System Manager でのサーバーの検出、グループ化、および交換」を参照してください。
OS がまだインストールされていない場合は、OS をロードします。「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」、および『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のいずれかを実行して OS 監視機能を追加します。
基本管理機能を追加していない場合は、次のコマンドを入力します。
次のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシンで root 権限を持っている必要があります。
N1-ok> add server server feature osmonitor agentip agentip agentssh username/password |
すでに基本管理機能を追加している場合は、次のコマンドを入力します。
基本管理サポートがあるサーバーに OS 監視サポートを追加するときには、エージェント IP または SSH 資格を指定することはできません。
N1-ok> add server server feature osmonitor |
「OS 監視サポートの追加」ジョブが開始します。
コマンド構文についての詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブの「サーバー」表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。
show server コマンドを実行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。サーバーの出力に、プロビジョニング可能なサーバーで次のいずれかのコマンドセットの「OS 監視サポートの有無」の値が「正常」と表示されます。
すべての OS 監視データが完全に初期化されるまでには、5 〜 7 分かかります。CPU のアイドルが 0.0% と表示される場合は、使用 OS のステータスが「Failed Critical」になります。OS 監視機能の追加またはアップグレード後、5 〜 7 分でこの状態が解消されるはずです。
サーバーから監視データを取得できない場合は、「OS 監視に関連するコマンドの失敗の解決」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーの IP アドレスが変更された場合は、再び set server コマンドを実行してから監視を有効または無効にします。
次のスクリプト例は、基本管理機能をサポートしていない複数のサーバーに対して、複数の add server feature コマンドを実行しています。
n1sh add server 10.0.0.10 feature=osmonitor agentip 10.0.0.110 agentssh root/admin & n1sh add server 10.0.0.11 feature=osmonitor agentip 10.0.0.111 agentssh root/admin & n1sh add server 10.0.0.12 feature=osmonitor agentip 10.0.0.112 agentssh root/admin & |
管理サーバー上に古い SSH エントリがある場合、OS 監視機能の追加に失敗する可能性があります。add server feature osmonitor agentip コマンドに失敗しても、実際のセキュリティー違反が発生していない場合は、known_hosts ファイルを削除するか、そのファイル内でプロビジョニング可能なサーバーに対応しているエントリを削除します。その後、add server feature osmonitor agentip コマンドを再実行してください。管理サーバー で Linux が実行されている場合、known_hosts ファイルは /root/.ssh/known_hosts にあります。管理サーバー で Solaris OS が実行されている場合、 known_hosts ファイルは /.ssh/known_hosts にあります。
add server feature osmonitor コマンドでエージェント IP または SSH 資格を指定し、すでに基本管理機能をサポートしているサーバーでそのコマンドを実行すると、OS 監視機能の追加に失敗します。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格の値を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを実行します。