Trusted Solaris 開発ガイド

セキュリティ属性

トラステッド X ウィンドウシステムインタフェースは、さまざまな X ウィンドウオブジェクトのセキュリティ関連の属性情報を管理します。アプリケーション GUI が Motif だけで作成されている場合は、Xlib オブジェクトのセキュリティ属性情報を処理するために、Motif ウィジェットの下位層で使用されている Xlib オブジェクト ID を取得するには、Motif アプリケーション内で XToolkit ルーチンを使用する必要があります。

トラステッド X ウィンドウシステムインタフェースを使用してセキュリティ属性情報が取得できる X ウィンドウオブジェクトには、ウィンドウ、プロパティ、X ウィンドウサーバー、クライアントと X ウィンドウサーバー間の接続があります。Xlib には、ウィンドウ、プロパティ、ディスプレイ、およびクライアント接続 ID を取得する呼び出しがあります。

ウィンドウ、プロパティ、クライアント接続のセキュリティ属性は、所有者 ID と CMW ラベル情報から構成されます。ウィンドウのセキュリティ属性には、さらに、入力情報ラベルのセキュリティ属性も含まれます。これらの属性を取得する構造体の詳細は、「データ型、ヘッダーファイル、およびライブラリ」を参照してください。セキュリティ属性情報の取得と設定を行うインタフェースの詳細は、「プログラミングインタフェース宣言」を参照してください。

Solaris 7 

Trusted Solaris 7 

ウィンドウサーバーの所有者 ID 

機密ラベル 

ユーザー ID 

情報ラベル 

グループ ID 

入力情報ラベル 

クライアント ID 

X ウィンドウサーバーの認可上限 

IP アドレス 

X ウィンドウサーバーの最下位ラベル 

 

トラステッドパスウィンドウ