ミラーオブジェクトには 2 つの状態フィールドがあります。つまり、ミラーデバイス自身の状態フィールドと、各サブミラー用の個々の状態フィールドです。ミラー用の状態フィールドは、表 3-3 で示すような状態を提供します。
表 3-3 ミラーの状態キーワード
キーワード |
意味 |
---|---|
正常 |
ミラーにはエラーがなく、正しく機能しています。 |
注意 |
サブミラーには障害がありますが、すぐにデータが消失する危険はありません。データのコピーがまだ 2 つある (このミラーは 3 面ミラーであり、1 つのサブミラーだけに障害が発生した) か、またはホットスペアによって交換された状態にあります。 |
緊急 |
ミラーには正常なサブミラーが 1 つしかなく、データのコピー 1 つだけでサービスを提供しています。この 1 つ残ったミラーに障害が発生したらデータが消失します。 |
重大な障害 |
すべてのサブミラーにエラーがあり、データが破壊された可能性があります。 |
サブミラーの状態フィールドと実行可能な操作を表 3-4 に示します。
表 3-4 サブミラーの状態キーワード
キーワード |
意味 |
操作 |
---|---|---|
正常 |
サブミラーにはエラーがなく、正しく機能しています。 |
ありません。 |
再同期中 |
サブミラーの再同期処理が活発に行われています。 |
ありません。エラーの発見、訂正処理を行なっていたり、サブミラーがオンライン状態に復帰した直後、または新たにサブミラーが追加された状態です。 |
コンポーネント再同期 |
サブミラー内のスライスの再同期処理が活発に行われています。 |
ありません。ホットスペアスライスまたは他のスライスを利用して、サブミラー内のエラーの発生したスライスを交換しました。 |
接続中 |
サブミラーが接続されています。 |
ありません。 |
接続済み (再同期中) |
接続後、サブミラー全体を再同期しています。 |
ありません。 |
オンライン(予定設定済み) |
次に「確定」をクリックすると、サブミラーがオンラインとなります。 |
「確定」をクリックして、サブミラーを有効にします。 |
オフライン(予定設定済み) |
次に「確定」をクリックすると、サブミラーはオフラインとなります。 |
「確定」をクリックして、サブミラーをオフラインにします。 |
オフライン済み |
サブミラーはオフラインです。 |
たとえば保守を行なった後など、適当なときに、サブミラーをオンラインに戻します。「サブミラーのオフライン / オンライン設定 (DiskSuite ツール)」を参照してください。 |
保守状態 |
サブミラーにはエラーがあります。 |
サブミラーを修復します。「エラー」状態にあるサブミラーは任意の順序で修復できます。「サブミラー内のスライスを有効にする方法 (DiskSuite ツール)」、または 「サブミラー内のスライスを交換する方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。 |
最後にエラーが 発生した状態 |
サブミラーにエラーがあり、ミラーのデータは破壊された可能性があります。 |
まず、「保守状態」のサブミラーを修復してから、「最後にエラーが発生した状態」のサブミラーを修復します。「サブミラー内のスライスを有効にする方法 (DiskSuite ツール)」、または 「サブミラー内のスライスを交換する方法 (DiskSuite ツール)」を参照してください。エラーを修復したら、データの妥当性チェックします。 |
DiskSuite は、サブミラーではないシンプルメタデバイスに対して、状態情報やホットスペア情報を保持しません。