CMW ラベルは、データの格付けへのアクセスの制御と、データの格付けの管理を行います。すべてのプロセスとオブジェクトには、2 つのラベル部からなる CMW ラベルがあります。 1 つは、必須アクセス制御 (MAC) が判断のために使用する機密ラベルで、もう 1 つはデータの実際の機密性を識別するための情報ラベルです。
Trusted Solaris 7 では、情報ラベルは機能しません。情報ラベルは、互換性のためだけに CMW ラベルに表示されます。情報ラベルを返す関数の大部分は、デフォルトで情報ラベルを ADMIN_LOW にリセットし、情報ラベルを使用することはありません。
次の処理を行うプログラミングインタフェースの詳細は、第 5 章「ラベル」を参照してください。
ファイルラベルとプロセスラベルの取得と設定を行う
ファイルシステムのラベル範囲を取得する
ラベルを初期化する
2 つのレベル間の高い方の下限または低い方の上限を特定する
「優位」と「同等」の関係によってレベルを比較する
バイナリの情報ラベルを結合する
バイナリのラベル型のチェックと設定を行う
バイナリと ASCII 間、またはバイナリと 16 進間でラベルを変換する
機密ラベルが有効であり、システムまたはユーザーの認可範囲であることをチェックする
label_encodings(4) ファイルから情報を取得する。このファイルはシステム管理者が設定および管理し、システムのラベル定義を含んでいます