Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

ネットワークの到達可能性監視

デフォルトでは、N1 System Manager は、プロビジョニング可能なサーバーのすべての管理インタフェースおよびすべてのプラットフォームインタフェースを監視します。プラットフォームインタフェースには、eth0 などのサービスプロセッサの管理インタフェースや、eth1 あるいは eth2 などのデータネットワークインタフェースがあります。

Linux サーバーおよび Solaris OS で稼働しているサーバーの到達可能性は、インタフェースの IP アドレスに対する ICMP ping で確認します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「工場出荷時状態のサーバーの検出」を参照してください。

すべてのネットワークインタフェースの到達可能性が定期的に検査されます。ネットワークの到達可能性の監視は、IP アドレスに基づいています。監視対象の IP アドレスにアクセスできない場合は、イベントが生成されます。

show server コマンドに監視情報を表示する適切なパラメータを付けることによって、すべてのサーバーに関する情報を絞り込むことができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「show server」を参照してください。

プロビジョニング可能なサーバーの状態の「アクセス不能」と「不明」の違いについて

プロビジョニング可能なサーバーの状態のアクセス不能と不明の違いは重要です。


N1-ok> show server oshealth unreachable

このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。このコマンドに対して出力されるのは、いずれも、ネットワークに問題があるためアクセスできない、プロビジョニング可能なサーバーです。つまり、ハードウェアの健全性ステータスについてサーバーと通信できません。サーバーに対する ping コマンドは成功しません。この場合、サーバーがハードウェアの健全性ステータス情報を送信していないことを意味するとは限りません。サーバーが待機モードである場合もあります。


N1-ok> show server oshealth unknown

このコマンドは、ハードウェアの健全性ステータスに関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、ハードウェアの健全性に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視機能のエージェントと通信できないことを示します。


N1-ok> show server power unreachable

このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。このコマンドに対して出力されるのは、いずれも、ネットワークに問題があるためアクセスできないサーバーです。つまり、電源ステータスについてサーバーと通信できません。サーバーに対する ping コマンドは成功しません。この場合、サーバーが電源ステータス情報を送信していないことを意味するとは限りません。サーバーが待機モードである場合もあります。


N1-ok> show server power unknown

このコマンドは、電源のステータスに関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、電源のステータスに関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視機能のエージェントに通信できないことを示します。


N1-ok> show server oshealth unreachable

このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。このコマンドに対して出力されるのは、いずれも、ネットワークに問題があるためアクセスできないサーバーです。つまり、OS の健全性についてサーバーと通信できません。サーバーに対する ping コマンドは成功しません。この場合、サーバーが OS の健全性に関する情報を送信していないことを意味するとは限りません。サーバーが待機モードである場合もあります。


N1-ok> show server oshealth unknown

このコマンドは、OS の健全性に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、OS の健全性に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視機能のエージェントに通信できないことを示します。