Solaris Resource Manager 1.3 ご使用にあたって

インストールと管理に関する注意事項

既存の AnswerBook2 文書サーバーのアップグレード

システムにすでに AnswerBook2 文書サーバーをインストールしてあり、新しいバージョンのサーバーソフトウェアをインストールしたい場合は、新しいサーバーソフトウェアをインストールする前に、既存のサーバーをシャットダウンしてシステムから削除します。次のコマンドを実行してください。


# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop
# pkgrm SUNWab2r SUNWab2s SUNWab2u

iconv への依存性に関する警告メッセージが表示される (バグ ID: 4204219)

Solaris のオペレーティング環境では、iconv ユーティリティを使用して文字のコードセットを変換しています。英語以外のロケール (たとえばヨーロッパ言語やアジア言語など) のクライアントからの要求に対して AnswerBook2 文書サーバーが適切に対応できるようにするには、サーバーシステムに iconv パッケージをインストールする必要があります。これらの iconv パッケージは、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前にインストールしなければなりません。

SUNWciu8UTF-8 用簡体字中国語 iconv モジュール
SUNWhiu8UTF-8 用繁体字中国語 iconv モジュール
SUNWjiu8UTF-8 用日本語 iconv モジュール
SUNWjiu8jUTF-8 用日本語 Java iconv モジュール
SUNWtiu8UTF-8 用タイ語 iconv モジュール
SUNWuiu8UTF-8 用汎用 iconv モジュール

一部の iconv パッケージがインストールされていないと、SUNWab2u パッケージをインストールする時に「依存性」に関する警告メッセージが表示されます。また、このサーバーのライブラリページは適切に表示されません (コレクションタイトルが、ブックタイトルなしで、つながって表示される場合もあります)。また、Internal Server Plugin Error/TCL スクリプト例外エラーが発生する可能性があります。

対処方法としては、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前に、iconv パッケージをインストールすることです。最初に AnswerBook2 パッケージをインストールすると、iconv パッケージをインストールした後で、AnswerBook2 パッケージを削除して、インストールし直す必要があります。

Solaris 2.6 と Solaris 7 の場合、iconv パッケージは Solaris Software CD で提供されます。iconv パッケージは開発者システムサポートクラスタの一部で、このクラスタは、ご使用のシステムにインストールされているシステムクラスタとは異なっている場合があります (たとえば、ご使用のシステムにエンドユーザーシステムサポートクラスタがインストールされている場合などです)。

インストール時に AnswerBook2 文書サーバーが C ロケールで起動する (バグ ID: 4202215)

pkgadd ユーティリティは、その子プロセスに環境変数を引き渡すことができません。したがって、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアや文書コレクションをインストールした場合、インストール後のプロセスによって AnswerBook2 文書サーバーが C ロケールで起動されます。

対処方法:C 以外のロケールで AnswerBook2 文書サーバーを実行します。このためには、AnswerBook2 管理インタフェースを使用してサーバーを再起動します。次のコマンドを実行してください。


# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start

AnswerBook2 文書サーバーは pkgadd -R オプションをサポートしていない

pkgadd(1M) のマニュアルページでは、パッケージを再配置するには pkgadd ユーティリティで -R オプションを使用すると説明しています。AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアのインストール時にこのオプションを使用すると、期待する結果が得られません。

対処方法:デフォルト以外の場所に AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアをインストールする場合は、次のような指定で pkgadd コマンドを実行してください。


# pkgadd -a none -d . SUNWab2u

このように実行すると、ソフトウェアをインストールしたい場所を指定するよう、ユーティリティがプロンプトを表示します。


注 -

SUNWab2rSUNWab2s パッケージの再配置は実行しないでください。