Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

物理メモリー利用を制限する属性

物理メモリー資源キャップは、使用中のモードに応じて l ノードまたはプロジェクトに対して定義できます。この定義は、l ノードまたはプロジェクトに属性を追加することによって行います。

次に、RSS (Resident Set Size) キャップの割り当てに使用される l ノード属性を示します。

rss.limit

rss.limit 属性は、l ノードにアタッチされたプロセスコレクションに適用される物理メモリーキャップを個数で定義します。キャップは、正の数でなければなりません。

rss.limit は、limadm(1MSRM) を使用して設定します。たとえば、l ノード oracle に 10GB の RSS キャップを設定するには、次のように入力します。


# /usr/srm/sbin/limadm set rss.limit=10G oracle

次に、RSS キャップの設定に使用されるプロジェクト属性を示します。

rcap.max-rss

rcap.max-rss 属性は、プロジェクトにアタッチされたプロセスに利用できる物理メモリーの合計量をバイト単位で定義します。キャップは、正の数でなければなりません。

rcap.max-rss は、project(4) データベースで設定します。たとえば、oracle というプロジェクトに RSS キャップを設定するには、プロジェクトデータベース内に次の行を指定します。


oracle:100::oracle,root::rcap.max-rss=10737418240