非同期接続では、データに含まれる情報 (ソフトウェアフロー制御) またはシリアルインタフェースが生成するハンドシェーク信号 (ハードウェアフロー制御) を使用してデータ伝送を制御します。2 つのエンドポイントを一時的に接続する非同期接続は、通常、私設電話網や公衆電話網を通して、またはヌルモデムリンクを通して確立されます。
接続料金は呼に要した時間とエンドポイント間の距離に基づいています。したがって、非同期接続は一時的なネットワークトラフィックに最も適しており、通常は図 1-3 のような移動通信、テレワーキング、一時的なアクセスに利用されます。
非同期接続は、ホストマシンにインストールされている非同期シリアルインタフェースによって確立されます。また、ホストマシンとアナログ電話網のインタフェースとなるモデムによっても確立されます。各エンドポイントにあるモデム同士が接続フェーズ時に通信すると、呼が設定されます。
モデムの構成については、モデムデータベースファイル /etc/opt/SUNWconn/ppp/modems を参照してください。
標準の Hayes AT コマンドをサポートするモデムは、モデムデータベースファイルに構成情報を追加することができます。モデムを構成するためのコマンドの詳細については、モデムのマニュアルを参照してください。