Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

OS の健全性の監視

OS の健全性は、N1 System Manager によって監視されます。add server feature コマンドに agentip キーワードを用いて、agentssh キーワードを使った ssh 経由で監視対象サーバーのオペレーティングシステムへのアクセス資格を指定します。さらに詳細な情報については、「OS 監視機能を追加する」を参照してください。この手順は、OS の健全性の監視に重要ですが、ハードウェアの健全性やネットワークの到達可能性の監視には重要ではありません。

OS 監視機能を追加すると、OS 監視のサポートが可能になり、デフォルトで監視が有効になります。その後、set server コマンドを使用すると、監視を無効および有効にできます。詳細は、「監視の有効化と無効化」を参照してください。

プラットフォーム OS インタフェースデータは、ssh および SNMP 経由で取得されます。すべての属性データは、ssh および SNMP によってサーバーのオペレーティングシステムから取得されます。メモリーやスワップ使用、ファイルシステム関係のデータ同様、中央演算処理装置 (CPU) に関係する統計も提供されます。監視の目的上、システム負荷、メモリー使用、スワップ使用データは、次のように分類できます。

これらの属性の一覧は、「ハードウェアセンサー属性」にあります。

show server コマンドでフィルタを使用し、すべてのサーバーに関する OS 健全性の監視情報だけを表示することができます。


N1-ok> show server oshealth oshealth

oshealth フィルタで使用可能な値についての詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「show server」を参照してください。健全性状態によるサーバーのフィルタリングの詳細と図による説明は、「問題の発生したサーバーを表示する」を参照してください。

サーバーにはアクセス可能だが、監視機能のエージェントに SNMP ポート 61 で通信できない場合、OS リソースの健全性が unknown になることがあります。サーバーにアクセスできない (たとえば待機モードになっているため) 場合は、OS リソースの健全性が unreachable になることがあります。「プロビジョニング可能なサーバーの状態の「アクセス不能」と「不明」の違いについて」も参照してください。

また、OS の健全性の監視では、コマンド行で set コマンドを使用し、監視対象の個別サーバーまたは個別サーバーグループに対して特定のしきい値を設定することもできます。詳細は、「しきい値の設定」を参照してください。

特定の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性を監視するためのしきい値重要度を無効にすることができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–6 に、この無効化を行う方法が示されています。