Solstice PPP クライアントをリモートサーバーに接続したら、ローカルエリアネットワークを使用する場合と同じように、ネットワークアプリケーションを PPP リンクを通して透過的に実行することができます。
ドメインネームサービス (DNS) などのネームサービスは、ホスト名を IP アドレスに解釈処理します。単純な IP アプリケーションは、クライアント上でネームサービスを使用しなくても PPP リンク上で実行することができます。ただし、サーバーの IP アドレスまたはホスト名が必要です。これは、以下のように ppptool によって「接続 (Connection)」ウィンドウにリモート IP アドレスとして表示されます。
サーバーとの接続が確立していると、rlogin(1)、rsh(1)、telnet(1)、 ftp(1) などの UNIX コマンドを使用してリモートネットワークの資源にアクセスすることができます。
ドメインネームサービス (DNS) は、IP アドレスとホスト名の解釈処理に最もよく利用されるメカニズムです。ネットワークを一覧したりサーバーを越えた場所にアクセスしたりするには、DNS のようなシステムが必要です。また、IP トラフィックを経由することができるようにサーバーを構成し、以下の情報をシステム管理者やインターネットプロバイダから入手する必要があります。
サブネットワークのドメイン名
ネームサーバーの IP アドレス
ネームサーバーとクライアントの接続先サーバーとして、1 台のマシンを使用することも、別のマシンを使用することもできます。
クライアント上で DNS を使用可能にする手順は、次のとおりです。
/etc/nsswitch.conf の hosts エントリを以下のように変更します。
hosts: files dns |
ファイル /etc/resolv.conf を作成し、以下のようにドメイン名とすべてのネームサーバーの IP アドレスを入力します。
domain xyz.Company.COM nameserver 179.xxx.aaa.11 nameserver ... nameserver ... |
必要に応じて、サーバーの IP アドレスとホスト名をファイル /etc/hosts に追加します。
127.0.0.1 localhost 179.xxx.aaa.117 papyrus loghost 179.xxx.aaa.100 server |
これらの変更内容は自動的に適用されるので、マシンをリブートする必要はありません。