SolsticeTM DiskSuiteTM のアップグレード手順は複雑です。旧バージョンの Solstice DiskSuite からバージョン 4.2 にアップグレードする場合は、必ずアップグレードの説明をすべて読んでから、作業を始めてください。
Solstice DiskSuite が稼働しているシステムを Solaris 7 にアップグレードする場合は、Solstice DiskSuite 4.2 にアップグレードすることも必要です。
変換手順の全体については、「Solstice DiskSuite 4.2 へのアップグレード」で説明しています。
ミラー化されたルート / または /usr を使用している場合は、システムの起動時に次のようなメッセージが表示されることがあります。
WARNING: forceload of misc/md_hotspares failed WARNING: forceload of misc/md_trans failed WARNING: forceload of misc/md_raid failed |
これらの警告は無害なので、無視してかまいません。これらは、ミラー化されたルート / または /usr ファイルシステムを使用している場合に、起動プロセスでドライバをロードするための一種の技巧です。
ルートファイルシステムには、任意の起動可能ディスクを使用できます。起動可能デバイスの作成手順については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。
DiskSuite のディスクセット機能がサポートされるのは、SPARCTM プラットフォーム版の Solaris 環境に限られます。x86 システム上ではサポートされません。ディスクセット機能は、必ず Solaris High Availability またはクラスタソフトウェアと組み合わせて使用してください。
DiskSuite の SNMP ログデーモン (SUNWmdn パッケージ) をインストールした後に、システムを再起動すると、次のメッセージが表示されます。
Starting mdlogd ... /etc/opt/SUNWmd/mdlogd.cf: no configuration information |
これは、mdlogd.cf ファイルがまだ設定されていないことを示しています。
メタデバイスに電源装置管理状態ファイルを格納しないでください。電源装置管理機能 (suspend/resume) を使用している場合は、/etc/power.conf ファイルを編集し、デフォルトの状態ファイル行を変更して、メタデバイスではない起動可能デバイス上の状態ファイルを指定する必要があります。
AnswerBookTM オンラインマニュアルは、DiskSuite の配布物から除外されています。DiskSuite 4.2 にアップグレードする場合は、混乱を避けるために、4.0 の AnswerBook を削除してください。
Solstice DiskSuite 4.2 には、次の新機能が組み込まれています。
Solstice DiskSuite 4.2 は 64 ビット互換です。これは、DiskSuite が Solaris 7 上で動作することを意味します。DiskSuite は、コンピュータが 64 ビットモードで起動したか、それとも 32 ビットモードで起動したかを認識します。Solstice DiskSuite 4.2 はどちらのモードもサポートしています。
Solstice DiskSuite 4.2 は、代替パスをサポートします。したがって、DiskSuite は、E10000 Enterprise Server 上で用意されている代替パス擬似デバイスを認識します。
多数のバグが修正されたことによって、SPARC と x86 の両方のプラットフォームで、信頼性とパフォーマンスの両方が向上しています。これらの修正は、以下のようなものです。
4147786 - Solstice DiskSuite は、Solaris 2.6 と Solaris 7 の両方をサポートします。
4146422 - Solstice AdminSuite をインストールしなくても、DiskSuite ツール (metatool(1M)) を使用できます。
4115701 - Solstice DiskSuite は、西暦 2000 年問題に対応します。
4149510 - Solstice DiskSuite のマニュアルを AnswerBook2 形式で利用できます。
4133895 - 国際化の作業が完了しました。
4125517 - Solstice DiskSuite は代替パス (AP) をサポートします。
4094010 - Solstice DiskSuite のカーネルスレッドは、現在、 Check Point Restart (CPR) プロトコルに準拠しています。
4112296 - FCAL (A5000、E3500 など) ディスクのホットスワップができます。
4087555 - raw および ダイレクト入出力で write-on-write 条件が検出できます。
次に、Solstice DiskSuite 4.2 の動作に影響を与える既知の問題点を示します。バグ ID 番号の後ろに、問題点の優先順位と重大度をカッコで囲んで示します。
4155935 (P2/S2) - コントローラに固有のドライブが登録されていないために、DiskSuite ツールの Disk View 画面に表示されない場合、(SCSI 照会 (Inquiry) コマンドから取得した) ゼロ以外の同じシリアル番号をもつ複数のドライブは、1 つのドライブとして扱われます。この動作は適正ではありません。
4158835 (P2/S2) - DiskSuite ツールは、コンポーネントにアクセスできるかどうかに基づいて、カーネルやメタデータベースの状態以外に、メタデバイスの状態について判断しているようです。たとえば、DiskSuite ツールがアクティブなときにドライブの電源を切り、そのドライブにアクセス中ではないメタデバイスが使用するスライスがある場合、metastat(1M) が障害を検出する前に、ツールによって障害が表示されます。
4068961 (P2/S2) - トランスロギングメタデバイスへの同期および非同期トランザクションとページフォルトを組み合わせると、相互にメタデバイスから排除され、システムが停止します。この非常にまれな問題を回避するためには、マルチスレッドアプリケーションからマルチプロセスアプリケーションにアプリケーションを変換し、アドレス空間ロックでマルチスレッドの競合が起きないようにするか、または、アプリケーションが書き込みを行うデバイスでの、UFS トランザクションロギングを禁止してください。
4150183 (P2/S2) - 回復可能なメタデバイス (ミラー/RAID) 上でドライブ障害が発生し、障害発生時にドライブにアクセスしていないファイルシステムまたはアプリケーションがある場合、DiskSuite はパーティションにアクセスしたことがなく、エラーを経験したことがないため、そのコンポーネントまたはスライスを「保守が必要」状態にしません。そのため、ユーザーは、エラー状態になっていないドライブを交換する可能性があります。これは、ファイルシステムの混乱を引き起こします。失敗していながら、DiskSuite によって「保守が必要」にされていないドライブを安全に交換するために、必ずメタデバイスへの読み取り/書き込みアクセスを排除し、メタデバイスをコンポーネント単位に分解して、障害の起きたコンポーネントを交換し、新しいコンポーネントでデバイスを再構築してください。データを失わずにメタデバイスを分解して復元する手順については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。
4113855 (P3/S3) - トランスログが接続された大型のファイルシステムで、大量の入出力が発生すると、パフォーマンスの低下やソフトのハングアップが生じることがあります。この問題は、ファイルシステムのトランスログファイルのサイズが 150 M バイトに達したあたりで確認されています。トランスログのサイズを変更すると、ソフトのハングアップは起こらないようです。しかし、その場合でも、マシン性能は低下します。原因はトランスデバイスにあると考えられます。この問題を回避するには、ファイルシステムからトランスログを削除してください。ただし、ログを削除すると、fsck の所要時間が非常に長くなるため、これがすべてのユーザーにとって最良の解決策というわけではありません。
Solstice DiskSuite 4.2 には、次の要求があります。
Solstice DiskSuite 4.2 の管理業務を行うには、スーパーユーザーにならなければなりません。
Solstice DiskSuite 4.2 を使用して作成されたメタデバイスを確定するには、Solstice DiskSuite 4.2 システム上にメタデバイス状態データベースの複製が必要です。メタデバイス状態データベースの複製を作成する方法については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。
トゥルーカラーが実行されないシステム、またはカラーマップを共有しないプログラムを実行しているシステムで GUI が表示されている場合、DiskSuite ツールを呼び出すと、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
Warning: Cannot allocate colormap entry for "#8caaba" Warning: Cannot parse default background color spec Warning: Cannot allocate colormap entry for "orange" Warning: Cannot allocate colormap entry for "purple" Warning: Cannot allocate colormap entry for "mediumseagreen" Warning: Cannot allocate colormap entry for "firebrick" Warning: Cannot allocate colormap entry for "tan" |
このエラーが表示された場合、DiskSuite ツールと他のアプリケーションをいったん終了した後、DiskSuite ツールを再起動してください。
Solaris Easy Access Server 2.0 には、AnswerBook2 サーバーと次の DiskSuite マニュアルが収められています。
『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』
『Solstice DiskSuite 4.2 リファレンス』
AnswerBook2 製品の詳細については、『Solaris Easy Access Server 2.0 インストールライブラリ』を参照してください。
Solstice DiskSuite 4.2 は、Solaris 2.6 または Solaris 7 が稼働しているシステムをサポートしています。旧バージョンの Solaris が稼働しているシステムでは、Solaris 2.6 または Solaris 7 にアップグレードしてから、Solstice DiskSuite 4.2 をインストールする必要があります。
システムに初めて Solstice DiskSuite をインストールする場合は、システムに Solaris 2.6 または Solaris 7 をインストールまたはアップグレードしてから、ソフトウェアマネージャ (swmtool(1M)) のグラフィカルユーザーインタフェースを使用するか、pkgadd(1M) コマンドを使用するか、または Web Start を使用して、DiskSuite パッケージをインストールすればよいだけです。Web Start の詳細については、『Solaris Easy Access Server 2.0 インストールライブラリ』を参照してください。
旧バージョンの DiskSuite がすでに稼働しているシステムの場合、システム構成によってインストール方法が異なります。次の節で、システム構成がインストールに与える影響について説明します。
DiskSuite を使用するシステムの場合、Solaris オペレーティングシステムと DiskSuite のアップグレード手順に相関関係があります。次の定義を参考にして、手順と対応すべき問題を理解してください。
単純メタデバイス - 単一コンポーネント (ディスクスライス) で構成され、metastat が示す「開始ブロック」が 0 のメタデバイス
単純ミラーメタデバイス - サブミラーがすべて単純メタデバイスであるミラー
単純トランスメタデバイス - マスターデバイスが単純メタデバイスであるトランスデバイス
オペレーティングシステムマウントポイント - Solaris システムソフトウェアが含まれていて、/etc/vfstab でマウントポイントとして使用されているディレクトリ。オペレーティングシステムマウントポイントは、Solaris のアップグレードによって影響を受けます。オペレーティングシステムマウントポイントには、必ずルート、/usr、および swap が含まれます。Solaris のインストール方法によっては、ディレクトリ /var、/opt、/usr/openwin、/export、 /export/root、および /export/exec がオペレーティングシステムマウントポイントになる場合もあります。
オペレーティングシステムメタデバイス - /etc/vfstab がその上にオペレーティングシステムマウントポイントをマウントする場合に、メタデバイスがオペレーティングシステムメタデバイスとみなされます。オペレーティングシステムメタデバイスは、単純メタデバイス、単純ミラーメタデバイス、または単純トランスメタデバイスのいずれかでなければなりません。DiskSuite を使用するシステムの中には、オペレーティングシステムメタデバイスを持たないものがあります。ルートがメタデバイスにある場合は、そのメタデバイスのすべての基礎となっているコンポーネントがブート可能でなければなりません。
旧バージョンの DiskSuite が稼働しているシステム上でのインストールに影響する要因は、次のとおりです。
DiskSuite 4.2 とともに実行する Solaris のバージョン (Solaris 2.6 または Solaris 2.7)
システムのアーキテクチャ (SPARC または x86)
インストール以前にシステムで稼働していた Solaris のバージョン
インストール以前にシステムで稼働していた Solstice DiskSuite のバージョン
オペレーティングシステムメタデバイスの有無
Solaris インストールプログラムは、メタデバイスに置かれている Solaris ソフトウェアをアップグレードできないので、各オペレーティングシステムメタデバイスを個々のコンポーネント (スライス) に分解してから、Solaris インストールプログラムを実行する必要があります。さらに、Solaris のインストール後に、分解したオペレーティングシステムメタデバイスを再構築しなければなりません。
DiskSuite の構成および状態情報は、メタデバイス状態データベースというプライベートな複製データベースに保存されます。データベースでは、デバイスのドライバ名とマイナー番号を使用して、ディスクドライブが記述されます。DiskSuite 4.0 のリリース以降では、Solstice DiskSuite は新しいリリースの Solaris と DiskSuite に古いメタデバイス状態データベースを読み取らせます。DiskSuite の各リリースは、少なくとも 2 つのバージョンの Solaris をサポートします。これによって、Solaris をアップグレードしてから DiskSuite をアップグレードすることによって、現在のバージョンを任意の Solaris/DiskSuite の組み合わせにアップグレードできます。次の表に、サポートマトリックスを示します。表中の網がかかっている部分 (互換性ありの部分) は、DiskSuite と Solaris のバージョン間に互換性があることを表します。
表 1-1 Solstice DiskSuite のサポートマトリックスSolaris 2.3 | Solaris 2.4 | Solaris 2.5 | Solaris 2.5.1 | Solaris 2.6 | Solaris 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Online: DiskSuite 2.0 あるいは 3.0 | * 互換性あり | * 互換性あり | ||||
DiskSuite 4.0 | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり | ||
DiskSuite 4.1 | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり | 互換性あり | ||
DiskSuite 4.2 SPARC | 互換性あり | 互換性あり | ||||
DiskSuite 4.2 x86 | 互換性あり | ** 互換性あり |
* - Solstice DiskSuite 4.0 と Solstice DiskSuite 4.1 で提供された metacvt(1M) コマンドを使用して、システムメタデバイス状態データベースの複製とメタデバイスを削除してから、DiskSuite のアップグレードを実行し、アップグレード後に複製とメタデバイスを復元してください。
** - Solstice DiskSuite 4.2 で提供された metacvt コマンドを使用して、システムメタデバイス状態データベースの複製とメタデバイスを削除してから、x86 マシン上で Solaris 7 をアップグレードしてください。metacvt コマンドにより、アップグレード後に複製とメタデバイスを復元するシェルスクリプトが作成されます。
メタデバイス状態データベース情報を有効にするために、アップグレードによって新しい Solaris ソフトウェアを適用し、アップグレードの前後にわたってデバイスの割り当てを保存する必要があります。
Solaris の初期インストールを実行すると、DiskSuite のすべての構成情報が失われます。DiskSuite の構成情報が失われると、データの消失やシステムの完全停止が発生することがあります。
デバイス割り当ての変更を避けるためには、アップグレード中は、マシンのハードウェア構成を変更しないことが重要です。繰り返しますが、デバイス割り当てが失われると、メタデバイス状態データベース情報が無効になり、データの損失やシステムの完全停止が引き起こされることがあります。
x86 用の Solaris 7 の特徴の 1 つは、SCSI ドライバが統一されたことです。SPARC と x86 の両方で、同じ sd ドライバが使用されるようになりました。メタデバイス状態データベース情報には、デバイスのドライバ名が含まれるので、x86 上で Solaris 7へアップグレードするには、DiskSuite メタデバイス状態データベースを作成し直す必要があります。DiskSuite 4.2 ソフトウェアには、メタデバイス状態データベースの削除と再作成を自動的に行うバージョンの metacvt(1M) コマンドが用意されています。
この節で説明した内容をまとめると、次のようになります。必ずこの指示に従ってください。
構成済みで Solstice DiskSuite が稼働しているシステム上で Solaris をアップグレードする場合は、必ず Solaris インストールプログラムの「アップグレード」オプションを実行してください。
アップグレード中に、マシンのハードウェア構成を変更してはなりません。
DiskSuite 4.2 と Solaris 7 にアップグレードするには、システムで Solaris 2.5、Solaris 2.5.1、または Solaris 2.6、さらに DiskSuite 4.0 または DiskSuite 4.1 が稼働していなければなりません。必要に応じて、『Solstice DiskSuite 4.0 Product Notes』で説明されている手順に従って、Solaris 2.5 と DiskSuite 4.0 にシステムをアップグレードしてください。
x86 システムを DiskSuite 4.2 と Solaris 7 にアップグレードするには、すべてのメタデバイスを分解し、DiskSuite メタデバイス状態データベースをシステムから削除し、さらに DiskSuite パッケージを削除してから、システムを Solaris 7 にアップグレードしなければなりません。Solaris 7 にアップグレードした後に、DiskSuite 4.2 パッケージを追加し、メタデバイスを再構築する必要があります。DiskSuite 4.2 に備わっている metacvt スクリプトを使用すると、自動的にメタデバイスを分解し、システムからメタデバイス状態データベースを削除して、DiskSuite 4.2 パッケージのアップグレードまたはインストール後に、メタデバイス状態データベースを復元してメタデバイスを作成し直すシェルスクリプトを作成します。
DiskSuite 4.2 と Solaris 2.6 にアップグレードするには、システムで Solaris 2.4、Solaris 2.5、または Solaris 2.5.1、さらに Solstice DiskSuite 4.0 または DiskSuite 4.1 が稼働していなければなりません。必要に応じて、『Solstice DiskSuite 4.0 Product Notes』で説明されている手順に従って、Solari 2.4 と DiskSuite 4.0 にシステムをアップグレードしてください。
オペレーティングシステムファイル (オペレーティングシステムメタデバイス) が含まれているメタデバイスを、単純コンポーネント (シングルスライス) に分解してから、オペレーティングシステムをアップグレードする必要があります。
オペレーティングシステムメタデバイスを分解せずにシステムをアップグレードすると、データが失われたり、システムが完全に停止することがあります。
メタデバイスの再構築またはファイルシステムへのマウントは、新しいバージョンの Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールした後に行わなければなりません。
使用システムで稼働している Solstice DiskSuite の動作レベルとバージョンによって、アップグレード手順が異なります。
Solaris 2.6 環境で Solstice DiskSuite 4.1 を使用していて、Solaris 7 にアップグレードしない場合でも、「Solstice DiskSuite の初期インストール」で説明する手順に従って、Solstice DiskSuite 4.2 パッケージをインストール、Solstice DiskSuite 4.2 にアップグレードすることができます。
Solstice DiskSuite 4.2 に変換する場合、使用システムは次の 3 つのカテゴリに分類されます。
Solaris 2.3 または Solaris 2.4 とともに Online: DiskSuite 2.0 または Online: DiskSuite 3.0 が稼働している SPARC または x86 システム
Solaris 2.5、Solaris 2.5.1、または Solaris 2.6 とともに Solstice DiskSuite 4.0 または 4.1 が稼働している SPARC システム
Solaris 2.5、Solaris 2.5.1、または Solaris 2.6 とともに Solstice DiskSuite 4.0 または 4.1 が稼働している x86 システム
次の節で、Solstice DiskSuite 4.2 へシステムをアップグレードする手順について、カテゴリ別に説明します。
最初に、『DiskSuite 4.0 Installation notes』で説明されている手順に従って、Solstice DiskSuite 4.0 と Solaris 2.5 にシステムをアップグレードしなければなりません。その後に、次に説明する手順で、Solstice DiskSuite 4.2 にアップグレードします。Solaris 2.5 および Solstice DiskSuite 4.0 のプロダクトノートで説明されているアップグレード手順に従ってください。
この節で説明する手順が該当するのは、Solaris 2.5 または Solaris 2.5.1 上で、Solstice DiskSuite 4.0 または 4.1 が稼働している SPARC マシンを、Solaris 2.6 または Solaris 7 にアップグレードする場合に限られます。
作業を始める前に、すべてのファイルシステムのバックアップを作成してください。詳細については、ufsdump(1M) のマニュアルページを参照してください。
エラーの起きたミラーがある場合は修復する。
メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、デバイスの割り当て、および /etc/vfstab をリモートディスクまたはフロッピーディスクに保存する。
マシンの再起動時や、オペレーティングシステムのアップグレード時、新バージョンの DiskSuite のインストール時に、上記のうち 1 つ以上のファイルが上書きされることがあります。以下に、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab をローカルフロッピーディスクに保存するコマンド例を紹介します。
# /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadb > /fd/metadb.cfg # /usr/upt/SUNWmd/sbin/metastat -p > /fd/metadevice.cfg # cp /etc/vfstab /fd/meta_vfstab # ls -l /dev/rdsk/*s0 > /fd/binding # cp /etc/path_to_inst /fd/path_to_inst |
次のコマンド例では、アップグレード対象のシステムと接続しているネットワーク上の other_machine という別のマシンに、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を保存します。
# /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadb -i > /net/other_machine/save/metadb.cfg # /usr/opt/SUNWmd/sbin/metastat -p > /net/other_machine/save/metadevice.cfg # cp /etc/vfstab /net/other_machine/save/meta_vfstab # ls -l /dev/rdsk/*s0 > /net/other_machine/save/bindings # cp /etc/path_to_inst /net/other_machine/save/path_to_inst |
必ず、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を保存してから、次の手順に進んでください。アップグレード後に、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を復元できないと、データが失われ、場合によってはシステムが完全に停止します。
Solaris のアップグレード時に使用される可能性のあるトランスメタデバイスを消去する (/usr、/var、/opt など)。
トランスメタデバイスの消去 (ログの削除) 方法については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。消去すべきトランスメタデバイスを特定できない場合は、すべてのトランスメタデバイスを消去してください。
/etc/vfstab で、メタデバイスにマウントされているファイルシステムのうち、単純メタデバイスまたは単純ミラー以外のファイルシステムをコメントにする。
単純メタデバイスは、開始ブロック (Start Block) が 0 の単純コンポーネントで構成されます。単純ミラーはサブミラーで構成され、このサブミラーはすべて単純メタデバイスです。
metadetach コマンドを使用して、残りの (単純) ミラーを 1 面ミラーに変換する。
アップグレードは、ミラーごとに 1 つのサブミラーについて行われます。アップグレード後に、metattach を使用して、他のサブミラーを同期させます。
ルート (/) をメタデバイスまたはミラーにマウントしている場合は、メタデバイスの基礎となっているコンポーネント、または残っている接続サブミラーの基礎となっているコンポーネントにマウントするルートファイルシステムを設定する。
metaroot コマンドを使用すると、安全にこの作業を実行できます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 3 以後もメタデバイスまたはミラーにマウントされているすべてのファイルシステムまたは swap デバイスを変更する。
メタデバイスの基礎となっているコンポーネント、または残っている接続サブミラーの基礎となっているコンポーネントに、ファイルシステムをマウントします。
DiskSuite の起動ファイルに対するシンボリックリンクを削除して、起動時に DiskSuite の起動ファイルが初期化されないようにする。
# rm /etc/rcS.d/S35SUNWmd.init /etc/rc2.d/S95SUNWmd.sync |
これらのリンクは、Solaris をアップグレードした後に、DiskSuite を再インストールすると、元どおりに追加されます。
マシンを停止し、Solaris をアップグレードした後に、マシンを再起動する。
必ず Solstice DiskSuite 4.2 と互換性のあるバージョンの Solaris (すなわち、Solaris 2.6 または Solaris 7) にアップグレードしてください。
必ず、適切なスライスをアップグレードしてください。ミラー型ルートファイルシステムを使用しているマシンでは、Solaris インストールソフトウェアによって、ルートミラーで使用されているすべてのスライスが、アップグレードで使用可能として表示されます。システムの起動元スライスを選択してください。起動スライスの特定方法については、「Solaris オペレーティングシステムのアップグレード時にシステム起動スライスを検索する方法」を参照してください。
「Solstice DiskSuite の初期インストール」で説明する手順に従って、Solstice DiskSuite 4.2 ソフトウェアをインストールする。
手順 9 で削除したシンボリックリンクが再び設定されます。
ルート (/) がメタデバイスまたはミラーにマウントされていた場合は、元のメタデバイスまたはミラーに再びマウントするルート (/) ファイルシステムを設定する。
metaroot コマンドを使用すると、この作業を安全に行うことができます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 7 で変更したすべてのファイルシステムまたは swap デバイスが、元のメタデバイスまたはミラーに再びマウントされるようにする。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 4 でコメント扱いにしたファイルシステムを元に戻す。
マシンを再起動して、ファイルシステムを再びマウントする。
消去したトランスメタデバイスを再作成する。トランスメタデバイスの作成方法については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。
この節で説明する手順が該当するのは、Solaris 2.5 または Solaris 2.5.1 上で、Solstice DiskSuite 4.0 または 4.1 が稼働している x86 マシンを、Solaris 2.6 にアップグレードする場合に限られます。
この作業を始める前に、すべてのファイルシステムのバックアップを作成してください。詳細については、ufsdump(1M) のマニュアルページを参照してください。
エラーの起きたミラーがある場合は修復する。
メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、デバイスの割り当て、および /etc/vfstab をリモートディスクまたはフロッピーディスクに保存する。
マシンの再起動時、オペレーティングシステムのアップグレード時、新バージョンの DiskSuite のインストール時に、上記のうち 1 つ以上のファイルが上書きされることがあります。以下に、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab をローカルフロッピーディスクに保存するコマンド例を紹介します。
# /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadb > /fd/metadb.cfg # /usr/upt/SUNWmd/sbin/metastat -p > /fd/metadevice.cfg # cp /etc/vfstab /fd/meta_vfstab # ls -l /dev/rdsk/*s0 > /fd/binding # cp /etc/path_to_inst /fd/path_to_inst |
次のコマンド例では、アップグレード対象のシステムと接続しているネットワーク上の other_machine という別のマシンに、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を保存します。
# /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadb -i > /net/other_machine/save/metadb.cfg # /usr/opt/SUNWmd/sbin/metastat -p > /net/other_machine/save/metadevice.cfg # cp /etc/vfstab /net/other_machine/save/meta_vfstab # ls -l /dev/rdsk/*s0 > /net/other_machine/save/bindings # cp /etc/path_to_inst /netother_machine/save/path_to_inst |
必ず、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を保存してから、次の手順に進んでください。アップグレード後に、メタデバイス状態データベースの構成、メタデバイスの構成、および /etc/vfstab を復元できないと、データが失われ、場合によってはシステムが完全に停止します。
Solaris のアップグレード時に使用される可能性のあるトランスメタデバイスを消去する (/usr、/var、/opt など)。
トランスメタデバイスの消去 (ログの削除) 方法については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。消去すべきトランスメタデバイスを特定できない場合は、すべてのトランスメタデバイスを消去してください。
/etc/vfstab で、メタデバイスにマウントされているファイルシステムのうち、単純メタデバイスまたは単純ミラー以外のファイルシステムをコメントにする。
単純メタデバイスは、開始ブロック (Start Block) が 0 の単純コンポーネントで構成されます。単純ミラーはサブミラーで構成され、このサブミラーはすべて単純メタデバイスです。
metadetach コマンドを使用して、残りの (単純) ミラーを 1 面ミラーに変換する。
アップグレードは、ミラーごとに 1 つのサブミラーについて行われます。アップグレード後に、metattach コマンドを使用して、他のサブミラーを同期させます。
ルート (/) をメタデバイスまたはミラーにマウントしている場合は、メタデバイスの基礎となっているコンポーネント、または残っている接続サブミラーの基礎となっているコンポーネントにマウントするルートファイルシステムを設定する。
metaroot コマンドを使用すると、安全にこの作業を実行できます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 3 以後もメタデバイスまたはミラーにマウントされているすべてのファイルシステムまたは swap デバイスを変更する。
メタデバイスの基礎となっているコンポーネント、または残っている接続サブミラーの基礎となっているコンポーネントに、ファイルシステムをマウントします。
DiskSuite の起動ファイルに対するシンボリックリンクを削除して、起動時に DiskSuite の起動ファイルが初期化されないようにする。
# rm /etc/rcS.d/S35SUNWmd.init /etc/rc2.d/S95SUNWmd.sync |
これらのリンクは、Solaris をアップグレードした後に、DiskSuite を再インストールすると、元どおりに追加されます。
マシンを停止し、Solaris をアップグレードした後に、マシンを再起動する。
必ず Solstice DiskSuite 4.2 と互換性のあるバージョンの Solaris (すなわち、Solaris 2.6 または Solaris 7) にアップグレードしてください。
必ず、適切なスライスをアップグレードしてください。ミラー型ルートファイルシステムを使用しているマシンでは、Solaris インストールソフトウェアによって、ルートミラーで使用されているすべてのスライスが、アップグレードで使用可能として表示されます。システムの起動元スライスを選択してください。起動スライスの特定方法については、「Solaris オペレーティングシステムのアップグレード時にシステム起動スライスを検索する方法」を参照してください。
「Solstice DiskSuite の初期インストール」で説明する手順に従って、Solstice DiskSuite 4.2 ソフトウェアをインストールする。
手順 9 で削除したシンボリックリンクが再び設定されます。
ルート (/) がメタデバイスまたはミラーにマウントされていた場合は、元のメタデバイスまたはミラーに再びマウントするルート (/) ファイルシステムを設定する。
metaroot コマンドを使用すると、この作業を安全に行うことができます。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 7 で変更したファイルシステムまたは swap デバイスが、元のメタデバイスまたはミラーに再びマウントされるようにする。
/etc/vfstab ファイルを編集して、手順 4 でコメント扱いにしたファイルシステムを元に戻す。
マシンを再起動して、ファイルシステムを再びマウントする。
消去したトランスメタデバイスを再作成する。トランスメタデバイスの作成方法については、『Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド』を参照してください。
x86 マシン上で、Solaris 2.5、2.5.1、または 2.6 が稼働していて、Solstice DiskSuite 4.0 または 4.1 を使用している場合は、ここで説明する手順で、Solaris 7 と DiskSuite 4.2 にアップグレードしてください。
DiskSuite 4.2 配布用ソフトウェアに組み込まれている metacvt(1M) コマンドを実行する。
metacvt コマンドは、CD の /tools サブディレクトリにあります。 生成される S94SUNWmd.cvt を必ず保存してください。
このコマンドの使用方法と、コマンドによって実行されるステップのリストについては、metacvt のマニュアルページを参照してください。
metacvt コマンドは、S94SUNWmd.cvt というスクリプトを生成します。ソフトウェアのアップグレード中に上書きされるのことのない場所に、このスクリプトを必ず保存してください。
システムを再起動し、オペレーティングシステムを新しいバージョンにアップグレードする。
新しいシステムファイルが収まるように、ミラー化システムのパーティションのサイズを変更しなければならない場合は、新しいパーティションのサイズに合わせてパーティションをミラー化する個々のサブミラーのサイズを変更してください。
初期インストールは実行しないでください。初期インストールを実行すると、システムディスクが再フォーマットされ、ディスク上のデータが破壊されます。また、ディスクのデバイス割り当てが変更され、S94SUNWmd.cvt 出力に保存されているメタデバイス構成が無効になることがあります。
必ず、適切なスライスをアップグレードしてください。ミラー型ルートファイルシステムを使用しているマシンでは、Solaris インストールソフトウェアによって、ルートミラーで使用されているすべてのスライスが、アップグレードで使用可能として表示されます。システムの起動元スライスを選択してください。起動スライスの特定方法については、「Solaris オペレーティングシステムのアップグレード時にシステム起動スライスを検索する方法」を参照してください。
システム上の古い Solstice DiskSuite パッケージをすべて削除する。
「Solstice DiskSuite の初期インストール」で説明する手順に従って、Solstice DiskSuite 4.2 ソフトウェアをインストールする。
S94SUNWmd.cvt スクリプトを実行する。
スクリプトの詳細については、S94SUNWmd.cvt(1M) のマニュアルページを参照してください。
システムを再起動する。
次の節で、一度も Solstice DiskSuite ソフトウェアをインストールしたことのない SPARC または x86 マシン上で、Solstice DiskSuite をローカルまたはリモートインストールを行うための準備について説明します。
ここで説明する手順は、システム上でボリューム管理機能を実行していることが前提です。この手順は、SPARC と x86 の両方のアーキテクチャに当てはまります。
ソフトウェアが収められている CD を CD-ROM ドライブに挿入する。
必要に応じて、キャディーを使用します。
/cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2 ディレクトリに移動する。
local# cd /cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2/`uname -p` |
-p オプションを指定して uname を使用すると、ご使用のアーキテクチャに有効なバージョンの DiskSuite が保管されているディレクトリ (sparc または i386) に移動できます。これでいつでも、Solstice DiskSuite 4.2 をインストールできます。
リモートマシン上で、ソフトウェアが収められている CD を CD-ROM ドライブに挿入する。
必要に応じて、キャディーを使用します。
次のような行を /etc/dfs/dfstab ファイルに追加する。
share -F nfs -o ro -d "CD-ROM Directory" /cdrom/cdrom0/products |
この行の内容は、システムのネットワーク接続形態によって異なります。
shareall コマンドで /cdrom/cdrom0/ ディレクトリをエクスポートする。
remote# shareall |
ローカルマシン上で、ルートとしてログインする。
ディレクトリ /cdrom/cdrom0/ を作成する (まだ存在していない場合)。
local# mkdir -p /cdrom/cdrom0/ |
次のように CD-ROM をマウントする。
local# mount remote_machinename:/cdrom/cdrom0/ /cdrom/cdrom0/ |
/cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2 ディレクトリに移動する。
local# cd /cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2/`uname -p` |
-p オプションを指定して uname を使用すると、ご使用のアーキテクチャに有効なバージョンの DiskSuite が保管されているディレクトリ (sparc または i386) に移動できます。
これで Solstice DiskSuite 4.2 をインストールする準備ができました。
この節では、3 種類の Solstice DiskSuite 4.2 パッケージについて説明します。
表 1-2 Solstice DiskSuite 4.2 のパッケージ
パッケージ |
内容 |
必須/オプション |
---|---|---|
SUNWmd |
DiskSuite 製品の基本パッケージ |
必須 |
SUNWmdg |
DiskSuite ツールのグラフィカルユーザーインタフェース |
オプションですが、インストールを推奨 |
SUNWmdn |
DiskSuite 用 SNMP ログデーモン |
オプション |
SUNWmdja |
DiskSuite 日本語対応パッケージ |
オプションですが、インストールを推奨 |
この節では、DiskSuite パッケージをインストールする 2 通りの方法を紹介します。ソフトウェアマネージャのグラフィカルユーザーインタフェースを使用してパッケージをインストールする場合は、「ソフトウェアマネージャによるパッケージの追加」を参照してください。pkgadd コマンドを使用してパッケージをインストールする場合は、「pkgadd コマンドによるパッケージの追加」を参照してください。
次に紹介する手順では、スーパーユーザーが sysadmin グループ (GID 14) のメンバーであることが想定されています。
スーパーユーザーとして、ソフトウェアマネージャを起動する。
# swmtool & |
Solaris 2.5 以降のバージョンでは、Admintool が呼び出されます。
「編集」メニューから「追加」を選択する。
「Admintool: ソース媒体の設定」ウィンドウが表示されることがあります。その場合は、インストールするメディアへのパスを指定してから、「了解」をクリックします。デフォルトのパスは、マウントされた CD です。
インストールするパッケージを選択する。
ソフトウェアリストで、各ソフトウェアコンポーネントの横にあるボックスをクリックします。コンポーネントごとに複数のパッケージがあります。
Admintool を使用してソフトウェアをインストールする場合は、クリックによって選択した順序に関係なく、適切な順序でパッケージがインストールされます。
「追加」ボタンをクリックする。
インストールプロセス用の「コマンドツール」ウィンドウが表示されます。
インストールの継続についてのどのプロンプトにも y で応答する。
インストールの終了後に表示される次のメッセージは無視する。
System warning: No such file or directory, extras menu file /usr/lib/.text_extras_menu (Textsw package) |
スーパーユーザーとして、CD-ROM がマウントされているディレクトリに移動する。
ローカルまたはリモートインストールの準備の際に指定したディレクトリを使用します。cd コマンドに /cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2/`uname -p` と指定すると、CD-ROM のうち使用システムのアーキテクチャに該当するディレクトリに自動的に移動できます。
# cd /cdrom/cdrom0/products/DiskSuite_4.2/`uname -p` |
pkgadd を実行してパッケージをインストールする。
# pkgadd -d . |
pkgadd コマンドが現在のパスに含まれていない場合は、コマンドまでのフルパス (/usr/sbin/pkgadd) を指定しなければなりません。
インストールするパッケージを選択する。
pkgadd によって、使用できるパッケージが表示され、パッケージに対応する番号を入力するように求められます。
インストールの継続についてのどのプロンプトにも y で応答する。
pkgadd によって、/usr/opt/SUNWmd ディレクトリおよび他のシステムディレクトリに、DiskSuite ファイルがインストールされます。このプログラムは、q を押して終了するまでループします。
Solaris 2.6 が稼働している SPARC システムに、DiskSuite をインストールする例を示します。
この製品をインストールしたときに実際に表示される画面は、次の例と多少異なる場合があります。
# pkgadd -d . The following packages are available: 1 SUNWmd Solstice DiskSuite (sparc) 4.2 2 SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2 3 SUNWmdn Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: all Processing package instance from Solstice DiskSuite (sparc) 4.2 Copyright 1998 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ...(その他の著作権情報)... Using as the package base directory. ## Processing package information. ## Processing system information. 10 package pathnames are already properly installed. ## Verifying package dependencies. ## Verifying disk space requirements. ## Checking for conflicts with packages already installed. ## Checking for setuid/setgid programs. This package contains scripts which will be executed with super-user permission during the process of installing this package. Do you want to continue with the installation of [y,n,?] y Installing Solstice DiskSuite as ## Executing preinstall script. ## Installing part 1 of 1. /etc/init.d/SUNWmd.init /etc/init.d/SUNWmd.sync /etc/opt/SUNWmd/lock /etc/opt/SUNWmd/md.ctlrmap /etc/rc2.d/S95SUNWmd.sync /kernel/drv/md /kernel/drv/sparcv9/md /kernel/misc/md_hotspares /kernel/misc/md_mirror /kernel/misc/md_notify /kernel/misc/md_raid /kernel/misc/md_stripe /kernel/misc/md_trans /kernel/misc/sparcv9/md_hotspares /kernel/misc/sparcv9/md_mirror /kernel/misc/sparcv9/md_notify /kernel/misc/sparcv9/md_raid /kernel/misc/sparcv9/md_stripe /kernel/misc/sparcv9/md_trans /usr/lib/drv/config_md.so.1 /usr/lib/drv/preen_md.so.1 /usr/opt/SUNWmd/lib/libap_dmd.so.1 /usr/opt/SUNWmd/lib/libssd.so.1 /usr/opt/SUNWmd/locale/C/LC_MESSAGES/SUNW_MD.po /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/growfs.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaclear.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metadb.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metadetach.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metahs.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metainit.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaoffline.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaonline.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaparam.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metarename.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metareplace.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaroot.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metaset.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metastat.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metasync.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metattach.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/rpc.metad.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/rpc.metamhd.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man4/md.cf.4 /usr/opt/SUNWmd/man/man4/md.tab.4 /usr/opt/SUNWmd/man/man4/mddb.cf.4 /usr/opt/SUNWmd/man/man7/md.7 /usr/opt/SUNWmd/sbin/growfs /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaclear /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadb /usr/opt/SUNWmd/sbin/metadetach /usr/opt/SUNWmd/sbin/metahs /usr/opt/SUNWmd/sbin/metainit /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaoffline /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaonline /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaparam /usr/opt/SUNWmd/sbin/metarename /usr/opt/SUNWmd/sbin/metareplace /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaroot /usr/opt/SUNWmd/sbin/metaset /usr/opt/SUNWmd/sbin/metastat /usr/opt/SUNWmd/sbin/metasync /usr/opt/SUNWmd/sbin/metattach /usr/opt/SUNWmd/sbin/rpc.metad /usr/opt/SUNWmd/sbin/rpc.metamhd [ verifying class ] cp/tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmd/reloc/etc/opt/SUNWmd/devpath /etc/opt/SUNWmd/devpath cp/tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmd/reloc/etc/opt/SUNWmd/md.cf /etc/opt/SUNWmd/md.cf cp /tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmd/reloc/etc/opt/SUNWmd/md.tab /etc/opt/SUNWmd/md.tab cp/tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmd/reloc/etc/opt/SUNWmd/mddb.cf /etc/opt/SUNWmd/mddb.cf cp/tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmd/reloc/kernel/drv/md.conf /kernel/drv/md.conf [ verifying class ] ## Executing postinstall script. Installation of was successful. Processing package instance from Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2 Copyright 1998 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ...(その他の著作権情報)... Using as the package base directory. ## Processing package information. ## Processing system information. 13 package pathnames are already properly installed. ## Verifying package dependencies. ## Verifying disk space requirements. ## Checking for conflicts with packages already installed. ## Checking for setuid/setgid programs. This package contains scripts which will be executed with super-user permission during the process of installing this package. Do you want to continue with the installation of [y,n,?] y Installing Solstice DiskSuite Tool as ## Executing preinstall script. ## Installing part 1 of 1. /etc/opt/SUNWmd/SDStool.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/app-defaults/Metatool /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/battery_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/battery_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/browser_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/browser_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/concat_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/controller_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/controller_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/diskview_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/diskview_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_none.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_none_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_not_ok.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_not_ok_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_ok.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_ok_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/drop_site_selection.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/editor_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/editor_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/fan_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/fan_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/fibre_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/fibre_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/help_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/help_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/hsp_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/lock_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/lock_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/log_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/log_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/metadb_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/mirror_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/multi_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/multi_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/perfview_icon.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/perfview_icon_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/raid_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/slice_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/slice_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/slice_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/slice_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/spundown_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/spundown_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_16_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_32_insens.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_drag.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/trans_drag_mask.xbm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/wrench_16.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/wrench_32.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/bitmaps/wrench_8.xpm /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/Editor.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/EditorTmpl.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/PerfMonWindow.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/concat.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/hsp.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/logs.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/md.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/mirror.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/physicalview.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/popups.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/raid.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/slice.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/slicer.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/X11/uid/Metatool/stripe.uid /usr/opt/SUNWmd/lib/metatool-toolsmenu /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/howto/Howto /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/howto/help.h.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/Reference /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/catinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/cflog.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/controllerinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/devicestats.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/diskinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/diskview.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/diskview.slicefilters.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/find.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/hspbrowser.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/hspfilters.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/hspinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/logtofile.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/mappingselect.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/mdbrowser.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/mded.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/mdfilters.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/metadbinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/mirrorinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/phytolog.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/problist.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/raidinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/restore.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/save.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/slicebrowser.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/slicefilters.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/sliceinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/statgraphs.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/stripeinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/transinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/reference/trayinfo.r.hlp /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/topics/Topics /usr/opt/SUNWmd/locale/C/help/metatool/topics/glossary.t.hlp /usr/opt/SUNWmd/man/man1m/metatool.1m /usr/opt/SUNWmd/man/man4/metatool-toolsmenu.4 /usr/opt/SUNWmd/sbin/metatool [ verifying class ] ## Executing postinstall script. Installation of was successful. Processing package instance from Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2 Copyright 1998 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. ...(その他の著作権情報)... Using as the package base directory. ## Processing package information. ## Processing system information. 11 package pathnames are already properly installed. ## Verifying disk space requirements. ## Checking for conflicts with packages already installed. ## Checking for setuid/setgid programs. This package contains scripts which will be executed with super-user permission during the process of installing this package. Do you want to continue with the installation of [y,n,?] y Installing Solstice DiskSuite Log Daemon as ## Installing part 1 of 1. /etc/init.d/init.mdlogd /etc/rc3.d/S25mdlogd ] cp /tmp/solstice_disksuite_beta/root_sparc/SUNWmdn/reloc/etc/opt/SUNWmd/¥ mdlogd.cf /etc/opt/SUNWmd/mdlogd.cf [ verifying class ] Installation of was successful. The following packages are available: 1 SUNWmd Solstice DiskSuite (sparc) 4.2 2 SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool (sparc) 4.2 3 SUNWmdn Solstice DiskSuite Log Daemon (sparc) 4.2 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: q # |
DiskSuite ソフトウェアがインストールされたことを確認するには、pkginfo コマンドを使用します。
# pkginfo system SUNWaccr System Accounting, (Root) system SUNWaccu System Accounting, (Usr) system SUNWadmap System administration applications ...(他のパッケージ情報)... system SUNWmd Solstice DiskSuite system SUNWmdg Solstice DiskSuite Tool system SUNWmdja Solstice DiskSuite Japanese Localization system SUNWmdn Solstice DiskSuite Log Daemon ...(他のパッケージ情報)... |
-l オプションを使用すると、パッケージの詳細情報が次のように表示されます。
# pkginfo -l SUNWmd PKGINST: SUNWmd NAME: Solstice DiskSuite CATEGORY: system ARCH: sparc VERSION: 4.2 BASEDIR: / VENDOR: SunSoft, a Sun Microsystems, Inc. Business DESC: SunSoft's Solstice DiskSuite PSTAMP: 06/15/98-06:29:41 INSTDATE: Jul 06 1998 15:30 VSTOCK: 258-6252-11 HOTLINE: Please contact your local service provider STATUS: completely installed FILES: 95 installed pathnames 20 shared pathnames 25 directories 37 executables 22274 blocks used (approx) # |
ソフトウェアをインストールした後に、環境変数 PATH
と MANPATH
を設定する必要があります。
次の作業が必要です。
PATH
変数を変更して、/usr/opt/SUNWmd/sbin を追加する。
このパスを設定しないと、別のバージョンのソフトウェアが起動されることがあります。
MANPATH 変数を変更して、/usr/opt/SUNWmd/man を追加する。
このパスを設定しないと、別のリリース用のマニュアルページが表示されたり、マニュアルページがまったく表示されないことがあります。
これらのパスを設定するには、次に示すように、エディタで $HOME/.profile または ‾/.cshrc ファイルを変更します。
DiskSuite をデフォルトのディレクトリにインストールした場合は、次のようにします。
Bourne シェルを使用している場合、$HOME/.profile ファイルに次のような行を追加します。
PATH=/usr/opt/SUNWmd/sbin:$PATH MANPATH=/usr/opt/SUNWmd/man:$MANPATH export PATH MANPATH |
C シェル (csh) を使用している場合、‾/.cshrc ファイルに次のような行を追加します。
set path = (/usr/opt/SUNWmd/sbin $path) setenv MANPATH /usr/opt/SUNWmd/man:$MANPATH |
DiskSuite パッケージを削除する場合は、pkgrm コマンドを使用して、インストールされているファイルを削除します。たとえば、SUNWmd パッケージを削除する場合は、スーパーユーザーとして、次のように入力します。
# pkgrm SUNWmd |
DiskSuite ファイルを削除する場合は、rm コマンドではなく、必ず pkgrm コマンドまたは WebStart を使用してください。
ミラー型ルートファイルシステムを使用しているマシンでは、Solaris インストールソフトウェアによって、ルートミラーで使用されているすべてのスライスが、アップグレードで使用可能として表示されます。スライス名に、システムの vfstab や DiskSuite 構成データベースで、同じスライスに使用されているものとは異なるコントローラ番号が含まれる可能性もあります。バグ ID 番号 4046177、4043749、4017614、および 4041649 で、この問題について説明しています。
アップグレード可能なすべてのスライスが同一コントローラ上にある場合、コントローラ番号の相違を無視し、システム vfstab のルートスライスと同じターゲットとディスク番号をもつスライスの選択が可能です。次の手順に従うと、アップグレード時にシステム vfstab を表示し、アップグレードするスライスを事前に選択できます。
Solaris インストールソフトウェアによって、アップグレード可能なスライスのリストが表示されたときに、ウィンドウシステム上で別のシェルを起動するか、またはスライス名を書き留めてから、インストールプログラムを終了します。
コマンドシェルで、インストールソフトウェアによって表示されたスライスのいずれかを /a にマウントします。
# mount /dev/dsk/slice_name /a |
システムの vfstab を表示します。
# more /a/etc/vfstab |
Solaris インストールプログラムを再起動または再開し、/a/etc/vfstab でルートファイルシステムにマウントしたものと同じターゲットとディスク番号を持つスライスをアップグレードします。
スライスが別のコントローラにある場合、次の手順で、起動スライスになるスライスを特定します。
Solaris インストールソフトウェアによって、アップグレード可能なスライスのリストが表示されたときに、ウィンドウシステム上で別のシェルを起動するか、またはスライス名を書き留めてから、インストールプログラムを終了します。
コマンドシェルで、インストールソフトウェアによって表示されたスライスのいずれかを /a: にマウントします。
# mount /dev/dsk/slice_name /a |
システムの vfstab を表示します。
# more /a/etc/vfstab |
vfstab でルートスライスを見つけ、対応する /device パスを表示します。
# ls -l /a/dev/dsk/root_slice_name |
次のコマンドを使用して、ミニルートの各スライス名に対応するデバイスパスを特定します。
# ls -l /dev/dsk/slice_name |
インストールプログラムを再起動または再開し、システムのルートスライスと同じ /device パス名、または最も近いパス名を持つスライスをアップグレードします。Solaris 7 と Solaris 2.5、2.5.1、2.6 とでは、表示されるパス名がわずかに異なります。また、Solaris 7 では、SCSI デバイスのパス名の末尾が cmdk(7D) ではなく sd(7D) に変更されています。しかし、起動デバイスのパス名に最も近いパス名を選択することは、それほど難しくありません。
不適切なスライスを誤って選択してアップグレードした場合は、旧バージョンの Solaris 環境でシステムが再起動します。その場合、他のスライスで再度アップグレードを行ってください。
Solaris 7 上で動作している Solstice DiskSuite 4.2 (および Solaris 2.6 上で動作している DiskSuite 4.1) は、Ultra 5、Ultra 10、Ultra 30、および x86 マシンなど、EIDE ドライブを搭載している Darwin クラスの SPARC マシンの EIDE ドライブをサポートします。Solstice DiskSuite は、EIDE ドライブと SCSI ドライブの相違を認識しません。
Solstice DiskSuite は、異なるチャネルに置かれている場合に限り、EIDE ドライブのミラー化をサポートします。Darwin クラスのマシンには、マスターとスレーブのそれぞれに 1 チャネルずつ、2 つの IDE チャネルがあります。問題は、マスタードライブでエラーが発生すると、そのチャネルに対応するスレーブドライブが要求に応じなくなることです。このため、異なるチャネルに置かれているディスクのみがミラー化可能です。これは、IDE ドライブの設計上の問題であり、サンのバグではありません。Solaris 2.6 環境であれば、ID 番号 106407-02 のパッチをインストールすることによって、この問題が起きないようにすることができます。
以下の表に、サポートされる構成とともに、EIDE ドライブが搭載された Darwin クラスの SPARC マシンでミラー化がサポートされるかどうかを示します。
表 1-3 サポートされる EIDE ドライブの構成カテゴリ | プライマリマスター | プライマリスレーブ | セカンダリマスター | セカンダリスレーブ | |
1 | D1 | なし | なし | なし | SCSIに対するD1のミラー化 |
2 | D1 | D2 | なし | なし | SCSIに対するD1とD2のミラー化 |
3 | D1 | D2 | CDROM | なし | SCSIに対するD1とD2のミラー化 |
4 | D1 | なし | CDROM | なし | SCSIに対するD1のミラー化 |
2 台の EIDE ドライブをミラー化することにより、利用度がより高いサーバを作成する場合があります。前の表の 7 番目の構成から、このようなサーバの作成が可能であることがわかります。しかし、DiskSuite では、3 つのメタデバイス状態データベースを配置する場合には、3 台のディスクを使用することが推奨されています。これによって、連続操作を保証するための必要数を満たすディスクの組が作られます。最初の 2 台のディスクが EIDE ドライブの場合には、3 台目は SCSI ドライブにしなければなりません。
Solstice DiskSuite は、内蔵起動ドライブのミラー化をサポートしますが、DiskSuite は、必要数を保証するために、3 つのメタデバイス状態データベースを作成することを要求します。したがって、データの安全性を保証するには、システム上に 3 台のディスクが必要です。2 つのメタデバイス状態データベースだけでも稼働は可能ですが、ディスク障害が発生した場合のリスクを引き受けなければなりません。