Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル

ProcedureOS 監視機能を追加する

ここでは、サーバーに OS 監視機能を追加する手順を説明します。

スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 6–4 の例を参照してください。


注 –

OS 監視機能は、load server または load group コマンドで自動的に追加できます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』「load server」または『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』「load group」を参照してください。


始める前に
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のいずれかを実行して OS 監視機能を追加します。

    • 基本管理機能を追加していない場合は、次のコマンドを入力します。


      注 –

      次のコマンドで使用されている SSH ユーザーアカウントは、リモートマシンで root 権限を持っている必要があります。



      N1-ok> add server server feature osmonitor agentip agentip agentssh username/password
      
    • すでに基本管理機能を追加している場合は、次のコマンドを入力します。


      注 –

      基本管理サポートがあるサーバーに OS 監視サポートを追加するときには、エージェント IP または SSH 資格を指定することはできません。



      N1-ok> add server server feature osmonitor
      

    「OS 監視サポートの追加」ジョブが開始します。

    コマンド構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』「add server」を参照してください。

  3. 「OS 監視サポートの追加」ジョブの完了を確認します。

    ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブの「サーバー」表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。

    show server コマンドを実行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。サーバーの出力が表示され、「OS 監視サポートの有無」の値が「正常」と表示されます。


    注 –

    OS 監視データが完全に初期化されるまで、5 〜 7 分かかります。CPU のアイドルが 0.0% と表示される場合は、使用 OS のステータスが「重大」になります。「重大」ステータスは、OS 監視機能の追加またはアップグレード後、5 〜 7 分以内に解消します。


    サーバーの監視データが表示されない場合は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』「Monitoring Problems」を参照してください。

    管理対象サーバーの IP アドレスが変更された場合は、再び set server コマンドを実行してから監視を有効または無効にします。


例 6–2 SP ベースの検出で検出された管理対象サーバーへの OS 監視機能の追加

次の例は、SP ベースの検出で検出される前に OS がインストールされていたサーバーに OS 監視機能を追加する方法を示しています。


N1-ok> add server 192.168.1.1 feature osmonitor 
agentip 192.168.10.10 agentssh admin/admin

agentip パラメータには、管理サーバーによって監視される管理対象サーバーのデータネットワークインタフェースの IP アドレスを設定します。ssh のユーザー名 admin およびパスワード admin は、root のアクセス認証に使用されます。

次の show コマンドの例は、SP を使用して検出される前に OS がインストールされていたサーバーに、OS 監視機能が正常に追加されたことを確認する方法を示しています。


N1-ok> show server 192.168.1.1
名前           ハードウェア    ハードウェアの健全性   電源   使用 OS    OS リソースの健全性
192.168.1.1  V20z      良好           オン   Solaris  良好

このサーバー検出方法については、「SP ベースの検出」を参照してください。



例 6–3 OS ベースの検出で検出されたサーバーへの OS 監視機能の追加

次の例は、OS ベースの検出で検出される前に OS がインストールされていたサーバーに OS 監視機能を追加する方法を示しています。


N1-ok> add server 192.168.1.1 feature osmonitor 
agentip 192.168.10.10 agentssh admin/admin

agentip パラメータには、管理サーバーによって監視される管理対象サーバーのデータネットワークインタフェースの IP アドレスを設定します。ssh のユーザー名 admin およびパスワード admin は、root のアクセス認証に使用されます。

次の show コマンドの例は、OS ベースの検出で検出される前に OS がインストールされていたサーバーに、OS 監視機能が正常に追加されたことを確認する方法を示しています。


N1-ok> show server 192.168.1.1
名前           ハードウェア    ハードウェアの健全性   電源   使用 OS    OS リソースの健全性
192.168.1.1  V20z      良好           オン   Solaris  良好

このサーバー検出方法については、「OS ベースの検出」を参照してください。



例 6–4 OS 監視サポートのスクリプト作成

次のスクリプト例は、基本管理機能をサポートしていない複数のサーバーに対して、複数の add server feature コマンドを実行しています。


n1sh add server 10.0.0.10 feature=osmonitor agentip 10.0.0.110 agentssh root/admin &
n1sh add server 10.0.0.11 feature=osmonitor agentip 10.0.0.111 agentssh root/admin &
n1sh add server 10.0.0.12 feature=osmonitor agentip 10.0.0.112 agentssh root/admin &

注意事項

管理サーバー上に古い SSH エントリがある場合、OS 監視機能の追加に失敗する可能性があります。add server feature osmonitor agentip コマンドに失敗しても、実際のセキュリティー違反が発生していない場合は、known_hosts ファイルを削除するか、そのファイル内で管理対象サーバーに対応しているエントリを削除します。その後、add server feature osmonitor agentip コマンドを再実行してください。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』「To Update the ssh_known_hosts File」を参照してください。

n1smconfig を使用した設定プロセスで、変更された、または不明なホストキーを容認するように SSH ポリシーを変更すると、管理サーバーの古い SSH エントリの問題を避けることができます。変更された、または不明なホストキーを容認することは、セキュリティー上のリスクを伴いますが、管理サーバーの古い SSH エントリの問題は避けることができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager を設定する」を参照してください。

add server feature osmonitor コマンドでエージェント IP または SSH 資格を指定し、すでに基本管理機能をサポートしているサーバーでそのコマンドを実行すると、OS 監視機能の追加に失敗します。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格の値を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを実行します。