Solstice DiskSuite 4.2.1 ユーザーズガイド

例 - マスターデバイス用のスライスでトランスメタデバイスを作成


# umount /home1
# metainit d63 -t c0t2d0s2 c2t2d0s1
d63: Trans is setup
(ファイルシステムがトランスメタデバイスを参照するよう、/etc/vfstab ファイルを編集する)
the trans metadevice)
# mount /home1

スライス /dev/dsk/c0t2d0s2 には、/home1 にマウントされたファイルシステムが収められています。ロギングデバイスを収めるスライスは、/dev/dsk/c2t2d0s1 です。最初に、ファイルシステムがマウント解除されます。-t オプション付きの metainit コマンドは、トランスメタデバイス d63 を作成します。

次に、/etc/vfstab ファイルを編集し、トランスメタデバイスを参照するよう、ファイルシステムのエントリを変更しなければなりません。たとえば、次の行は、


/dev/dsk/c0t2d0s2 /dev/rdsk/c0t2d0s2 /home1 ufs 2 yes -

次のように変更してください。


/dev/md/dsk/d63 /dev/md/rdsk/d63 /home1 ufs 2 yes -

ファイルシステムが再マウントされると、ファイルシステムのロギングが有効になります。

それ以降、リブート時に fsck(1M) がファイルシステムをチェックする代わりにトランスメタデバイス用のロギングメッセージを表示します。


# reboot
...
/dev/md/rdsk/d63: is logging