例: Sun Update Connection プロキシの初期設定 (Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド)

Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

例: Sun Update Connection プロキシの初期設定

次の各例では、Sun Update Connection プロキシソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認しています。

次の例では、連鎖内にある別のプロキシを指定するように Sun Update Connection プロキシを設定する方法を説明します。2 つの建物にあるシステムにサービスを提供するため、2 つのプロキシを設定すると仮定します。

Sun アップデートサーバーからアップデートが取得されるよう、psvr1 を設定します。また、psvr1 では、インターネットへの接続にネットワークプロキシが使用されています。この Sun Update Connection プロキシを使用できる状態にするには、まずネットワークプロキシのホスト名 networkproxy1 とポート番号 2010 を指定する必要があります。psvr1 を設定したら、これを起動します。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。

psvr1 # pkginfo | grep SUNWpsvr
system      SUNWpsvrr      Patch Server Deployment (Root)
system      SUNWpsvru      Patch Server Deployment (Usr)
psvr1 # patchsvr setup -x networkproxy1:2010
psvr1 # patchsvr setup -p https://getupdates1.sun.com/
psvr1 # patchsvr start
Starting Local Patch Server
psvr1 # patchsvr enable

psvr2 は psvr1 からアップデートを取得するよう設定します。それには、そのサーバーへの URL (http://psvr1:3816/solaris/) を指定します。psvr2 の設定が完了したら、そのサーバーを起動する必要があります。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。

psvr2 # pkginfo | grep SUNWpsvr
system      SUNWpsvrr      Patch Server Deployment (Root)
system      SUNWpsvru      Patch Server Deployment (Usr)
psvr2 # patchsvr setup -p http://psvr1:3816/solaris/
psvr2 # patchsvr start
Starting Local Patch Server
psvr2 # patchsvr enable

両方のアップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これらのサーバーを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。

次の例では、/export/updates ディレクトリにあるアップデートのローカルコレクションからアップデートが取得されるよう、Sun Update Connection プロキシを設定する方法を説明します。このディレクトリの URL は file:///export/updates です。プロキシの設定が完了したら、そのプロキシを起動する必要があります。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。

# pkginfo | grep SUNWpsvr
system      SUNWpsvrr      Patch Server Deployment (Root)
system      SUNWpsvru      Patch Server Deployment (Usr)
# patchsvr setup -p file:///export/updates
# patchsvr start
Starting Local Patch Server
# patchsvr enable

アップデートサーバーの設定と起動が完了したら、これを使用するようにクライアントシステムを設定します。「アップデートソースを指定する方法 (GUI)」を参照してください。

次の例では、プライマリ CD-ROM ドライブの CD 上にあるアップデートのローカルコレクションからアップデートが取得されるよう、Sun Update Connection プロキシを設定する方法を説明します。この CD の URL は file:///cdrom/cdrom0 です。プロキシの設定が完了したら、プロキシを起動します。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。

# pkginfo | grep SUNWpsvr
system      SUNWpsvrr      Patch Server Deployment (Root)
system      SUNWpsvru      Patch Server Deployment (Usr)
# patchsvr setup -p file:///cdrom/cdrom0
# patchsvr start
Starting Local Patch Server
# patchsvr enable

次の例では、リモートシステムにあるアップデートのコレクションからアップデートが取得されるように Sun Update Connection プロキシを設定する方法を説明します。このディレクトリの URL は /net/mars/export/updates です。プロキシの設定が完了したら、そのプロキシを起動する必要があります。システムの起動時に自動的に再起動するように設定することもできます。

# pkginfo | grep SUNWpsvr
system      SUNWpsvrr      Patch Server Deployment (Root)
system      SUNWpsvru      Patch Server Deployment (Usr)
# patchsvr setup -p file:///net/mars/export/updates
# patchsvr start
Starting Local Patch Server
# patchsvr enable

Sun Update Connection プロキシの設定を表示する方法 (コマンド行)

Sun Update Connection プロキシの設定を確認することにより、問題を診断したり、サーバーのアップデート関連の設定を確認したりできます。

表示される情報は次のとおりです。

アップデートコレクションの場所。アップデートのソースです。要求したアップデートがローカルサーバーで有効にならない場合は、ここを確認します。
ネットワークプロキシ情報。インターネットに接続する際に使用されるネットワークプロキシのホスト名とポートです。
アップデートキャッシュの場所。アップデートがキャッシュされているディレクトリです。

Sun Update Connection プロキシにスーパーユーザーとしてログインします。

プロキシの設定のリストを表示します。

# patchsvr setup -l
Patch source URL: https://getupdates1.sun.com
Cache location: /var/sadm/spool/patchsvr
Web proxy host name: mars
Web proxy port number: 8080

Sun Update Connection プロキシの設定を変更する方法 (コマンド行)

Sun Update Connection プロキシの設定を変更するには、まずプロキシを停止する必要があります。patchsvr setup コマンドを使用して設定を変更したら、プロキシを再起動してください。

変更可能な設定の詳細については、patchsvr(1M) のマニュアルページを参照してください。

Sun Update Connection プロキシとして使用する予定のシステムに、スーパーユーザーとしてログインします。

プロキシを停止します。
# patchsvr stop

コマンド行ごとに 1 つ設定を変更し、これを繰り返します。

たとえば、ネットワークプロキシに network-proxy-name、ポートに port を指定する場合、次のように入力します。
# patchsvr setup -x network-proxy-name:port

プロキシを起動します。
# patchsvr start