トラステッドストライプは、すべての Trusted Solaris セッションで、画面の下の専用の領域に表示されます。トラステッドストライプを表示する目的は、第一に、実行中の Trusted Solaris セッションがセキュリティポリシーに準拠していることを視覚的に確認できるようにする、第二に、トラステッドコンピューティングベースと対話中であることを認識できるようにする、第三に、現在のワークスペースとウィンドウのラベルを表示することです。トラステッドストライプは、他のウィンドウやダイアログボックスによって移動させられたり、非表示にされることはありません。トラステッドストライプには、次の 3 つの要素が表示されます (サイトの設定に依存)。
トラステッドパスシンボル - 必須
「ウィンドウ SL (Window SL)」 - 任意
「入力 IL (Input IL)」 - 任意
トラステッドコンピューティングベースのどこか一部にアクセスすると、必ずトラステッドストライプ領域の左側に「トラステッドパスシンボル」が表示されます。ただし、サイトの設定のラベルが非表示になっている場合は、次の図に示すように、フロントパネルの左端にトラステッドストライプと一緒に表示されます。トラステッドパスシンボルは、ポインタが置かれているウィンドウや画面領域が、セキュリティに影響を与えるものでないときは表示されません。トラステッドパスシンボルは偽造不能なため、このシンボルが表示されていれば、トラステッドコンピューティングベースとの安全な対話が保証されていることになります。
ウィンドウ環境にトラステッドストライプが表示されていない場合 (画面をロックしたときを除く) や、セキュリティ関連の操作を行おうとしているときにトラステッドパスシンボルが表示されない場合は、ただちに Trusted Solaris の管理者に報告してください。システムに重大な問題が発生しています。画面をロックしたときにトラステッドストライプが表示されている場合も、同様にシステムの問題が考えられます。
「ウィンドウ SL (Window SL)」フィールドには、アクティブウィンドウ (ポインタが置かれたウィンドウ) の機密ラベルが表示されます。1 つの機密ラベルだけで作業を行なっていれば、そのラベルの種類をはっきりと認識できます。ただし、マルチレベルセッションの場合は、同じワークスペース中で異なる機密ラベルを持つウィンドウが表示される可能性があります。このような例については、「ツアー : 異なる機密ラベルのアプリケーションをワークスペースに配置する」を参照してください。