Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

この製品が目指す組織上の目標

情報技術を扱う組織では、通常、コストを制御し、基幹アプリケーションのサービスレベルを保証する必要があります。資源管理者はさまざまな方法を用いて、組織全体の総コストを下げたり、システムをだれがどのように使用するかをより正確に制御したりします。

Solaris Resource Manager ソフトウェアを使って使用量による優先付けを行えば、管理者は、閑散時の余剰能力を効果的に利用でき、処理能力を拡大する必要もなくなります。

システム管理者は Solaris Resource Manager を使用してシステムの中で作業負荷を分散できるため、性質の異なるアプリケーションを同じシステムで実行したり管理したりできます。したがって、システム全体 (ピーク時の能力全体) を個々のアプリケーションに割り当てる必要はありません。従来、予測可能な応答時間にサービスを受けるためには、1 つのシステムで 1 つの機能を行うことが最も一般的な方法でした。この方法は確かに有効ですが、データセンターのシステムを拡大するにはコストがかかり、管理もむずかしくなります。

Solaris Resource Manager は、複数のアプリケーションを 1 台の UNIX® サーバーに統合し、すべての使用可能な資源を完全に利用できるようにします。それと同時に、すべてのユーザーは、自分のサービスレベルと作業の相対的な重要性に見合った資源を使用できる必要があります。