Trusted Solaris 環境のすべてのアプリケーションには機密ラベルが設定されています。アプリケーションはデータトランザクションの中の「サブジェクト」であり、アクセス先の「オブジェクト」 (通常はファイル) よりも優位である (同等以上の機密ラベルを持つ) 必要があります。アプリケーションのラベル情報は、ウィンドウが開いているときも、アイコン化された状態のときも、ウィンドウのラベルストライプに表示されます。また、ウィンドウ内にポインタが置かれたときは、トラステッドストライプにも表示されます。
フロントパネルのテキストエディタのアイコンをクリックし、テキストエディタを起動します。
この例を見ると、テキストエディタの機密ラベルは「CONFIDENTIAL A B」になっています。このワークスペースで実行されるアプリケーションは、グラフィカルインタフェースとシェルウィンドウのどちらから起動しても、すべて同じ機密ラベルになります。この場合はトラステッドコンピューティングベースにアクセスしていないため、トラステッドストライプにはトラステッドパスシンボルが表示されません。
テキストエディタに適当なテキストを入力し、「ファイル (File)」メニューの「保存 (Save)」オプションを選択してファイルを保存します (例では textfile.1 というファイルを表示しています)。
Trusted Solaris のセッションでファイルを作成すると、そのファイルは、ファイルを作成したアプリケーションの機密ラベルを継承します。この例の場合、「CONFIDENTIAL A B」 が継承されます。