Trusted Solaris 開発ガイド

特権を必要とする処理

プロセスは、それ自身のプロセス認可上限をユーザーのセッション認可上限または親プロセスの認可上限と同等でないように変更する場合、有効セット内に proc_setclr 特権を必要とします。この特権はまた、ある認可上限が有効かどうか label_encodings(4) ファイルの設定を検査するときに、プロセスの機密ラベルが検査されるラベルより優位でない場合は、この特権が必要になります。

バイナリ認可上限を ASCII に変換する場合、プロセスの機密ラベルが変換される認可上限より優位でないと、プロセスの有効セット内に sys_trans_label 特権が必要になります。この特権は、プロセスの機密ラベルが認可上限よりも優位でない場合に、認可上限が有効であるかを検査するときにも必要です。