第4章 |
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この章では、ハイエンドシステムまたはミッドレンジシステムで、Sun Fire システムドメインから DR 操作を実行する手順について説明します。どちらかのプラットフォームにしか適用されない手順には、その旨を明記します。「システムボード」、「入出力ボード」という用語は、どちらのプラットフォームでも使用します。
注意 - ボードまたはコンポーネントに対して DR 操作を実行する前に、デバイスのタイプ、状態、条件の確認の説明に従って、対象となるボードまたはコンポーネントの状態および条件を判定します。
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ドメイン内で DR を実行するには、スーパーユーザーになる必要があります。
ドメインにボードを追加する前に、ボードをドメインに割り当てておくか、ACL 内に記載しておく必要があります。ACL とは、ハイエンドシステムドメインでは使用可能なコンポーネントリスト、ミッドレンジシステムドメインではアクセス制御リストを表す省略語です。
ハイエンドシステムの ACL については、『System Management Services (SMS) 1.4 管理者マニュアル』を参照してください。ミッドレンジシステムの ACL については、『Sun Fire ミッドレンジシステムプラットフォーム管理ガイド』を参照してください。
システムボードを取り付ける |
1. 指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
2. ボードをスロットに取り付け、ボードの接続と構成を行います。
システムによるボードのテストが実行され、しばらくすると、ドメインコンソールログに、コンポーネントの構成が完了したことを知らせるメッセージが表示されます。接続され、構成された接続点の状態と条件は、以下のようになります。
これで、システムがボード上の使用可能なデバイスを認識するようになり、これらのデバイスが使用可能な状態になります。
注 - DR 操作中に cfgadm(1M) コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の状態に戻りません。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラーが回復不能な場合、対象のボードを使用するには、ドメインを再起動する必要があります。 |
システムボードを接続するだけで構成はしない |
1. 指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
接続されたシステムボードを構成する |
システムボードを削除する |
システムボードの構成解除は行うが切り離しは行わない |
構成解除されたシステムボードを削除する |
システムボードを一時的に削除する |
この手順では、たとえば、ボードで障害が発生し、交換用のボードや、システムボードのフィラーパネルを使用できない場合に、ボードの電源を切り、そのまま使用できるようにします。
ドメインの永続メモリーを搭載したシステムボードを検出する |
永続メモリーを搭載したシステムボードの構成を解除する |
システムボードを別のドメインに移動する |
2. ボードの構成を解除します。このとき、電源は入れたままでテストステータスを保持します。
この時点では、スロットはどのドメインにも割り当てられておらず、すべてのドメインに見えます。
3. ボードの移動先ドメインで、ボードが切り離された状態になっていることを確認します。
入出力ボードを追加する |
1. 指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
3. ミッドレンジシステムを使用している場合は、ここで入出力ボードのテストを行います。ハイエンドシステムを使用している場合は次の手順に進みます。
ミッドレンジシステムへボードを追加する場合は、入出力ボードをテストする (ミッドレンジシステムのみ)を参照してください。
システムによるボードのテストが実行され、しばらくすると、ドメインコンソールログに、コンポーネントの構成が完了したことを知らせるメッセージが表示されます。接続され、構成された接続点の状態と条件は、以下のようになります。
これで、システムがボード上の使用可能なデバイスを認識するようになり、これらのデバイスが使用可能な状態になります。
注 - DR 操作中に cfgadm(1M) コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の状態に戻りません。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラーが回復不能な場合、対象のボードを使用するには、ドメインを再起動する必要があります。 |
入出力ボードを追加し接続するが、構成はしない |
1. 指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
3. ミッドレンジシステムを使用している場合は、ここで入出力ボードのテストを行います。ハイエンドシステムを使用している場合は次の手順に進みます。
ミッドレンジシステムへボードを追加する場合は、入出力ボードをテストする (ミッドレンジシステムのみ)を参照してください。
接続された入出力ボードを構成する |
入出力ボードを削除する |
入出力ボードの構成解除は行うが切り離しは行わない |
構成解除された入出力ボードを切り離す |
システムボード上の CPU を構成する |
x はボード番号、y は CPU 番号です。Sun Fire ハイエンドシステムおよびミッドレンジシステムの CPU 番号は、0 〜 3 です。
システムボード上のメモリーを構成する |
x はボード番号です。このコマンドは、システムボード上のすべてのメモリーに適用されます。
システムボード上のすべての CPU とメモリーを構成する |
システムボード上の CPU の構成を解除する |
x はボード番号、y は CPU 番号です。Sun Fire ハイエンドシステムおよびミッドレンジシステムの CPU 番号は、0 〜 3 です。
システムボード上のメモリーの構成を解除する |
x はボード番号です。このコマンドは、システムボード上のすべてのメモリーに適用されます。
システムボード上のすべての CPU とメモリーの構成を解除する |
メモリー構成解除操作を追跡する |
cfgadm(1M) コマンドでは、メモリーの構成解除操作の進捗状況を追跡できます。以下のコマンドは、削除されたメモリー容量とまだ削除されずに残っているメモリー容量のスナップショットを表示します。
入出力ボードのホットプラグスロットは、接続、構成、構成解除、切り離しを個別に行うことができます。ホットプラグスロットの接続点 (スロットとスロットに挿入されたアダプタカード) は、入出力ボードをドメインに構成すると作成されます。
Sun Fire ハイエンドシステムは、PCI カードと hsPCI カードをサポートします。Sun Fire ミッドレンジシステムは、PCI カードと CompactPCI カードをサポートします。以下の手順では、これらのカードをまとめて、「PCI」と呼びます。
入出力ボード上の PCI スロットに接続する |
たとえば、入出力ボードのスロット 1 のアダプタをドメインに接続するだけで構成は行わない場合、以下のようなコマンドを実行します。
入出力ボード上の PCI スロットを構成する |
たとえば、入出力ボードのスロット 1 のアダプタをドメインに構成するには、以下のようなコマンドを実行します。
入出力ボード上の PCI スロットを切り離す |
たとえば、入出力ボードのスロット 1 のアダプタを取り外す前に切り離すには、以下のようなコマンドを実行します。
入出力ボード上の PCI スロットの構成を解除する |
たとえば、入出力ボードのスロット 1 のアダプタをドメインから構成解除するには、以下のようなコマンドを実行します。
詳細は、cfgadm_pci(1M) のマニュアルページを参照してください。
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