Sun N1 System Manager 1.2 ご使用にあたって

第 1 章 Sun N1 System Manager 1.2 の問題点

この章では、Sun N1TM System Manager 1.2 で判明している問題点をまとめています。

N1 System Manager 1.2 の新機能

N1 System Manager 1.2 リリースでの更新または変更点は次のとおりです。

機能およびソフトウェアのサポートについて

Sun N1 System Manager 1.2 リリースでサポートされていない機能およびソフトウェアは次のとおりです。

マニュアルに関する最新情報

記述の誤りを含めて、判明しているマニュアルの最新情報は次のとおりです。

『インストールおよび構成ガイド』

『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「DHCP サービスと N1 Grid Service Provisioning System の衝突」 の「Sun N1 Grid Service Provisioning System」および「ISP」という語句は、それぞれ正しくは「Sun N1 Service Provisioning System」、「OS Provisioning」です。

コマンド行のヘルプ

コマンド行のヘルプページに含まれる記述の誤りを次に示します。

IPMI 資格には、ユーザー名とパスワードが必要です (6344419)

コマンド行のタブヘルプの一部とヘルプページに、IPMI 資格用に入力する情報について誤った記述があります。コマンド行での IPMI 資格値としては、パスワードだけではなく、ユーザー名とパスワードの両方が必要です。IPMI 値は次の構文である必要があります。user-name/ password


注 –

Sun Fire V20z および V40z サーバーの場合、IPMI 資格で必要なのはパスワードだけです。


コマンド行でパスワードを隠す

どのパスワード属性値でも、代わりに疑問符 (?) を入力することによって、コマンド行にパスワードが表示されないようにすることができます。この場合、コマンドを入力すると、パスワードの入力が求められます。たとえば rootpassword agentssh 属性などです。

force および netboot 属性の指定

コマンド行のヘルプページでの force および netboot 属性の説明に対応する値が含まれていません。有効なコマンドにするには、force=true または force true というようにそれらの値として true の指定が必要です。

set user

管理サーバーを再起動したあと、あるいは N1 System Manager を再起動した場合、root ユーザーのデフォルトロールは、自動的に Admin に設定されます。root ユーザーのデフォルトロールを別のロールに変更することもできますが、その割り当てに固定されることはありません。

load groupload server

load group コマンド用に次の属性が追加されています。これらの属性は、load server コマンドで複数のサーバーを指定する場合にも追加されます。


注 –

Sun Fire X2100 サーバーに Red Hat 4 OS をインストールする場合は、 bootnetworkdevicenetworkdevice のどちらも eth1 に設定する必要があります。この状況では、デフォルト値は有効ではありません。


N1 System Manager のインストールに関する問題点

N1 System Manager のインストールに関して判明している問題点は、次のとおりです。

Sun Fire X4100 および X4200 サーバーへの N1 System Manager のインストールに失敗することがある (6284696)

N1 System Manager インストールプロセスの実行が中断されて再起動されると、手順 5 の「Install OS provisioning components」で N1 System Manager のインストールが失敗することがあります。この問題が発生すると、そのあとの N1 System Manager のアンインストール、再インストールが失敗します。

最初のインストール失敗のあと、インストールログファイル /var/tmp/installer.log.latest には、次のメッセージが含まれます。

Installing Master Server ...
Error! Missing file (looked for /opt/SUNWn1sps 
  /N1_Grid_Service_Provisioning_System_5.1
  /server/postgres/postgresql.conf.in)!
print() on closed filehandle GEN0 at 
  /usr/perl5/5.8.4/lib/i86pc-solaris-64int/IO/Handle.pm line 399.
SPS install failed with exit status: 256
-----------------------------

      2k. Which port should Postgres listen on?
          (default: 5434) [1024-65535] spawn id(3) is not a tty. Not changing mode 
  at /usr/perl5/site_perl/5.8.4/Expect.pm line 375.
admin
admin
admin

      ** Invalid Input.  Enter a numeric value for the port number.

      2k. Which port should Postgres listen on?
          (default: 5434) [1024-65535] spawn id(3) is not a tty. Not changing mode 
  at /usr/perl5/site_perl/5.8.4/Expect.pm line 375.
admin
admin
admin

      ** Invalid Input.  Enter a numeric value for the port number.

      2k. Which port should Postgres listen on?
          (default: 5434) [1024-65535

N1 System Manager ソフトウェアをアンインストールして再インストールすると、インストールログには、次のメッセージが含まれます。


Error!  Failed to initialize the database (exit value was 1).
Exiting..
print() on closed filehandle GEN0 at /usr/lib/perl5/5.8.0
   /i386-linux-thread-multi/IO/Handle.pm line 395.
SPS install failed with exit status: 256

回避策: 管理サーバーにインストールされているオペレーティングシステムに応じて、適切な回避手順をとってください。インストールエラーの発生状況によっては、回避手順の作業が正しく完了しないことがあります。その場合は、次の手順に進んでください。

Solaris がインストールされている Sun Fire X4100 または X4200 管理サーバーの場合

  1. サーバーとエージェントを停止します。


    # su - n1gsps -c "/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1/server/bin/cr_server stop"
    # su - n1gsps -c "/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System/agent/bin/cr_agent stop"
    
  2. サービスプロビジョニングを手動でアンインストールします。


    # /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1/cli/bin/cr_uninstall_cli.sh
    # /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1/server/bin/cr_uninstall_ms.sh
    
  3. 次のパッケージを削除します。

    SUNWspsc1

    SUNWspsms

    SUNWspsml


    # pkgrm SUNWspsc1
    # pkgrm SUNWspsms
    # pkgrm SUNWspscl
    

    Do you want to remove this package? [y,n,?,q]」というプロンプトで y を入力します。「pkgrm: ERROR: no package associated with SUNWspscl」というメッセージが表示された場合、そのパッケージは手順 2 ですでに削除されています。パッケージの削除を続けてください。

  4. サービスプロビジョニングディレクトリとファイルを削除します。


    # cd /
    # rm  -rf  /opt/SUNWn1sps/
    # rm /n1gc-setup/sps/state
    # rm /n1gc-setup/state/0installSPS.pl.state
    
  5. 管理サーバーを再起動して、N1 System Manager ソフトウェアをインストールします。

Linux がインストールされている Sun Fire X4100 または X4200 管理サーバーの場合

  1. サーバーとエージェントを停止します。


    # su - n1gsps -c "/opt/sun/N1_Service_Provisioning_System_5.1/server/bin/cr_server stop"
    # su - n1gsps -c "/opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/agent/bin/cr_agent  stop"
    
  2. サービスプロビジョニングディレクトリとファイルを削除します。


    # cd /
    # rm  -rf  /opt/sun/N1_Grid_Service_Provisioning_System_5.1
    # rm  -rf  /opt/sun/N1_Grid_Service_Provisioning_System
    # rm  -rf  /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System
    # rm  -rf  /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System_5.1
    # rm /n1gc-setup/sps/state
    # rm /n1gc-setup/state/0installSPS.pl.state
    
  3. 管理サーバーを再起動して、N1 System Manager ソフトウェアをインストールします。

セキュリティーに関する問題点

セキュリティーに関して判明している問題点は次のとおりです。

ブラウザインタフェースセッションがタイムアウトしない (6222506)

イベントの更新フレームは 10 秒おきに更新され、それによってユーザーのセッションのタイムスタンプが更新されます。このため、ブラウザインタフェースセッションがタイムアウトしません。

回避策: ブラウザインタフェースを使い終えたら、明示的にログアウトしてください。

パフォーマンスに関する問題点

パフォーマンスに関して判明している問題点は、次のとおりです。

サーバーの削除やサーバーでの監視の有効化/無効化に長い時間がかかることがある (6344175)

delete serverset server monitored コマンドの実行が完了するまでに、長い時間がかかることがあります。これらのコマンドはジョブを生成しないため、別のコマンドを送信する前にコマンドが完了するのを待つ必要があります。サーバーグループで監視を有効/無効にする場合は、このことが特に重要です。

検出に関する問題点

検出に関して判明している問題点は、次のとおりです。

サーバーのグループの検出後のサーバー一覧表にハードウェアモデルタイプ情報がない (6349404)

大量のサーバー (30 〜 40 台) の検出で、サーバー一覧表に一部サーバーのハードウェアモデル値が表示されません。たとえば 、次のようにサーバー 10.18.0.38 のハードウェア情報が表示されません。


Name             Hardware    Hardware Health        Power     OS Usage    OS Resource Health
10.18.0.31       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.32       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.33       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.35       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.36       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.37       V20z        Good                   On        -             -
10.18.0.38       -           Good                   On        -             -
10.18.0.39       V20z        Good                   On        -             -

回避策: set server または set group コマンドで refresh 属性を使用して、一覧表のサーバーを更新してください。

OS プロビジョニングに関する問題点

OS プロビジョニング (配備) に関して判明している問題点は、次のとおりです。

Red Hat Linux 3.0 Update 2 の OS 配備が停止して対話モードになることがある

Red Hat Linux 3.0 Update 2 の OS 配備が、タイムアウトが原因で停止し、対話モードになることがあります。これは一時的な問題です。

回避策: OS 配備ジョブを中止し、OS 配備をやり直してください。OS 配備が失敗し続ける場合は、より新しいバージョンの Red Hat OS を使用する必要があります。

OS プロファイル作成の際、スワップパーティションに不要なマウントポイントの指定が必要になる

ブラウザインタフェースまたはコマンド行を使用して、OS プロファイル用のスワップパーティションを指定する際に、不要なマウントポイントの指定が必要になります。マウントポイントを指定すると、実際には、別のファイルシステムが作成されます。

回避策: スワップパーティションのマウントポイントとして swap を指定してください。これがプレースホルダの働きをして、無視されます。コマンド行の例を次に示します。


add osprofile myprofile partition swap type swap size 1024 device c0t0d0s1 sizeoption fixed

BIOS コンソールのボーレートを設定すると、Sun Fire V20z および V40z サーバーで OS の配備に失敗する (6322295)

BIOS コンソールのボーレートは 9600 (デフォルト) に設定する必要があります。これ以外のボーレートの場合、Sun Fire V20z あるいは V40z サーバーへの OS 配備は失敗します。このことは、load server コマンドまたはブラウザインタフェースの「OS のロード」で consolebaudrate 値を変更してはならないことを意味します。


注 –

SP コンソールのボーレートを 9600 以外の値に設定している場合、OS 配備は成功しますが、connect server を使用したコンソールには、意味のない文字が表示されます。


回避策: OS 配備後に、BIOS コンソールのボーレートを手動で変更する必要があります。このためには、ターゲットサーバーを再起動し、起動シーケンス中に BIOS 設定画面を表示します。BIOS 設定の変更方法については、サーバーのユーザーマニュアルを参照してください。

ブラウザインタフェースで、OS プロファイル名にピリオドを含むことができない (6331294)

ブラウザインタフェースのウィザードで OS プロファイルを作成する際に、OS プロファイル名にピリオドを含めると、「プロファイル名が無効であるという」エラーになります。ピリオドは、OS プロファイル名で有効な文字として受け付けられるべきです。

回避策: OS プロファイル名にピリオドを含める場合は、 create osprofile コマンドを使用してください。

Sun Fire V20z/V40z サーバーと Sun Fire X4000 シリーズのサーバーで同じ SUSE OS プロファイルを使用できない (6344382)

Sun Fire X4000 シリーズのサーバーで SUSE OS プロファイルをロードすると、Sun Fire V20z あるいは V40z サーバーで同じ OS プロファイルおよび関係する OS ディストリビューションを使用できなくなります。Sun Fire X4000 シリーズのサーバーで SUSE OS プロファイルをロードすると、関係する SUSE OS ディストリビューションに変更が加えられてしまい、この結果、Sun Fire V20z と V40z サーバーで同じディストリビューションが使用できなくなります。

回避策: Sun Fire V20z/V40z サーバー用と Sun Fire X4000 シリーズのサーバー用とで、SUSE OS ディストリビューションおよび OS プロファイルを別々に作成する必要があります。

インタフェースに関する問題

ブラウザインタフェースおよびコマンド行インタフェースに関して判明している問題点は、次のとおりです。

サーバー間で管理 IP アドレスを交換すると、不正なサーバー詳細が表示される (6196399)

検出されたサーバー間で管理 IP アドレスを交換すると、IP アドレスを交換したサーバーの詳細情報が、その 2 つのサーバー間で入れ替わって表示されます。たとえばサーバー A と B の間で管理 IP アドレスを交換した場合、「show server A」でサーバー B の情報、「show server B」でサーバー A の情報が表示されます。

回避策: IP アドレスを交換したサーバーを両方とも削除し、再検出してください。これにより、サーバーに関するユーザー提供の情報はすべて失われます。

「戻る」ボタンを使用すると、ブラウザインタフェースの同期が失われる (6215298)

ブラウザインタフェースが使用するフレームは同期をとっています。そうしたフレームの 1 つでブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、 フレームの同期が失われることがあります。

回避策: F5 キーを押すか、ページを更新して、フレームの同期をとってください。

コンソールウィンドウにシリアルコンソールメッセージの最後の行が表示されない (6308148)

N1 System Manager ブラウザインタフェースから起動したシリアルコンソールの最後の行が、シリアルコンソールウィンドウに表示されません。

回避策: Enter キーまたは Return キーを押すと、最後の行が表示されます。

シリアルコンソールアクセスで SSHv1 のみサポートされる (6309107)

Web ブラウザインタフェースからのシリアルコンソールアクセスに使用されるアプレットは、N1 System Manager 管理サーバーに通信を返す場合にのみ SSHv1 を使用します。この機能を使用するには、N1 System Manager 管理サーバー側で SSHv1 が使用可能である必要があります。

回避策: SSHv1 およびシリアルコンソールの Web ブラウザインタフェースを使用可能にしない場合は、n1sh コマンド行インタフェースからシリアルコンソール機能を使用できます。

Sun JavaTM プラグイン 1.4.2 以降がインストールされていないと、シリアルコンソール機能を使用できない (6315615)

ブラウザインタフェースの「サーバーの詳細」ページからシリアルコンソール機能を使用するには、そのブラウザを実行しているシステムに Sun Java Plugin 1.4.2 以降がインストールされている必要があります。N1 System Manager でサポートされているすべてのブラウザに、このインストールが行われているわけではありません。

ファームウェアレベルが 6464 の Sun Fire X4100 および Sun Fire X4200 サーバーで不正なスワップ情報が報告される (6344709)

ファームウェアレベルが 6464、オペレーティングシステムが Red Hat の Sun Fire X4100 および Sun Fire X4200 サーバーの場合、ブラウザインタフェースのサーバーの詳細や show server コマンドの出力に、不正なスワップ情報が表示されます。

回避策: シリアルコンソールを使用してサーバーにアクセスし、top コマンドを使用して、適切なスワップ情報を入手してください。

ファームウェアアップデートに関する問題点

ファームウェアのアップデートに関して判明している問題点は、次のとおりです。

N1 System Manager で、互換性のないファームウェアをデュアルコアの Sun Fire V20z または Sun Fire V40z サーバーへ配備できる (6296404)

デュアルコアの Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのファームウェアはリビジョン 2.3.x 以降である必要があります。N1 System Manager は、2.3.x より前のリビジョンのファームウェアの配備を禁止しません。2.3.x より前のリビジョンのファームウェアを配備すると、サーバーのサービスプロセッサで問題が発生することがあります。

回避策: アップデートを行う前に、必ずファームウェアのリビジョンを確認してください。

ALOM ベースのサーバーでファームウェアアップデートに失敗したときに不適切なエラーメッセージが返される (6330195)

管理サーバーで ftp サービスが有効になっていないと、ALOM ベースのサーバーでのファームウェアアップデートが失敗し、ジョブ出力に次のエラーメッセージが記録されます。


An exception occurred trying to update server-name. Please refer to the log file for more information.

回避策: 管理サーバーで ftp サービスを有効にしてください。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 サイト計画の手引き』「管理サーバーでの FTP の有効化」を参照してください。

OS アップデートに関する問題点

Solaris パッケージから Linux OS アップデートをインストールすると、不適切なエラーメッセージが出力される (6230630)

create update コマンドでは、実際には有効な手順ではないにもかかわらず、Solaris パッケージから Linux OS アップデートを作成できます。この手順で OS アップデートを作成して、Linux システムにそのアップデートをインストールしようとすると、 アップデートジョブは受け付けられますが、最終的には、 アップデートジョブで問題が起き、根本的な問題の診断には役立たないエラーメッセージが出力されます。

回避策: インストールされている OS とそのアップデートに互換性があることを確認してください。プロビジョニング可能なサーバーの OS は show server コマンド、OS アップデートの OS の種類は show update コマンドでそれぞれ確認できます。

Solaris の OS アップデートに失敗すると、以降の OS アップデートができないことがある (6310032)

Solaris OS アップデートのインストールに失敗すると、インストールに使用された admin ファイルのコピーが、プロビジョニング可能なサーバーから削除されません。失敗の原因が admin ファイルが壊れているか無効である場合、以降の OS アップデートのインストールで問題の admin ファイルが置き換えられず、失敗が繰り返されることがあります。

回避策: プロビジョニング可能なサーバーの /tmp ディレクトリから package-filename.admin ファイルを削除し、OS アップデートのインストールをやり直してください。OS アップデート用にカスタマイズした admin ファイルを使用する場合は、そのファイルが有効であることを確認してください。

create update コマンドによる URL からの Solaris パッケージまたはパッチのコピーで問題が発生する (6324124)

URL (http://) を使用して有効な Solaris パッケージまたはパッチを指定した場合、create update コマンドは機能しません。次のようなエラーメッセージが表示されます。


# ./n1sh create update sol file http://10.11.1.35/scs/SVR4/SCSFpoppl.pkg ostype solaris10x86
File "http://10.11.1.35/scs/SVR4/SCSFpoppl.pkg" exists but is not a valid update file.

回避策: 管理サーバーからアクセス可能な場所にパッケージまたはパッチをダウンロードしておき、そのあとで、そのパッケージまたはパッチへのフルパスを指定する必要があります。

監視に関する問題点

通知の説明でアポストロフィを使用できない (6242713)

description 属性でアポストロフィを使用すると、create notification コマンドで問題が発生します。

回避策: もう 1 つアポストロフィを付けてアポストロフィをエスケープするか (例: Support”s Notification)、description 内でアポストロフィを使用しないでください。

ジョブの完了後も、ジョブの実行中を表す時計アイコンが残る (625871)

すべてのジョブの実行が完了しても、「表示の選択」セクション内のサーバーの横に、時計アイコンが表示され続けることがあります。これは、更新機能の問題です。

回避策: 「更新」ボタンをクリックするか、F5 キーを押すことによって、ブラウザインタフェースを更新してください。

管理サーバーでディスク容量不足になったときに紛らわしい OS 作成ジョブステータスが表示される (6299790)

OS の作成ジョブの実行中に管理サーバーがディスク容量不足になると、ジョブステータスに「実行中」と表示されます。そのあとで、空きディスク領域ができて、N1 System Manager が再起動されると、OS の作成ジョブが失敗したにもかかわらず、ジョブステータスが「完了」に変わります。


注 –

問題のジョブのステータスは「完了」のままで、修正できません。


回避策:

  1. 少なくとも 3G バイトの空きディスク領域を確保します。

  2. いったん N1 System Manager を停止して、再起動します。

  3. OS 作成のジョブを再度実行します。

キューにあって、実行中でないジョブが、「ジョブの詳細」で「未開始」と表示される (6318398)

全体のジョブ負荷が大きすぎて、キュー内の次のジョブを実行できない場合、「ジョブの詳細」画面には、実行中のジョブのステータスが「実行中」、その他のジョブのステータスは「未開始」と表示されます。キュー内のジョブは、1 つまたは複数の実行中のジョブが完了し、全体のジョブ負荷が小さくなって、キュー内の次のジョブを実行できる状態になったあとで実行されます。

詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド』「ジョブのキューイング」を参照してください。

agentupgrade スクリプトでアップグレードした OS 監視エージェントで、メモリーしきい値が正しく更新されない (6330911)

agentupgrade スクリプトを使用して OS 監視エージェントを リリース 1.2 にアップグレードすると、次のメモリーしきい値が正しく更新されなくなります。

この問題が発生すると、関係するプロビジョニング可能なサーバーが「Failed Critical」状態になることがあります。

回避策: OS 監視エージェントをアップグレードしたあと、問題のサーバーで set server または set group コマンドを使用して、しきい値を変更してください。

OS 監視しきい値を超えても、電子メール通知が送信されない (6347039)

OS 監視しきい値を超えても、電子メール通知が送信されないことがあります。これは一時的な問題です。

回避策: 管理サーバーで次の手順を行ってください。

  1. N1 System Manager を停止します。


    # /etc/init.d/n1sminit stop
    
  2. Red Hat 管理サーバーの場合は、/etc/opt/sun/cacao/modules ディレクトリに移動します。


    # cd /etc/opt/sun/cacao/modules
    

    Solaris 管理サーバーの場合は、/etc/opt/SUNWcacao/modules ディレクトリに移動します。


    # cd /etc/opt/sun/SUNWcacao/modules
    
  3. 更新する必要がある XML ファイルのバックアップをとります。


    # cp coreservicemodule.xml coreservicemodule.xml.save
    # cp com.sun.hss.domain.xml com.sun.hss.domain.xml.save
    
  4. coreservicemodule.xml ファイルから次の行を削除します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/activation.jar
       </path-element>
    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mail.jar
       </path-element>
  5. com.sun.hss.domain.xml ファイルから次の行を削除します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mailapi.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/imap.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/pop3.jar
       </path-element>
       <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/smtp.jar
       </path-element>
  6. com.sun.hss.domain.xml ファイルに次の行を追加します。

    <path-element>
         file:/opt/sun/n1gc/lib/mail.jar
       </path-element>
  7. N1 System Manager を起動します。


    # /etc/init.d/n1sminit start
    

サーバーの agentssh 値を変更できない (6347588)

set server コマンドを使用した、サーバーの agentssh 値の変更ができません。

回避策: サーバーの agentssh 値を変更するには、いったんサーバーを削除して再検出してから、add server コマンドを使用して、agentssh 値を設定する必要があります。

サーバーグループで fsusage.pctused しきい値を設定できない (6347647)

set group コマンドを使用して、fsusage.pctused しきい値を設定できません。次に例を示します。


N1-ok> set group test-systems threshold fsusage.pctused warninghigh=70 criticalhigh=80
Invalid value "fsusage.pctused".

回避策: サーバーごとに set server コマンドを使用して、fsusage.pctused しきい値を設定する必要があります。n1sh スクリプトをカスタマイズして、大量のサーバーでこの作業を自動的に行うようにできます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド』「N1 System Manager コマンドのスクリプトを実行する」を参照してください。

プロビジョニング可能なサーバーをリセットすると、サーバー情報が再表示されるまで、OS の健全性状態が無効になる (6351266)

reset コマンドまたはブラウザインタフェースの「リセット」メニュー項目を使用してプロビジョニング可能なサーバーをリセット (再起動) すると、サーバーの OS リソースの健全性状態が「Failed Critical」になり、5 〜 10 分後に再表示されるまで、その状態が維持されます。これは、サーバーの OS の健全性状態が良好の場合にも発生します。

回避策: プロビジョニング可能なサーバーをリセットしたあと、set server refresh コマンドを使用してサーバーを再表示できます。あるいは、この操作を行わなくても、サーバーのステータスは 5 〜 10 分後に自動的に再表示されます。

地域対応に関する問題点

N1 System Manager が UTF-8 以外のロケールで動作している場合、ASCII 以外の文字を含むオブジェクトで文字が化けて表示される (6231209)

N1 System Manager を次のいずれかの方法で起動すると、N1 System Manager を使用して作成された ASCII 以外の文字を含むオブジェクトで文字が化けて表示されます。

回避策: 次の 2 通りの回避策があります。

  1. 一時的な回避策: LANG 環境変数に UTF8 ロケールを設定し、N1 System Manager を再起動します。次に例を示します。


    # export LANG en_US.UTF-8
    # /etc/init.d/n1sminit stop
    # /etc/init.d/n1sminit start
    
  2. 恒久的な回避策:

    • Solaris 管理サーバーの場合

      /etc/default/init ファイルをエディタで開き、LANG 値を en_US.UTF-8 に変更します。

    • Linux 管理サーバーの場合

      /etc/sysconfig/i18n をエディタで開き、LANG 値を en_US.UTF-8 に変更します。

ASCII 以外の文字を含むファームウェア名を持つ ALOM ファームウェアをインストールできない (6297238)

ALOM ファームウェアの名前が ASCII 以外の場合、load server コマンドはその ALOM ファームウェアのインストールに失敗します。

回避策: set firmware コマンドを使用して、ファームウェア名を ASCII に変更してください。

Solaris 管理サーバーで n1sh コマンドに対する国際化機能がサポートされていない (6297808)

デフォルトの Solaris 管理サーバーの Python バージョン (2.3) では、n1sh コマンドに対する国際化機能のサポートが十分ではありません。

回避策: Solaris 管理サーバーに Python 2.4 以降をインストールしてください。Python 実行可能ファイルは /usr/bin/python2.4 である必要があります。

一部インストール言語で、Solaris 10 の配備がタイムアウトする (6178721、6179110)

特定のインストール言語セットを持つ OS プロファイルを使用して Solaris 10 を配備すると、インストールが対話モードになり、プロンプトが表示されて、言語の選択が必要になります。この言語選択を行わないと、最終的に OS 配備ジョブがタイムアウトします。この動作が見られるのは、次の言語です。

回避策: インストールが自動でなくなるため、サーバーのシリアルコンソールを使用して配備を監視し、言語選択を行う必要があります。このためには、ブラウザインタフェースの「アクション」メニューにある「シリアルコンソール」または connect server コマンドを使用します。

英語以外のロケールを使用するサーバーを電源オン/オフすると、サーバーの健全性ステータスが「Failed Critical」になる (6343747)

この問題は、英語以外のロケールを使用している ALOM ベースのプロビジョニング可能な Solaris サーバーで stop および start コマンドを使用して電源をオン、そしてオフにした場合に発生します。

回避策: 問題の起きたサーバーで reset server コマンドを使用してください。

英語以外のロケールを使用しているプロビジョニング可能な Solaris SPARC サーバーでパッケージ情報が表示されない (6350202)

プロビジョニング可能な Solaris SPARC サーバーが英語以外のロケールを使用していると、そのサーバーの詳細出力にパッケージ情報が表示されません。

回避策: 問題の起きたサーバー上の /etc/default/init をエディタで開き、LANG 値を en_US.UTF-8 に変更してから、サーバーを再起動してください。

英語以外のロケールの場合、サーバーへの OS 監視エージェントの追加に失敗する (6351553)

サーバーが英語以外のロケールを使用しているために、プロビジョニング可能なサーバーへの OS 監視エージェントの追加が失敗するケースは次の 2 つあります。

回避策: