Trusted Solaris ユーザーズガイド

ACL エントリを追加するには

  1. 「ファイルやフォルダの ACL エントリを表示するには」の説明に従って、ファイルマネージャの「属性 (Properties)」ダイアログボックスを表示します。

  2. ACL 領域の右側にある「追加 (Add)」ボタン (図 5-6) をクリックします。

    次の図に示すような、ファイルマネージャの「アクセスリストのエントリの追加 (Add Access List Entry)」ダイアログボックスが表示されます。

    図 5-7 ファイルマネージャの「アクセスリストのエントリの追加 (Add Access List Entry)」ダイアログボックスと ACL タイプのメニュー

    Graphic

  3. ACL エントリのタイプを指定します。

    オプションメニューに表示される ACL タイプは、対象項目としてファイルとフォルダのどちらを選択したかによって異なります。ファイルを選択した場合は、「ユーザー (User)」と「グループ (Group)」しか選択できませんが、フォルダの場合は、すべてのエントリを選択できます。ACL タイプの内容については、表 5-1 を参照してください。

    このほか、デフォルトエントリの 1 つを選択すると、ダイアログボックスの下部にメッセージが表示され、デフォルトの所有者、デフォルトの所有者グループ、デフォルトのその他、デフォルトのマスクが、それぞれ適用可能なアクセス権とともに ACL に追加されることが通知されます。

  4. 「名前 (Name)」フィールドが入力可能になっている場合は、タイプ名を入力します。

    「ユーザー (User)」、「グループ (Group)」、「デフォルトのユーザー (Default User)」「デフォルトのグループ (Default Group)」のいずれかを選択した場合に、そのタイプの名前または ID を入力する必要があります。

    「デフォルトの所有ユーザー (Default Owning User)」、「デフォルトの所有グループ (Default Owning Group)」、「デフォルトのその他ユーザー (Default Other)」、「デフォルトのマスク (Default Mask)」のいずれかを選択した場合は、タイプ名の入力が不要なため、「名前 (Name)」フィールドは使用不可の状態になります。

  5. 有効または無効にしたいアクセス権をクリックします。

    有効なアクセス権には、チェックマークが付いています。選択したアクセス権が、マスクによって書き換えられてしまう場合は、ダイアログボックスの下部のメッセージ表示領域に警告が表示され、警告音が鳴ります。有効なアクセス権の欄に、マスクが適用された後のアクセス権が表示されるので、違いを確認できます。しかし、エントリはそのままにしておいて構いません。後からマスクを変更することによって、ここで選択したアクセス権を有効にすることができます。

  6. ダイヤログボックスの「追加 (Add)」をクリックします。

    エントリが追加され、関連するデフォルトのエントリとともに「アクセス制御リスト (Access Control List)」領域に表示されます。デフォルトとは異なるアクセス権設定にしたい場合は、変更することも可能です。詳細については、「ACL エントリを変更するには」を参照してください。

  7. 指定したアクセス権または ACL エントリの対象となる項目を指定するには、ウィンドウの下部にある「変更を適用 (Apply Changes To)」オプションメニューから、該当する項目を選択します。

    対象項目には、現在のファイル、親フォルダ内のすべてのファイル、親フォルダとそのサブフォルダ内のすべてのファイルのいずれかを選択できます。

  8. 「了解 (OK)」または「適用 (Apply)」をクリックし、ACL エントリ (および変更したアクセス権) を保存します。