create update コマンドでは、実際には有効な手順ではないにもかかわらず、Solaris パッケージから Linux OS アップデートを作成できます。この手順で OS アップデートを作成して、Linux システムにそのアップデートをインストールしようとすると、 アップデートジョブは受け付けられますが、最終的には、 アップデートジョブで問題が起き、根本的な問題の診断には役立たないエラーメッセージが出力されます。
回避策: インストールされている OS とそのアップデートに互換性があることを確認してください。プロビジョニング可能なサーバーの OS は show server コマンド、OS アップデートの OS の種類は show update コマンドでそれぞれ確認できます。
Solaris OS アップデートのインストールに失敗すると、インストールに使用された admin ファイルのコピーが、プロビジョニング可能なサーバーから削除されません。失敗の原因が admin ファイルが壊れているか無効である場合、以降の OS アップデートのインストールで問題の admin ファイルが置き換えられず、失敗が繰り返されることがあります。
回避策: プロビジョニング可能なサーバーの /tmp ディレクトリから package-filename.admin ファイルを削除し、OS アップデートのインストールをやり直してください。OS アップデート用にカスタマイズした admin ファイルを使用する場合は、そのファイルが有効であることを確認してください。
URL (http://) を使用して有効な Solaris パッケージまたはパッチを指定した場合、create update コマンドは機能しません。次のようなエラーメッセージが表示されます。
# ./n1sh create update sol file http://10.11.1.35/scs/SVR4/SCSFpoppl.pkg ostype solaris10x86 File "http://10.11.1.35/scs/SVR4/SCSFpoppl.pkg" exists but is not a valid update file. |
回避策: 管理サーバーからアクセス可能な場所にパッケージまたはパッチをダウンロードしておき、そのあとで、そのパッケージまたはパッチへのフルパスを指定する必要があります。