名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | ファイル | Trusted Solars での変更点 | 属性 | 関連項目
lpstat は、LP 印刷サービスの現在の状態に関する情報を標準出力に表示します。
オプションをすべて省略すると、 lp により生成された ( lp(1) の項を参照) 当該ユーザーのすべての印刷要求の状況が報告されます。 オプションでない引数はすべて要求 ID ( lp により返されるもの) と見なされ、 lpstat はそれらの要求の状況を報告します。 複数のオプションを指定する場合、その記述順序は問いません。 また同一オプションを複数回指定することも、 他の引数と混在させることも可能です。 オプションの一部は、複数の項目を記述した list 指定を伴うことができます。この list の形式には 2 通りあり、1 つは各項目をコンマで区切る方法、 もう 1 つは全体を引用符で囲んで各項目を空白で区切る方法です。 以下に例を示します。
example% lpstat -u "user1 user2 user3"
なお項目リストの代わりに all と指定すると、全項目指定と見なされ、そのオプションに関連した すべての情報が出力されます。以下に例を示します。
example% lpstat -o all
上記コマンドは、すべての出力要求に関する状態情報を表示します。
なおこのような list を伴いうるオプションの後に引数を何も指定しない場合も、 やはりすべての情報が出力されます。以下に例を示します。
example% lpstat -o
上記コマンドも、すべての出力要求に関する状態情報を表示します。
印刷クライアントに関係するコマンドは、 印刷情報を特定の順序で決定します。 詳細については printers.conf(4) と printers(4) を参照してください。
以下のオプションが指定できます。
印刷の宛先においてリクエストを受け付けているか否かを報告します。list はプリンタ名またはクラス名(混在可)の並びです。
全クラスとそのメンバの名前を表示します。list はクラス名を列挙したものです。
出力要求時のシステムデフォルトの宛先を表示します。
list で指定した形式を LP 印刷サービスが認識できるかを確認して報告します。list は形式の列挙で、デフォルトは all です。-l オプションは形式に関する記述を出力します。
マルチラベル待ち行列情報を -o オプションの出力に含めます。-M オプションを 使用しない場合、ユーザの現在の機密ラベルと同じラベルのジョブだけが表示されます。-M オプションを使用した場合、ユーザの機密ラベルよりも低い機密ラベルを持つジョブがすべて 表示されます。-M オプションを使用して、lpstat を file_mac_read
特権付きで実行した場合、すべての機密ラベルのジョブが表示されます。lpq を sys_trans_label
特権なしで実行した場合、ユーザの機密ラベルよりも低くない機密ラベルを持つジョブのラベル名は適切に表示されないことがあります。
出力要求の状態を表示します。list はプリンタ名、クラス名、またはリクエスト ID(混在可)を列挙したものです。オプション文字 -o は省略可能です。lpstat は、実行したユーザーの出力要求だけを表示します。
lpstat を file_dac_read
特権付きで実行した場合は、他のユーザーの印刷ジョブも表示します。
プリンタの状態を表示します。list はプリンタ名を列挙したものです。 -D オプションは、指定された各プリンタについての簡単な記述を出力します。-l オプションを指定すると、ローカルのプリンタに関しては 構成についての詳細な情報が出力されます。 この詳細情報にはマウントされている形式、受付可能な内容とプリンタの タイプ、プリンタの説明、使用されているインタフェースなどが含まれます。
紙の種類を表示します。
LP リクエストスケジューラの状態を表示します。
印刷待ち行列におけるジョブごとの位置を表す数値を表示します。
要約された状態情報を表示します。含まれる内容は LP スケジューラの状況、システムデフォルト宛先、クラス名と各クラスのメンバの一覧、プリンタとそれに対応した装置の一覧、印刷サービスを共有しているマシンの一覧、現在マウントされている形式の一覧、および認識されている文字セットと印刷ホイールの一覧です。
list に指定された文字セットまたは印刷ホイールが LP 印刷サービスにより認識可能か否かをチェックして報告します。list には文字セットまたは印刷ホイールを指定できます。デフォルトは all です。-l オプションを指定すると、各行の終わりに印刷ホイールあるいは文字セットを扱えるプリンタの一覧が追加情報として出力されます。またこの追加情報には、当該文字セットまたはプリントホイールがマウントされているか否か、およびその文字セットに対応する内蔵文字セットが表示されます。
全情報を表示します。具体的な内容は、-s オプションによって得られる情報に、全プリンタの受付状況およびアイドル/ビジー状態を示す情報が付加されたものです。
ユーザ用の出力リクエストの状態を表示します。 login-ID-list 引数には、以下に示す項目をいくつでも指定できます。
任意のシステム上に存在するあるユーザを対象とします。
system_name で示したシステム上に存在するあるユーザを対象とします。
system_name で示したシステム上に存在する全ユーザを対象とします。
全システム上に存在するあるユーザを対象とします。
全システム上に存在する全ユーザを対象とします。
プリンタの名前とともに、その各々に対応しているデバイスのパス名もしくはネットワークプリンタのシステム名を表示します。
-M オプションが追加されました。他のユーザの印刷ジョブを表示するには、file_dac_read
特権が必要です。ユーザの機密ラベルよりも優位な機密ラベルにある印刷ジョブを表示するには、file_mac_read
特権が必要です。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
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使用条件 | SUNWpcu |
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 終了ステータス | ファイル | Trusted Solars での変更点 | 属性 | 関連項目