システムにすでに AnswerBook2 文書サーバーをインストールしてあり、新しいバージョンのサーバーソフトウェアをインストールしたい場合は、新しいサーバーソフトウェアをインストールする前に、既存のサーバーをシャットダウンしてシステムから削除します。次のコマンドを実行してください。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop # pkgrm SUNWab2r SUNWab2s SUNWab2u |
Solaris のオペレーティング環境では、iconv ユーティリティを使用して文字のコードセットを変換しています。英語以外のロケール (たとえばヨーロッパ言語やアジア言語など) のクライアントからの要求に対して AnswerBook2 文書サーバーが適切に対応できるようにするには、サーバーシステムに iconv パッケージをインストールする必要があります。これらの iconv パッケージは、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前にインストールしなければなりません。
SUNWciu8 | UTF-8 用簡体字中国語 iconv モジュール |
SUNWhiu8 | UTF-8 用繁体字中国語 iconv モジュール |
SUNWjiu8 | UTF-8 用日本語 iconv モジュール |
SUNWjiu8j | UTF-8 用日本語 Java iconv モジュール |
SUNWtiu8 | UTF-8 用タイ語 iconv モジュール |
SUNWuiu8 | UTF-8 用汎用 iconv モジュール |
一部の iconv パッケージがインストールされていないと、SUNWab2u パッケージをインストールする時に「依存性」に関する警告メッセージが表示されます。また、このサーバーのライブラリページは適切に表示されません (コレクションタイトルが、ブックタイトルなしで、つながって表示される場合もあります)。また、Internal Server Plugin Error/TCL スクリプト例外エラーが発生する可能性があります。
対処方法としては、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前に、iconv パッケージをインストールすることです。最初に AnswerBook2 パッケージをインストールすると、iconv パッケージをインストールした後で、AnswerBook2 パッケージを削除して、インストールし直す必要があります。
Solaris 2.6 と Solaris 7 の場合、iconv パッケージは Solaris Software CD で提供されます。iconv パッケージは開発者システムサポートクラスタの一部で、このクラスタは、ご使用のシステムにインストールされているシステムクラスタとは異なっている場合があります (たとえば、ご使用のシステムにエンドユーザーシステムサポートクラスタがインストールされている場合などです)。
pkgadd ユーティリティは、その子プロセスに環境変数を引き渡すことができません。したがって、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアや文書コレクションをインストールした場合、インストール後のプロセスによって AnswerBook2 文書サーバーが C ロケールで起動されます。
対処方法:C 以外のロケールで AnswerBook2 文書サーバーを実行します。このためには、AnswerBook2 管理インタフェースを使用してサーバーを再起動します。次のコマンドを実行してください。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start |
pkgadd(1M) のマニュアルページでは、パッケージを再配置するには pkgadd ユーティリティで -R オプションを使用すると説明しています。AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアのインストール時にこのオプションを使用すると、期待する結果が得られません。
対処方法:デフォルト以外の場所に AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアをインストールする場合は、次のような指定で pkgadd コマンドを実行してください。
# pkgadd -a none -d . SUNWab2u |
このように実行すると、ソフトウェアをインストールしたい場所を指定するよう、ユーティリティがプロンプトを表示します。
SUNWab2r と SUNWab2s パッケージの再配置は実行しないでください。