Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

資源グループのみのフェイルオーバー

複数の資源グループが同じデフォルトマスターを持つ構成では、クラスタ内でデフォルトマスターが稼動している間に 1 つの資源グループ (およびその関連アプリケーション) がバックアップノードにフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを行う可能性があります。


注 -

フェイルオーバーの際、フェイルオーバーを行うアプリケーションにはバックアップノードの構成ファイルに指定されているとおりに資源が割り当てられます。この例では、主ノードとバックアップノードのリミットデータベースファイルの構成は同じです。


たとえば、この構成ファイル例ではアプリケーション 1 に 30 の割当数を、アプリケーション 2 に 60 の割当数を、アプリケーション 3 に 60 の割当数をそれぞれ割り当てるように指定しています。

# limadm set cpu.shares=30 App-1
# limadm set cpu.shares=60 App-2
# limadm set cpu.shares=60 App-3... 

次の図は、この構成の通常処理とフェイルオーバー処理を示したものです。アプリケーション 2 を含む RG-2 は、phys-schost-2 にフェイルオーバーします。割り当てられている割当数の数は変化しませんが、各アプリケーションで利用できる CPU 資源の割合は CPU タイムを要求する各アプリケーションに割り当てられる割当数の数にもとづいて変化する可能性があります。

The preceding context describes the graphic.