Solstice PPP 3.0.1 ユーザーズガイド

リモートサーバーとの接続

クライアント上に Solstice PPP を構成した後は、ppptool を使用することによって、そのクライアントが接続できるサーバーのリストを表示し、それらのサーバーに対して接続を開始することができます。ppptool の詳しい使用方法については、 第 3 章「Solstice PPP クライアントとサーバーの接続」を参照してください。

クライアントをサーバーに接続するまでの所要時間は約 1 分間です。この間に以下のイベントが発生します。

  1. クライアントがサーバーに対してダイヤルし、2 つのモデムが通信することによって、電話網を介した物理接続が設定されます。

    モデムのスピーカーが使用可能である場合は、電話番号が発信されキャリア信号が検出される音が聞こえます。

  2. クライアントがサーバーにログインします。

    ほとんどの PPP 実装では、ログインフェーズが必要です。Solaris システム上の Solstice PPP では、UNIX ログインシーケンスがこれに相当します。サーバーに送信されるユーザー ID とパスワードは、CHAT スクリプトに定義されています。詳細は、 「CHAT スクリプト」を参照してください。

  3. クライアントとサーバー間の PPP リンクの共通構成について、両者がネゴシエーションを行います。

    ネゴシエーションは可能なかぎり収束することが目的ですが、認証パラメータなどの必須パラメータが両者で一致しない場合は、接続が自動的に切断されます。