Trusted Solaris ユーザーズガイド

ワークスペースのスイッチ領域

Trusted Solaris 環境ではワークスペースボタンを使用すると、個々のワークスペースを定義するだけでなく、マルチレベルセッションを実行している場合には、異なる機密ラベルで作業することができます (シングルレベルセッションでは、1 つの機密ラベルでしか作業できません)。マルチレベルセッションの開始時には、各ワークスペースは、ユーザーに割り当てられている最下位の機密ラベルに設定されています。管理者が、ワークスペースボタンに格付けごとのカラーコードを設定している場合は、それぞれの設定色でボタンが表示されます。

ワークスペースを別の機密ラベルに変更するには、そのワークスペースボタンにマウスを置いて右ボタンをクリックし、「ワークスペース SL を変更 (Change Workspace SL)」を選択します。ラベルビルダーが表示されるので、新しい機密ラベルを入力します。その後、再びワークスペースボタンをクリックすれば、新しい機密ラベルで作業を開始できます。なお、ウィンドウメニューの「配置するワークスペース (Occupy Workspace)」または「すべてのワークスペースに配置 (Occupy All Workspaces)」を選択すると、同じワークスペースに異なる機密ラベルのウィンドウを表示することができます。