デフォルトのトラステッド共有ライブラリは、表 A-1 に示すディレクトリに格納されています。
表 A-1 トラステッド共有ライブラリのデフォルトディレクトリ
トラステッド C 関数ライブラリ |
X Server に対するトラステッド拡張機能 |
---|---|
/usr/lib |
/usr/openwin/lib |
/etc/lib |
/usr/dt/lib |
表 A-1 に示したディレクトリは、必須アクセス制御と任意アクセス制御によって、承認のない変更が行われないように保護されます。
特権を持つプログラムは、表 A-1 に示されたデフォルトに対応する LD_LIBRARY_PATH ディレクトリのサブセットと、セキュリティ管理者が rtld ファイルに挙げたディレクトリだけを検索します (rtld ファイルについては、「他社またはサイトで作成したアプリケーションが使用する共有ライブラリ」を参照)。そのため、トラステッドライブラリに対し標準以外の位置を指定する必要がある場合、開発者は、プログラムの LD_LIBRARY_PATH 環境変数に、rtld ファイルに指定されたアプリケーションのトラステッドディレクトリを含める必要があります。